「クワイエット・プレイス」★★★★ [映画日記]
新種のエイリアンが地球に攻め込んできたわい。
今度のエイリアンは耳が良い。
地獄耳ですよ!
人が物音をたてたら襲ってくるのです、ソッコーで!!
だから人間は静か~にして、手話で意志を伝え合ったりして、地味〜に生活しているという設定です。
生きていけませんな、おしゃべり好きは!
まーね。
そんな生活、無理がありますけども。
だって人間、咳やくしゃみ等で音を出しちゃうものですし。
屁も然り!
毎回音を立てない「すかしっ屁」というわけにはいきますまいに!!
ふとした拍子に「ブッ」と出ちゃうものですしね。
ああ、死にたくないわな自分の放屁が原因で!
・・・そんなツッコミどころがあるものの、今回の作品、とっても良かったです~。
世間の評価が「並」なのが不思議~。
ボクちゃんがアカデミー会員なら、アカデミー賞の全部門を受賞させてやってももいいくらいですよ、宇宙人映画ですけども!
メインキャラクターのファミリーが繰り広げる、家族ドラマが最高なんですよね~。
ボクちゃん感動して泣いたわい!
一家の構成は、父、母、小学生の娘と息子ですけども。
エイリアンに怯えて暮らしながらも、親は親として、父として、母として、夫として、妻として、子は子として姉として、弟として、それぞれやるべき役割と責任を果たすんですよね~。
彼らの行動が、全て家族愛に基づいているところがたまらん。
逆に言えば、家族が思い合っているだけで、物語になってるんですよね〜。
母が言う「親が子を守れなくて、それで親だと言える?子を守れない親なんて何者でもない」というセリフにも胸が熱くなりました。
クライマックスの急展開でさえ、元をたどれば家族愛でした。
家族全員に愛があるから、心の調和を感じます。
美ですよ!
そんな愛の設定が素晴らしかったです。
母が妊娠しているところが、また危機感を最大限にあおりますよ。
物音たてちゃいけないのに、お産なんて無理だよね?!
だってボクちゃん、便秘の時ですら「ウゥゥーン」って声が出ますけど?!
子を生んだとしても大変ですよ。
どうする夜泣き!
問題が山積みで、ハラハラしました。
B級感があるはずの作品ですが、どこか品良く見せているのは役者の演技のおかげだと思います。
出演しているのはエミリー・ブラントに、実の夫のジョン・クラシンスキー。
子役は「ワンダーストラック」のミリセント・シモンズちゃんに、「サバービコン 仮面を被った街」のノア・ジュープくんと粒ぞろい。
とくにジョン・クラシンスキーは、製作・監督・脚本も務めている事実にビックリ仰天。
たしかアンタ、この間までただのB級男優だったよね?!
ついに才能が開花したわな、エミリー・ブラントを抱いてから!
演出面では、エミリー・ブラントから優しさという一面を引き出していたクラシンスキー。
エミリー・ブラントの魅力を理解してますよ、さすが抱いてることはある!
夫婦共同ビジネスで、ここまで成功している例も珍しいです。
本日より「エミリー・ブラントあげまん説」を唱えることにいたします。