「ガルヴェストン」★★★ [映画日記]
殺し屋と幸薄い少女が共に逃亡する、寂れたフンイキ漂う純愛ロードムービーですけども。
愛と怒りのデスロードですよ!
まずは、監督が女優のメラニー・ロランってところにビックリ。
演出もこなせるんですね、あの子!
なかなかの手腕で、暴力シーンも、アクションシーンの出来もバッチリ。
女性独自の視点というか〜、40歳の殺し屋のことを、ちょっぴりかわいく思える存在に仕立てあげている気がしました。
荒っぽいけれど、不潔な感じはしない男性像。
短髪をツンツンと立てている感じとか、身長は高くない感じとか。
母性本能をくすぐる40歳のおじさんなんですよ!
殺し屋を演じているのはフォスベン!!(←ベン・フォスター)
少女役を演じているのがエル・ファニングという、普通なら無いカップリングが新鮮〜。
フォスベンといえば、私生活ではロビン・ライトと交際していたことが記憶に新しいですけども。
オバコンで有名でしたけども、世界的に!
ロビン・ライトと別れてからの、今回の役。
今度は19歳の少女が相手ということで。
路線変更〜、オバコンからロリコンへ!
アンタ極端!!
そんなフォスベンとエル・ファニングが、時には言い争ったり、時には笑い合ったりするという、演技合戦が見どころになっていますけども。
エル・ファニングの方が感情的になる場面が多くて印象的。
着衣が乱れ、乳が見えそうで見えない場面ではハラハラいたしました。
エル・ファニングに胸元のはだけはまだ早い。
観ながら「着衣を整えな!具が見えちまうよ!!」と注意したくなりました。
フォスベンの演技は想定内のものでしたけども。
エル・ファニングの方は、またしても己の名演技を更新。
観るたびに良くなる子だわな。
まるで右肩上がりの企業ですよ!
もう完全に姉のダコタちゃんを超えている。
今回は、生きていくために体を売るような役で、チープ感、ブサかわいい感、瑞々しい少女感など、必要な要素を全て出していたと思います。
ラストとか雑だし〜、とくにたいした物語でもありませんでしたが、エル・ファニングの魅力が作品クオリティを底上げしていたように思います。
上げ底効果ですよ、「上げ底ブーツ」みたいな!