「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」★★★ [映画日記]
過去の「G.I.ジョー」シリーズって、チャニング・テイタムやブルース・ウィリスが出ていたと思うのですが。
白人さま主体ですよ!
リブートされた今作では、まさかのアジア路線に転向。
出てくる役者さんの、約90%が東洋人ですよ。
多くのキャラクターが日本人ですけども、みんな日本語はカタコトっていう奇妙な世界。
東京も舞台になりますが、都心から、ちょっとバイクで走ったら、すぐにお山に到着。
お山のふもとでは、有力人物が住むお家が普通のお城ですよ、江戸時代の!
現代人が江戸城に住んでんの!!(←ロケ地は日本各地のお城だそうです)
お庭なんて、普通のお寺。
境内ですよ!
お城の門を出たならば、そこは普通の城下町。
江戸の城下町が広がってんの、令和の時代に!
振り切ったエキゾチック・ジャパンの世界観がオモローイ。
極端!
逆に、こんなアミューズメント・パークがあったら行ってみたいと思いました。
特殊部隊「G.I.ジョー」の活躍を描いているようですが、忍者映画を観てるみたい。
サイバー風味の忍者みたいな人たちが、格闘するわ、カーチェイスするわで楽しいです。
別なタイトルを付けるなら「未来忍者」でいいと思う〜!
主人公スネークアイズ役は、マレーシアの貴公子ヘンリー・ゴールディングなんですね〜。
名前が「スネークアイズ」とは、コテコテのヤンキーネームですけども!
これまで、米国製のロマンティック・コメディやスリラー作品に出演してきたヘンリー・ゴールディングですけども。
ついに、アクション大作に主演ですよ。
米国進出から2〜3年で、ここまで成功するアジア人男優も珍しいです。
「なんで、ヘンリー・ゴールディングって米国で人気があんの?こういうタイプの男優さんなら、石原軍団にいっぱいいるよ」と思ってましたけども。
今回、アクションをこなすヘンリー・ゴールディングを見て、なんとなく魅力が分かりました。
顔も振る舞いも、チョウ・ユンファっぽい!(←死語)
米国人が馴染みやすいアジア人なのだと思いました。
ヘンリー・ゴールディングがお城にやってくると、出迎えたのは戦闘能力が高い「くのいち」みたいな女。
見た目は増田明美さんみたいな子!
くのいち明美(仮名)ですよ!!
その子はヘンリー・ゴールディングのことを「なんか怪しい。いけすかない」と思っているようなのですが。
実は「抱いてほしい」みたいな!
秘めた思いが「くのいち」っぽくて良かったです。
江戸城のボスは老婆なのですが。
石田えりさんみたいなおばば!
…と思ったら、演じているのは本当に石田えりさんでビックリ。
英語を特訓しての出演ですが、役に合っていないのか、演技が下手に見えて困りました。
しかし、着物姿でありながら、敵と格闘する場面があってカッコいい〜。
5メートルくらい飛び上がってましたから、着物姿の石田えりさんが!
「くのいち」役も、本当に増田明美さんが演じていたら良かったと思う〜。
一層、笑えたと思う〜!(←コメディじゃありませんか)
「ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢」★★★ [映画日記]
「ネクスト・ドリーム」?
老後の話でしょうか、違います!
ロサンゼルスを舞台にした、音楽業界もの。
主人公は、音楽プロデューサーになりたがっている20代の女の子。
夢は「女つんくさんになること」ですよ!
主人公マギー役を演じているのは、ダコタ・ジョンソンなんですね〜。
今回のダコジョはセクシー封印。
もう脱がぬ!
SMも卒業!!(←過去の出世作が過激すぎた)
今回のダコジョは、都会で軽やかに働く女性像を打ち出してきました。
改めてダコジョを、頭のてっぺんから、つま先まで眺めてみましたところ。
やっぱり、かわいい、魅力ある。
ファッションもオシャレだし、見ていて飽きない子でした。
主人公マギーは、音楽プロデューサーになりたい夢を持ちながら、大物歌手グレース・デイヴィスの付き人として働いている、という設定。
下働きをしてるんですよ!
くすぶってんの!!
