「エンド・オブ・キングダム」★★★ [映画日記]
2016年の旧作です。
第2弾ですよ、ジェラルド・バトラーがテロリストと戦う「エンド・オブ」シリーズの!
前作では、北朝鮮のテロリストによってホワイトハウスが占拠される、という「室内もの」でしたけども。
「お部屋もの」ですよ!
2作目のお話では、ジェラルド・バトラーが屋外に出ました。
鉄砲玉みたいに飛び出したわい、お外に!
ロンドンの街中を舞台に、ジェラルド・バトラーとアメリカ大統領が2人きりで中東のテロリストに追われる、という、「バディもの」路線にチェンジ。
物語が始まって10分くらい経ち、テロリストがロンドンの各名所を爆破してからは、ラストまでアクションがノンストップで楽しかったです。
冒頭からジェラルド・バトラー演じるシークレットサービスの嫁のおなかに、子がいることが判明。
「おめでた」ですよ!
その時点で、「生まれた子を抱くジェラルド・バトラー」というラストシーンが安易に想像できました。
当時の年齢50前のジェラルド・バトラー。
「ずいぶんと遅くできた子だわな。その子が成人になる頃、アンタ70だわな」とも思いました。
前作では、指令室に座ったまんまの「お座り女」だった長官役のアンジェラ・バセットが、今作では、ジェラルド・バトラーと共にテロリストから逃げる役回りに。
「アクティブ女」と化しましたけども。
同時に、死亡フラグも立ったわい。
アンジェラ・バセットが「もう次回作には出たくない」と宣言しているかのような役回りでした。
そんな感じで予定調和のお話ですが、ず〜っと登場人物がチョロチョロチョロチョロ動き回っているので飽きることはありませんでした。
前作の出演者が、今回も揃って出ていることにビックリ。
みんな人気者で忙しいのに総出〜!
前作では、テロリストに歯向かうものの、逆にボコボコにされてしまったマジメな女性長官役メリッサ・レオも出てくるのですが。
今回は一切見せ場がなくて残念〜。
あんなに仕事ができるオスカー女優が、まるでそば屋の入り口に立っている、タヌキの置き物状態でした!
できれば、2作連続でボコられてほしかったです!!
劇中では、圧倒的な戦闘力を誇るジェラルド・バトラー。
敵と判断した相手は容赦なく殺傷しております。
殺し方も、刃物でザクザクザクザクという感じ。
まるでスイカ扱いですよ、瓜扱い!
見方によっては殺人鬼でした。
確かに大統領を救える存在ですが、こんな凶暴な人が裁かれず、家に帰ったらニコニコしながら赤子を抱く、という状態が妙に思えました。
劇中でテロリストを倒す場面では「おめえらが、いくら人を殺したり、星条旗を燃やしたりしてもな、ワシらのアメリカは1000年先も安泰なんじゃ〜っ!」と大絶叫。
あげたわい、雄たけび!
アメリカの「我の強い感じ」を、オモシロおかしく皮肉った、自虐ネタのように感じました。
一見するとアメリカン・ヒーロー映画のようですが、暴力で相手を制してしまう、という「正義の二面性」を描ききっている怪作でした。
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