「レジェンダリー」★★ [映画日記]
トム・ホランドが主演した、2017年の地味作です。
2017年といえば、トム・ホランドが新スパイダーマン役に大抜擢された頃。
ブレイク時点ですよ、稼ぎ始めた頃!
それまで、トム・ホランドが出演した作品といえば、「インポッシブル」 (2012年)とか、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」(2013年)とか、渋めのジャンルが中心でした。
派手な作品でも「白鯨との闘い」(2015年)とかですよ、せいぜい鯨映画!
相当の地味っ子でしたけども!!
そんな地味時代に出演した作品が「レジェンダリー」。
時代設定は13世紀、舞台はアイルランドで、トム・ホランドが演じる、地味な服を着た修道士ダーマッドと、数人の地味な仲間たちが、聖遺物と呼ばれる「マティアの石」を、ローマまで、えっちらおっちらと運ぶお話ですよ。
地味な台車を押して運ぶんですよ、リヤカーみたいなやつで!
そんなシチュエーションだけでも十分地味なのですが。
「マティアの石」とかいう、神がかった重要なアイテムがな〜。
普通ならば、その石は半透明な緑色をしていて、制作スタッフが石の中に電球を仕込み、時々光が点滅する、みたいな神秘性を強調する演出がされそうなものですが。
それが今回は、まー見事なねずみ色の普通の石…。
単なる岩石!
その大きさといい、重量感といい…。
むしろ漬物石にピッタンコ〜!
小道具までもが地味〜!!
共演者も、地味素材が終結〜。
まずは女子が皆無です。
トム・ホランド以外は全品オッサン!
花がナーイ!!
主に活躍する2人の脇役男優が、リチャード・アーミティッジとジョン・バーンサルだという。
そんな2人で脇を固められんの?!…と心配になってしまう人材なのですが。
最大の見せ場がリチャード・アーミティッジとジョン・バーンサルのガチンコ対決だという…。
クライマックスまで地味路線にブレなし!
「信仰は大変。つらい」という内容だったし、派手さは必要ない作品だから、コレはコレで良いのかもしれません。
また、トム・ホランドの扮装が「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのキャラクター、フロドっぽい。
だから、楽しむ要素があるとしたらフロド感!
トム・ホランドが1人で「ロード・オブ・ザ・リング」っぽいことをしている風情ですよ。
トム・ホランドの「ひとり・オブ・ザ・リング」だと思えば良いんですよ!