そんな生活を送るマギーが、ある日、見知らぬ青年デヴィッドに声をかけられますよ、売店で。
引っ掛けられるんですよ!
デヴィッドが歌ってみたら、あらま、お上手。
いける口!
マギーが「この子は売れる!」と、ピンとくる、という展開です。
マギーと大物歌手グレース・デイヴィスの関係は、平成のお仕事映画・決定版「プラダを着た悪魔」みたいな構図かな、と思っていたのですが。
「鬼上司」系ですよ!
今作の場合、残業が多いわけでもなく、雇い主から罵倒もされないし、ブラックな職場という感じではありません。
「お仕事映画も変わったね。ユルくなったもんさ。さすが令和。働き方改革だよ!」と思いました。
ときどき挿入される歌唱場面が映える〜。
曲が良いから、流れてくるだけで盛り上がる〜。
囃し立てるんですよ!
米国ではコロナの影響で配信スルーになった作品ですが、劇場の高音質で体感したい映画でした。
なんか邦題が安いし〜、期待してなかった分、楽しめました。
大物歌手グレース・デイヴィスを演じているトレイシー・エリス・ロスって、ダイアナ・ロスの娘さんなんですね!
劇中では歌唱場面がありますけども、お歌がお上手な理由がわかりました。
ロス家の女ですから!
青年デヴィッド役を演じているのは、「WAVES/ウェイブス」などに出ていた若手男優ケルヴィン・ハリソン・Jrなのですが。
この子も立派に歌えていてビックリした〜。
「歌うま芸能人」発掘ムービーと化してました。
The High Note (Original Motion Picture Soundtrack) [Analog]
- 出版社/メーカー: Republic
- 発売日: 2020/09/04
- メディア: LP Record
「DUNE/デューン 砂の惑星」は2部作、後編の主人公はチャニになる! [映画写真日記]
いや〜、アートSF大作の「DUNE/デューン 砂の惑星」。
楽しみました〜。
Dune (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: Hans Zimmer
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2021/09/17
- メディア: CD
出演者が超豪華で、チョイ役ですらシャーロット・ランプリングですよ。
「ほとんど顔が見えない」という、贅沢な使い方がされてました。
こちらがシャーロット・ランプリングが出演した名場面。
*吹き出しのセリフは本編と無関係です。↓
原作は「風の谷のナウシカ」にも影響を与えた、とされてますけども。
映画を観ると、なるほど、確かにそんな感じ。
突然、敵が襲来する場面とか、刃物で戦う場面とか。
砂地で巨大な虫と対峙するシチュエーションや、羽の付いたメカとかも。
砂地での登場人物は呼吸器を装備してましたが、「ナウシカ」も、そうでしたしね。
こちらは、主人公の夢に出てきた女性チャニ。↓
映画のオープニングで、タイトル表記が「Dune:Part One」となっていいて、「おお」と思う。
なんと、映画「DUNE/デューン 砂の惑星」は、2部構成なんですね〜。
続編の主人公はチャニになるそうです。
コロナだから、客足が気になります。
ヒットして、無事に続編が製作されますように。
ここからはプレミア会場でのお写真。
チャニ役のゼンデイヤが、相変わらずオシャレです。↓
こちらは別会場。
この美貌なら、「ドヤ顔」も許されますよ。↓
今作での主役ティモシー・シャラメとご対面。
次世代を担う若手2人ですよ。↓
剣士役のジェイソン・モモアが入ってくると、おどけたムードに。
「酔っ払い乱入状態」ですけども、ゼンデイヤちゃんがノリよく好感〜。
いい子だよね〜。↓
「DUNE/デューン 砂の惑星」★★★☆ [映画日記]
「ティモシー・シャラメ」って「Timothée Chalamet」と書きますけども。
末尾に「t」が付いてる、ってことは、正確な発音は「シャラメットゥ!」みたいな感じなのかな、勢いある感じで。
シャウトするんですよ!
名前の最後に「!」を付けたほうがいいかもよ、「シャザム!」みたいに!!
