「レプリカズ」★★★☆ [映画日記]
今度のキアヌ・リーブスは科学者役。
なんと、他人の目の付近に針を刺し、神経データを取り出しております。
エキスを抽出してるんですよ!
取り出したデータを使って、人のクローンを作ろうとしている、という設定なのでした。
人型のロボットが出てきたり、悪い人に追われたりする、ちょっぴりSF風味のバイオ・サスペンス作品ですけども。
キアヌが、ダッサダサなメカのヘルメットをかぶった宣伝写真とか、B級臭さが満点。
臭みが充満、便所の個室みたいに!
全く期待していなかったおかげで、本編は、とっても楽しめました。
「人のクローンは作れるか?何のために作るのか?作ったあとはどうするか?」というところがテーマだったと思うのですが、物語の先とか結末が、全く読めないところがオモロかったです。
クローン人間が何人も出てきますけども。
彼らに闇がナーイ!
あっけらかんとしている、というか、サッパリとした山口智子さんみたいな良い性格でした!!
こういうジャンルって、ビジュアルセンスって大事だな〜、と思います。
もしもセンス抜群のクールな映像だったとしたら、今回の作品は「エクス・マキナ」みたいなカルト作品になっていたような気がします。
キアヌの役名はウィリアム・フォスター。(←ベタな名)
物語が始まって、割とすぐにウィリアムがクローン制作に着手。
倫理を無視して、どんどん暴走するウィリアムには全く共感できないのですが。
キアヌの好感度ってスゴイですね。
号泣キアヌ、ぬいぐるみを抱きしめて考え込むキアヌ、など、キアヌ萌え場面が多くて、なんとなく許せてしまう。
マイナス点が帳消しに!
ここまで魅力を出せれば十分ですよ、50半ばで!!
ウィリアムのキャラクターは、キアヌの持ち味である「永遠の純朴」と、インテリ風味が融合。
「天然キャラの科学者」という人物像が完成しているのでした。(←そんな科学者はイヤですか)
キアヌとSF要素の相性はバッチリ。
シュッとしてなさるからね、面!
しかし、所帯とか、家族とか、そういう生活感のある要素は似合わない。
キアヌが片付いた自宅内で子どもと戯れている場面などは違和感が。
キアヌのイメージは「ひとりぼっち飯」とか「洗濯なんてしてない服」ですからな。(←失礼)
キアヌの嫁役はアリス・イヴという安キャスト!(←失礼)
廉価版リース・ウィザースプーンみたいな雰囲気で出てきたのですが。
結果的に、今回のアリス・イヴは、整いすぎた顔がミステリアスな役にピッタリ。
これはハマり役〜。
活きてましたよ人形面〜!