「ゴジラvsコング」★★★ [映画日記]
*ネタバレはありません。
夏休みにピッタンコ〜。
巨大怪獣同士の戦いにワクワク。
表現も豪快で爽快〜。
この映画は、小学生の男子とかに観てほしいな〜。
チェリーボーイ必見なんですよ!
劇中では、まず「キングコング 髑髏島の巨神」に出ていた巨大猿「コング」が登場。
1970年代風の音楽と共に、朝に目が覚め、のっそり起き出してくるコング様。
ケツをポリポリ掻きながら!
そのままおトイレに入ったら、その姿は40代男性(おじん)と全く変わらん!!
相変わらず、男らしいお姿でした。
そんなコングのライバルがゴジラ、っていう設定です。
コングの存在を嗅ぎつけては、攻撃してくるゴジラ。
2人は、いっつも、ものっすごい怒ってます。
2人とも般若のような形相で、まるで野良猫の大げんか!
素早く動くゴジラを初めて見ました。
普通に全力疾走していて「走れるんだ、あの短足で」と思いました。
そんなコングとゴジラの因縁というか、愛憎シーンがなんだか熱い。
コングは、やんちゃで荒削りな性格で、ゴジラは部活のクールな先輩肌。
戦いつつも、お互いの実力は認め合っていて、まるで岡ひろみと、お蝶夫人のような間柄!(←「エースをねらえ!」より)
怪獣同士の戦いの中に、スポーツマンシップのような輝きが!!
クライマックスで、2人の心のドラマを見せられたときは、泣きそうになりました。
もう、コングもゴジラも抱きしめたくなるんですよ!
シリーズ前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」でもそうでしたが、怪獣から信念や情を感じたり、「怪獣にも思うところがある」場面を観たときはグッときますね。
だから観客は、怪獣のことが好きになるのだと思います。
そんな感じで、怪獣にはドラマチックな場面がありましたけども、人間パートの方にドラマ性はありませんでした。
一切ないんですよ!
人間キャラクターは、本当に「居るだけ」の存在。
美男美女が登場するので、本当は恋バナの1つや2つあったのでしょうけども。
抱いたり、抱かれたりしてたんでしょうけども!
全てカットされたようで、逆に気持ちがいいです。
美男美女チームは、孤児の少女を1人連れているのですが。
少女は、チームと共に飛行艇に乗せられて、どえらくへんぴな土地に連れて行かれててビックリしました。
「ああ大人たち。よくあんな危険な土地に女児を連れていったね」と思いました。
小栗旬くんも出ているのですが、やはり、出番は大幅にカットされたよう。
小栗くんによりますと「別の役として演じていたのに、撮影している間に(シリーズ前作まで渡辺謙さんが演じた)芹沢博士の息子役になっていた」とのこと。
劇中の小栗くんを観て、「アンタ本当に芹沢博士の息子?本当に、あの人の種?」って思うくらい、芹沢感が全くない役で、笑ってしまいました。
芹沢の「セ」の字もないんですよ!
「立派だった芹沢博士の息子が、一体、今回、どういう理由で変人になったのか?」も謎すぎる〜。
白目をむく役でしたから!
「芹沢家の秘密」という解明本があるなら読んでみたいです。