古典SF小説を実写映画化した作品。
シャラメって、確かに宇宙の王子系。
どっかの星の宮殿に住んでそう〜。
劇中での設定は、王子というか、公爵の息子さんでした。
いいとこのボンボンですよ、地主の子!
普段は物静かだけど、戦うときは激しい、っていう、SF世界に出てくる青年役にピッタンコ〜。
シャラメの美貌も最高潮で、「アンタ、今が1番良い時だよ。あと数年もすると開いてくるよ、毛穴!」と思いました。
シャラメが、共演のゼンデイヤちゃんと並ぶと、2人とも手足が細くて長くて、ビックリします。
完全に、日本のアニメに出てくるキャラクターの体。
実写なのにマンガ体型なんですよ!
一体、アンタら、毎日何を食べたり飲んだりすると、そんなスラッとした体になんの!?
すらっと茶か!?
「すごいね、最近の若い子は。ワシは番茶でもすするわい」と、そんなことを考えながら観ていましたけども。
他の出演者も超・豪華でア然。
隅から隅まで一流芸能人。
シャラメの母役はレベッカ・ファーガソンですよ。
なんとまあ、キレイな母子であろうか。
チョイ役ですらシャーロット・ランプリングなんですけど〜!
ハリウッドSF大作に、シャーロット・ランプリングが出ているだけでも、ちょっと信じられない光景でした。
製作・監督・脚本を担当したドゥニ・ヴィルヌーヴさんが、「好きな役者さんを、片っ端から集めた」と言ってました。
医師役でアジア男優チャン・チェンを起用した理由も、「ブエノスアイレスを観たときから、いいなと思っていた」とのこと。
バラエティ感と実力を両立したキャスティングだけでも、ドゥニさんの映画センスが伺えました。
ティモシー・シャラメ演じる主人公ポールが、巨大な陰謀に巻き込まれて逃走、冒険するという、珍しくもないお話なのですが。
J・J・エイブラムス監督の「スター・ウォーズ」等とは、ひと味違う。
あんなに騒がしくありません。
不在なんですよ、ガヤ芸人!
こんなにも格調高く、しかも予算盛り盛りのSF大作は珍しいです。
時間がゆっくり流れる世界観や、ダークなムードがたまりません。
物語は「まあまあ」なのですが、雰囲気に陶酔。
安酒飲んでないのに、酔いしれた!
ドゥニさんの演出って、BGMの使い方が良いんですよね〜。
メロディラインの無いタイプのBGMが、爆音でドヨ〜ンと流れるやつ。
ドヨ〜ン効果ですよ!(←勝手に名付けました)
タイトルが「砂の惑星」ということで、砂の表現も繊細で、こだわりを感じました。
2021年現在で、砂映画の決定版になってます。
劇中では、「栄養満点の食材であるスパイス」が重要アイテム。
見た目は粉ですよ、お粉!
それを食べると、頭脳明晰、健康長寿になる…っていう。
「黒酢にんにく」みたいなもんですよ、やずやの!
Dune (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: Hans Zimmer
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2021/09/17
- メディア: CD
「メインストリーム」★★★ [映画日記]
コロナ全盛の2020年は、YouTubeをたくさん観ました。
「こんなにYouTubeを観た年はない」と思うくらい。
寝ても覚めてもYouTubeだったんですよ!(←ド暇)
YouTubeで配信する動画の企画・制作・出演をしている、通称「YouTuber」さんたちを、本当にスゴイと思いました。
まずは視聴者を魅了する話術が必要だし〜。
その上で、特定ジャンルについての知識や雑学を、絶対的な自信を持ちながら、センスよく披露する、って、たいしたスキルがないと出来ぬ芸当。
いろんなYouTuberさんたちの動画を見て「才能あるな〜」と思ってましたけども。
今作「メインストリーム」の主人公もYouTuber。
「いいね」欲しさに暴走する、動画の風雲児ですよ!
演じているのはアンドリュー・ガーフィールドなのですが。
おちゃらけた演技が上手ーい。
しかも、どこか重みや狂気を感じさせる、見事な芸。
やっぱり、この子、一流芸能人!
