「MINAMATA-ミナマタ-」★★★ [映画日記]
複雑な気分。
変なキブーーン!
日本を舞台にした、ジョニー・デップ製作・主演作なのですが。
テーマは水俣病ですよ。
果たして、その内容は、客が観たいものか、それとも観たくないものか…。
どっちにしろ、リアクションに困る〜!
1970年代の水俣市にて、ジョニー・デップ演じる写真家W・ユージン・スミスさんが、水俣病の実態を目の当たりにする、という実話ベースのお話です。
「ライフ」誌の編集長役はビル・ナイで、デップとは娯楽シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」劇中で戦った仲。
POPなおじん達ですよ!
冒頭から2人が共演する場面があるのですが、当たり前だけど「パイレーツ・オブ・カリビアン」の時とは全くの別人。
演じ分けがスゴすぎる〜。
化けすぎのおじんでした!
とくに今回のデップは美貌封印。
髭はボーボー、白髪でメタボ!
歩き方まで、普通のおじんでビックリ。
これでハゲていたら、ジョン・マルコビッチと見分けがつかないと思う〜。(←マルコビッチに、なんとなく失礼)
劇中のW・ユージン・スミスさんは「金欠、酒好き」で、「ダメ人間」という基本設定。
しかし心は優しいお方でした。
水俣市に滞在中のW・ユージン・スミスさんは、「靴ぬぎな!」「おじぎしな!」と叱られ気味。
映画映えする派手なキャラクターに仕立てられていました。
それを演じるのがデップなので、重いテーマに反してチャーミングな主人公に。
妙にかわいいおじんですよ!
デップが出ている場面は、演技が客を魅了して、一切退屈することはありませんでした。
さすがスター様でした!
そんなW・ユージン・スミスさんが、有害物質を海に垂れ流し、水俣病の原因になっている会社と張り合う展開に。
「善と悪」というハッキリした構図になって、公害と被害者の関係性も、めちゃめちゃ分かりやすく脚色されていました。
水俣病の被害者についても分かりやすく表現されていているのですが、その点は、病人を売り物にしているように思えて、とっても複雑な気分になりました。
しかし、重いテーマを、誰にでも分かりやすく語ることは、大事だし〜。
日本の社会問題を、スターの知名度で世界中の人に知ってもらえるのも、意義のあることだし〜。
病人を売り物にしている気もするけれど、この映画は、これで良いような気がする〜。
ラストシーンの後には、社会への意見を、わざわざテキストにして表示。
メッセージ性を重視していることをアピールしてました。
フォローしてました、自分で!
日本人キャストは、真田広之さん、浅野忠信さん、加瀬亮さん、國村隼さん、というベストメンバー。
ハリウッド系・日本人男優界のアベンジャーズですよ!
浅野忠信さんは、地味っぷりが最高〜。
モモヒキ穿いてましたから!
國村隼さんが英語ペラペラでビックリ。
国際派おじんという感じでした。
日本人男優界のアベンジャーズ、見事なネーミングですね。
あと、渡辺謙さんが加われば最強かも。
できればどこか日本の漁村でロケして欲しかったです。
どう見ても日本じゃない海岸と家屋。違和感だらけの風景でした。
by よんよん (2021-10-14 01:36)
よんよんさん。
日本でロケしてほしかったですね〜!日本がロケ地だったら、地元の民はジョニデを大歓迎していたと思う〜。渡辺謙さんを交えた「日本人男優界アベンジャーズ」作ってほしいな〜。ラストシーンは渡辺謙さんの役が死んで盛り上げてほしい〜。
by のむら (2021-10-14 09:25)
お見事な記事
by お名前(必須) (2021-10-21 16:04)