「THE GUILTY/ギルティ」(ハリウッド・リメイク版)★★★ [映画日記]
デンマーク製、サイコ・スリラー映画「THE GUILTY/ギルティ」。
一風変わった映画でした、北欧から来た変わり者!
ジェイク・ギレンホール主演でハリウッド・リメイクが決まっている、と、知ってはいたものの。
リメイク作は、いつ公開するのか、本当に作っているのかも定かではない状態でした。
もはや都市伝説でしたけども!
そしたら、2021年10月に、突然Netflixから完成作が出たーっ。
本当に作ってたんですよ、コツコツコツコツ〜!
なんとリメイク版の監督は、「イコライザー」シリーズなどを手がけたフクちゃん。(←アントワーン・フークア)
豪快な演出をなさる方です、派手好き!
オリジナル版「THE GUILTY/ギルティ」は北欧製らしく、見た目が整然としていて、全体的にひんやりとした感触の作品。
すきま風が冷たい感じですよ!
主人公は緊急通報指令室のオペレーターで、ほぼ1人舞台の体。
舞台も室内オンリーですよ。
お部屋に引きこもったまんま!
電話の会話だけで、スリリングな物語が進行するという、超クールな作品でした。
そんなオリジナル版を、監督のフクちゃんが、どう演出し直すのかと思って、興味深く再生しましたところ。
お話は細かいところまで、大体おんなじ〜。
そりゃまあそうですね、「THE GUILTY/ギルティ」は緻密に練られた会話劇ですので、それを変えては魅力が無くなりますしね。
電話をかけてくる者、受ける者、みんな心に傷を持ち、救いを求めながらも、他の誰かを救おうとするだけのお話。
彼らの気持ちが空回りすると、なんでかサイコ・スリラー風になる、という奇跡の構成。
「声だけでは相手を判断できない」という点で、観客をミスリードに誘うことにも大成功。
本当によくできた脚本だと思います。
ビジュアルは変えてきましたね。
アメリカの緊急通報指令室には、でっかいモニターが、いくつも設置されています。
メカで攻めてんの!
モニターにはニュース映像やら、いろんな情報が表示されていて賑やか〜。
「アメリカっぽいな〜。FBIとかCSIとかCTUみたいだな〜」と思いながら観てました。
オリジナル版の壁は、ただの壁でしたので、ねずみ色の!
そして、なんといっても主演のジェイク・ギレンホール自身が派手。
顔のパーツがデカい!
目のギョロつきもスゴイ!!
だから、顔アップだけで画面が充実。
そして、オリジナル版より主人公が感情的。
泣くわ、わめくわ、キレるわで結構うるさい。
デンマーク製との明らかな違い、それは暑苦しさ!
話は同じ2作ですが、体感温度は全く違うところが面白かったです。
最後の方のギレンホールは、電話しながら大泣き。
暑苦しさのクライマックスでしたけども!
泣き顔だけど涙は出ていない、聖子ちゃんスタイルの「ぶりっ子」演技でした!!
劇場でもひっそり公開していたんですよ~!私が気がついた時には手遅れで、終了していました。まさに都市伝説…
あのヒンヤリとした作品をアツくしてしまうとはジェギレ、さすがです。
by M (2021-10-19 09:43)
Mさん。
Netflixオリジナル映画にありがちな「ちょっと劇場でも公開しておくか」作戦ですね!劇中、壁に設置されているモニターには山火事映像が。見た目から暑苦しくさせようとする意図が見えました。そうでもしないと、オリジナル版と差がつけられませんしね〜。
by のむら (2021-10-19 10:15)
こんにちは!
うわー流行りのNetflixで公開だったんですね!当分観れないかな…(TT)でもおかげさまで雰囲気が伝わりました。部屋から出なくて良かったです!モニターがあれば別に〜って感じですよね。
暑苦しさ、体感温度の違い、色々想像出来ました。ありがとうございます(^^)
by ゆみ (2021-10-24 01:10)
ゆみさん。
はい、流行りのNetflixさんでした!僕もリメイク版では、部屋から出ないか心配してましたが、ストーリーはオリジナルと全く同じで安心しました。しかし、もうちょっとで外に出そうな、そんなウズウズ感はありました。制作陣がアメリカ人だから、活発な性格なのでしょうね。ぜひNetflixにお入りいただきたい。中でお待ちしています!
by のむら (2021-10-24 14:35)