さすが、アカデミー賞ノミネート経験を持つガー君でした。
劇中では、無職だった青年が、おもしろ動画で一発当ててから、視聴数を稼ぐことに熱中。
倫理の道を外れたり、制作チームとギクシャクする展開。
エンターテインメント業界を描いた作品では、よくあるお話ですけども。
Facebook創業の内幕を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」もそうですが、定番的な、シェイクスピア劇のような泥臭い人間ドラマを、現代文化に当てはめて映画で表現することは、時々ありますね。
今作も、そんな感じ〜。
よくある普遍なテーマを、いまどきの動画文化とビジュアルに置き換えて、ポップに表現した作品だと思います。
そういう意味では、「ソーシャル・ネットワーク」出演で評価されたアンドリュー・ガーフィールドには、合っている作品だと思いました。
Facebook、YouTube、と来たら、次にアンドリュー・ガーフィールドが演じるのは、TikTokの踊り子さんか?!
それともmixi関係か?!(←死語)
zozoの創業者、前澤友作さん役がオススメだよ、ネタ豊富だし!(←日本人ですが)
今作で、アンドリュー・ガーフィールド演じる青年のカリスマ性に目をつけた小娘フランキー役を演じたのはマヤ・ホーク。
イーサン・ホークが、ユマ・サーマンを抱いて出来た子ですよ!
数年前、マヤ・ホークがドラマ「ストレンジャー・シングス」に出ていたときは、「ちょっとユマ・サーマンに似てるな」と思ってましたけども。
今作では「ちょっと」どころではなく、「めちゃめちゃ」ユマ・サーマンに似てました。
数年経っただけでも、どんどん変わっていくんですね、女性の顔は!
化けるんですよ、女は!!
監督・脚本はジア・コッポラさんですよ。
こちらは三世、フランシス・コッポラのお孫さん。
叔母は、ソフィア・コッポラということで。
「コッポラ家の一族」ですよ!
お屋敷内で、殺人事件が起こりそうな一族になってきましたな〜。
「THE GUILTY/ギルティ」(ハリウッド・リメイク版)★★★ [映画日記]
デンマーク製、サイコ・スリラー映画「THE GUILTY/ギルティ」。
一風変わった映画でした、北欧から来た変わり者!
ジェイク・ギレンホール主演でハリウッド・リメイクが決まっている、と、知ってはいたものの。
リメイク作は、いつ公開するのか、本当に作っているのかも定かではない状態でした。
もはや都市伝説でしたけども!
そしたら、2021年10月に、突然Netflixから完成作が出たーっ。
本当に作ってたんですよ、コツコツコツコツ〜!
なんとリメイク版の監督は、「イコライザー」シリーズなどを手がけたフクちゃん。(←アントワーン・フークア)
豪快な演出をなさる方です、派手好き!
オリジナル版「THE GUILTY/ギルティ」は北欧製らしく、見た目が整然としていて、全体的にひんやりとした感触の作品。
すきま風が冷たい感じですよ!
主人公は緊急通報指令室のオペレーターで、ほぼ1人舞台の体。
舞台も室内オンリーですよ。
お部屋に引きこもったまんま!
電話の会話だけで、スリリングな物語が進行するという、超クールな作品でした。
そんなオリジナル版を、監督のフクちゃんが、どう演出し直すのかと思って、興味深く再生しましたところ。
お話は細かいところまで、大体おんなじ〜。
そりゃまあそうですね、「THE GUILTY/ギルティ」は緻密に練られた会話劇ですので、それを変えては魅力が無くなりますしね。
電話をかけてくる者、受ける者、みんな心に傷を持ち、救いを求めながらも、他の誰かを救おうとするだけのお話。
彼らの気持ちが空回りすると、なんでかサイコ・スリラー風になる、という奇跡の構成。
「声だけでは相手を判断できない」という点で、観客をミスリードに誘うことにも大成功。
本当によくできた脚本だと思います。
ビジュアルは変えてきましたね。
アメリカの緊急通報指令室には、でっかいモニターが、いくつも設置されています。
メカで攻めてんの!
モニターにはニュース映像やら、いろんな情報が表示されていて賑やか〜。
「アメリカっぽいな〜。FBIとかCSIとかCTUみたいだな〜」と思いながら観てました。
オリジナル版の壁は、ただの壁でしたので、ねずみ色の!
