「ライトハウス」★★★ [映画日記]
エンタメ界で流行を生み出しつづける「A24」の作品です。
トレンド作ですよ、あの会社の!
舞台は孤島の灯台。
2人きりで働く男が、精神的に参っていくお話です。
神経衰弱ムービーですよ!
時代設定は19世紀末のニューイングランドということで。
W主演のウィレム・デフォーとロバート・パティンソンに、昔の水兵さん風のお洋服が似合ってます。
マドロスさんスタイルですよ!
ウィレム・デフォーは、ベテラン灯台守の役で態度はL。
ガミガミ言ってくるクソオヤジ!
しかも、いかなるシチュエーションでもご放屁!!
劇中では、度々ウィレム・デフォーの放屁音が鳴り響いてました、プップ、プップ、プップ〜!
ウィレム・デフォーと屁の相性もバッチリ。
なんか、あの人のやつは臭そうですしね。(←ウィレム・デフォーに失礼)
ロバート・パティンソンの方は、野心を持つ若者で、先輩のウィレム・デフォーにムカついている、という役。
「あんのクソオヤジ、屁ばっかり放ちやがって奔放に!」みたいなイラついた気持ちで、毎日を我慢して過ごしているのですが。
会食時に飲酒をすると、お互い心を開き気味になる2人。
どんちゃん騒ぎをすんの!
お酒に飲まれるんですよ!!
全体的に陰鬱で、緊張感が漂う作品ですが、お酒の場面だけは、ちょっぴり愉快なテンションに。
もしかしたら、あそこは「笑う場面」だったのかも〜。
全編がモノクロ、映像の縦横比も正方形に近いクラシックなタイプで、「ちょっと、どうしたんだ」と思うくらい、ビジュアルは美的でカッコいいです。
ホントに、昔の映画を観てるみたいな気持ちに。
そんな映像美に、ウィレム・デフォーの面が映えるのは分かってましたけども。
ロバート・パティンソンの面も、モノクロに合う〜。
美味しいんですよ、唐揚げにレモン汁が合った時みたいに!
「ロバート・パティンソンっていう人は、魅力がある人だな〜」と思いながら観ていました。
ウィレム・デフォーの役作りは強めで、声まで変えてガサツな雰囲気を完璧に作りあげているのですが。
そのウィレム・デフォーの胸を借り、ロバート・パティンソンも演技力を出してきた。
ぶつかって行ったわい、おじんに!
体当たりですよ!!
引き出されていました、秘めたる演技力。
放屁ジジイとトワイライト男優のケミストリーじゃーっ!
こんなに熱い芝居を見せるロバート・パティンソンを見たのは初めてです。
作品の前半はクールで、後半はハチャメチャになるスリラー作品。
ハチャメチャ時での演技を見て、「ウィレム・デフォーって、頼めば何でもやってくれるんだな」と思いました。
四つん這いにもなっていたし、お口に土も入ってました。
泥まんじゅうでも食べてくれそうな勢いでした。