そして、なんといっても主演のジェイク・ギレンホール自身が派手。
顔のパーツがデカい!
目のギョロつきもスゴイ!!
だから、顔アップだけで画面が充実。
そして、オリジナル版より主人公が感情的。
泣くわ、わめくわ、キレるわで結構うるさい。
デンマーク製との明らかな違い、それは暑苦しさ!
話は同じ2作ですが、体感温度は全く違うところが面白かったです。
最後の方のギレンホールは、電話しながら大泣き。
暑苦しさのクライマックスでしたけども!
泣き顔だけど涙は出ていない、聖子ちゃんスタイルの「ぶりっ子」演技でした!!
「キャッシュトラック」★★★☆ [映画日記]
ドウェイン・ジョンソンと共演してから、米メジャー作への出演が目立つジェイソン・ステイサム。
「儲け方」を教わったんですよ。
伝承ですわな、ハゲからハゲへの!
頭を突き合わせたんですよ!!
そんなジェイソン・ステイサムが原点回帰。
2005年の「リボルバー」以来、ガイ・リッチー監督と再タッグ。
これはもう、温故知新プロジェクト〜!
ジャンルは、本格・クライム・サスペンスでした。
ハリウッド路線の、派手な演出がされていますけども、内容は辛口。
男臭くて、ダークで、大人っぽくて、とっても良かったです。
原題は「Wrath of Man」ですが、邦題を「キャッシュトラック」にしたのも、お上手ですね。
たしかに、最初から最後まで、現金輸送トラックにまつわるお話でした。
「エンタメだけど、裏社会を描いていて、めちゃめちゃハード」という味わい。
邦画に例えれば、「孤狼の血」みたいな感じだな〜、思いました。
激しい銃撃戦の場面では、ものっすごい発砲音がお腹にドスンと響きました。
盆踊りの太鼓の音が、お腹にドスンと響く感じ。
まるで炭坑節ですよ!
この爆音体験も「映画館で映画を観る」醍醐味。
「映画ファンで良かった」と思える、名場面でした。
ステイサムが演じるのは、警備会社に中途で採用された、冴えない中年男性H。
転職組ですよ!
現金輸送トラックに乗車中のHが強盗に襲われた時、冴えない中年男性のはずが、人が変わったように大暴れ。
何人もの強盗を相手に、1人で反撃。
鮮やかに退治したんですよ、ゴキジェットでゴキちゃんを退治した時みたいに!
お手柄でしたけども、周辺からは「なんか、あの人、怪しい。あのおじさん、くさい」と思われ、素性を疑われる、という展開です。
このように、物語の始まりはミステリー風。
やがて、時間軸やシチュエーションを変えて、次々と謎が判明していく、という構成がお見事です。
話が進むほど、どんどん「孤狼の血」みたいな、怖いノリになっていきました。
ジェイソン・ステイサムには、アクション場面はあるけれど、いつもの肉体を使った格闘技は少なめ。
お控えなすって!
笑顔は封印、銃をバンバン撃つ感じの強面。
いつも以上に「おやじ臭」が出ていていました、良い意味で。
良い意味での、臭みですよ!
スコット・イーストウッドが、あまりにも良い役で出ていてビックリ。
観ながら「この子には、モッタイナーイ!」と叫びそうになりました。
イーストウッド家の子だから、えこひいきされたのでしょう。(←言いがかり)
逆に、ジョシュ・ハートネットが「へ〜、アンタ、そんな役を引き受けちゃったんだ」という感じの、パッとしない脇役で登場。
イケメン男優界の、新旧交代劇も面白かったです。
「MINAMATA-ミナマタ-」★★★ [映画日記]
複雑な気分。
変なキブーーン!
日本を舞台にした、ジョニー・デップ製作・主演作なのですが。
テーマは水俣病ですよ。
果たして、その内容は、客が観たいものか、それとも観たくないものか…。
どっちにしろ、リアクションに困る〜!
1970年代の水俣市にて、ジョニー・デップ演じる写真家W・ユージン・スミスさんが、水俣病の実態を目の当たりにする、という実話ベースのお話です。
「ライフ」誌の編集長役はビル・ナイで、デップとは娯楽シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」劇中で戦った仲。
POPなおじん達ですよ!
冒頭から2人が共演する場面があるのですが、当たり前だけど「パイレーツ・オブ・カリビアン」の時とは全くの別人。
演じ分けがスゴすぎる〜。
化けすぎのおじんでした!
とくに今回のデップは美貌封印。
髭はボーボー、白髪でメタボ!
歩き方まで、普通のおじんでビックリ。
これでハゲていたら、ジョン・マルコビッチと見分けがつかないと思う〜。(←マルコビッチに、なんとなく失礼)
劇中のW・ユージン・スミスさんは「金欠、酒好き」で、「ダメ人間」という基本設定。
しかし心は優しいお方でした。
水俣市に滞在中のW・ユージン・スミスさんは、「靴ぬぎな!」「おじぎしな!」と叱られ気味。
映画映えする派手なキャラクターに仕立てられていました。
それを演じるのがデップなので、重いテーマに反してチャーミングな主人公に。
妙にかわいいおじんですよ!
デップが出ている場面は、演技が客を魅了して、一切退屈することはありませんでした。
さすがスター様でした!
そんなW・ユージン・スミスさんが、有害物質を海に垂れ流し、水俣病の原因になっている会社と張り合う展開に。
「善と悪」というハッキリした構図になって、公害と被害者の関係性も、めちゃめちゃ分かりやすく脚色されていました。
水俣病の被害者についても分かりやすく表現されていているのですが、その点は、病人を売り物にしているように思えて、とっても複雑な気分になりました。
しかし、重いテーマを、誰にでも分かりやすく語ることは、大事だし〜。
日本の社会問題を、スターの知名度で世界中の人に知ってもらえるのも、意義のあることだし〜。
病人を売り物にしている気もするけれど、この映画は、これで良いような気がする〜。
ラストシーンの後には、社会への意見を、わざわざテキストにして表示。
メッセージ性を重視していることをアピールしてました。
フォローしてました、自分で!
日本人キャストは、真田広之さん、浅野忠信さん、加瀬亮さん、國村隼さん、というベストメンバー。
ハリウッド系・日本人男優界のアベンジャーズですよ!
浅野忠信さんは、地味っぷりが最高〜。
モモヒキ穿いてましたから!
國村隼さんが英語ペラペラでビックリ。
国際派おじんという感じでした。
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」新旧テイストが合体!「エロかわ」女スパイ、パロマは作品の象徴。 [映画写真日記]
いや〜、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」な〜。
ダニエル・クレイグ版007のシリーズ最終章ということで、寂しい気持ちにもなるのですが。
基本的に「誰もが見たい007」を堪能できる、楽しい映画でした。
こちらのお写真は、007こと、ジェームズ・ボンドと、恋人マドレーヌのツーショットですけども。
「イケてる上司と冴えないOLによる、地方での不倫旅行」のような絵づらに。↓
MI6のメカ担当Qって、ゲイだったんですね?!
「前から、そんな設定だったっけな〜」と思いながら観ていました。
こちらのお写真は、「好いた男のために、飯を炊く準備中のQ」の図。↓
ダニエル・クレイグ版007の最後の敵はサフィン。
こちらのお写真の場面では、サフィンの背景に重要なものが映っていたはずですが。
ご覧のとおり、予告編ではキレイさっぱり消されてました。
予告編を作る人も大変ですな〜。↓
ちなみに、サフィンの基地がある場所は「北海道近海の千島列島」ではないか、とのことです。(←Wikipediaより)
さらに新キャラとして、キューバの女スパイ、パロマが登場〜。↓
近年の「女性アクション・キャラクター」は、女性目線で描かれていないと評価されませんけども。
パロマのキャラクターは、「見た目は男性目線、中身は女性目線」で描かれている、というハイブリッド。
「昔ながらの007の世界観」に、現代的な要素をミックスした、今作の象徴的なキャラクターだったと思います。
劇中では、「シン・仮面ライダー」並みか、と思わせる飛び蹴りも披露。↓
ここからのお写真はプレミア会場。
パロマ役のアナ・デ・アルマスが、劇中での衣装に似たドレスで登場〜。
今後、パーティー会場では、このドレスを着てきてほしい〜。
一択ですよ!↓
ダニエル・クレイグは、派手なお色をチョイス。
評判が悪いスーツでしたが、気持ちも分かります。
最後は派手にキメたがるんですよ、おじさんは!↓
こちらのお写真は、VIPと交流するダニエル・クレイグ。
今後は、ここまで接待モードになることも無いでしょうね。
お疲れさまでした〜!↓
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」★★★☆ [映画日記]
*ネタバレはありません。
ダニエル・クレイグが007役を卒業する作品ですけども。
前半…「フンフン、なるほど〜」
中盤…「エッ、こんな展開になんの?」
ラスト…「あんれまー!びっくらこいた!!」
と、鑑賞中は、心を乱され続けました。
この物語は、確かに土足厳禁…じゃなくてネタバレ厳禁な作品じゃーっ!
多くの関係者が話し合って製作したのでしょう、誰もが納得できるダニエル・クレイグ卒業作になっていると思います。
最終的には、007ことジェームズ・ボンドが「特別な男から、普通の男になった」という感じでしょうか。
庶民を共感させて、好感度を上げきった。
振り切れたわい、ワシらの心のメーターが!
「昔ながらの大らかな007」路線が強めで、インターネットもスマホ画面も無い、独自の世界観。
物語の前半は、「みんなが見たい007の姿」「みんなが求めている007風のロケ地やアクション」のオンパレードで楽しい〜。
ひたすら、007役のダニエル・クレイグがカッコいいです。
ものっすごく急いで敵から逃げている時でも、連れの女性のために、車の助手席のドアを開ける007。
どんな時でもレディファーストですよ!
「レディ」だか「レデー」だか知んないけども!!
007がシリーズ中の旧キャラクターたちと触れ合ったり、別れたり、シリーズを収束させようとする構成。
そうかと思えば、新キャラクターとの出会いもあって新鮮な気分〜。
MI6の現役スパイとして、ウェズリー・スナイプスを女性にしたような人が出たーっ!
いざというとき頼りになるし、意義のある役どころでした。
キューバの新人スパイ役として、アナ・デ・アルマスが華麗に登場〜。
待ち合わせ場所で007が「合言葉は…」と話しかけても、「合言葉?いいよ、そんなの」と、スパイの恒例行事をキャンセルしちゃうアナ・デ。
キューバが生んだ雑スパイ役なのでした!
格闘場面でのアナ・デは、敵に飛び蹴りですよ、ハミ乳ギリギリ、ノーブラ・ドレスで!!
観ながら「アンタそれ、胸にさらしでも巻いとかないと、大変なことになるよ」と思いましたけども。
アナ・デのキャラクターは、近年では絶滅危惧種の「男性目線で描かれたセクシー・スパイ」。
古いタイプの女ですよ!
最近のハリウッド大作に足りなかったものは、これだ!!…と思って、うれしくなりました。
そう言っても007とは、さっぱりと別れるアナ・デ。
抱かれない!
その点は「いまどきの子」風味でした。
中盤以降は、007と色々あった女性マドレーヌがフィーチャー。
「腐れ縁」の、あの子ですよ!
マドレーヌ役はレア・セドゥが演じているのですが。
ダニエル・クレイグとのツーショットは、普通に「上司とOL」。
結構な、年の差”ワケあり”カップルに見えました。(←そういう役です)
そんな感じで、昔ながらの007の世界観を継承しつつ、登場人物には多様性があって現代的な味わいに。
脚本には、ドラマ「キリング・イヴ」などを手がけたフィービー・ウォーラー=ブリッジが参加。
セリフにユーモアを感じる場面では、「フィービー・ウォーラー=ブリッジの力が作用したのかな」と思いながら観てました。
監督のキャリー・ジョージ・フクナガさんに、アクション大作のイメージなんて、全くなかったのですが。
今作ではCG盛り盛りの派手な画面演出をしていて、万能ぶりを見せてました。
何でもお出来になるんですよ、イケメン様は!