「われらが背きし者」★★★ [映画日記]
2016年の作品です。
お堅いタイトルが付いてますけども娯楽作でした。
正座して観ることはない、お膝をお崩しください!
美形夫妻が、旅先のモロッコでロシアのヤクザと知り合いに。
あれよあれよと言う間に、危険な諜報戦に巻き込まれてゆく、というお話のサスペンスでした。
原作はジョン・ル・カレですよ。
「裏切りのサーカス」などで知られているお方ですよ「裏サカ」の人〜!
諜報員が活躍する作品でおなじみの諜報作家のルさん。(←ルー大柴かい)
諜報活動の仕組みとかリアルすぎて、ちょっと小難しいイメージがあり、ボクちゃん、あんまり得意ではない作家さんなのですが。
今回は、キャラクターが華やかで楽しめました。
まずは、メイン・キャラクターの夫妻が、冷めた関係の状態で登場。
夫が抱こうとしても「ちょっと止めて」みたいな態度の嫁。
2人とも裸なのに「抱くの止めて」みたいな!
よっぽど嫌なんですよ、抱かれるのが!!
夫は若い女と浮気した後で、本妻と仲直りするために旅行している、みたいなシチュエーションだったんですね〜。
ジョン・ル・カレさん、「浮気された後の嫁」についての話も書けるんですね〜。
バッチリですよ、寝取られ描写!
その割に、夫妻は善人すぎて人を疑わない。
ヤクザがパーティーに誘ったら、ひょいひょいひょいひょいついていく!
夫の職業は大学教授で、嫁は弁護士なんですけどね〜。
ガード甘すぎ、インテリ夫妻!…と思ってしまいました。
やがて夫妻はヤクザの家族に感情移入。
「命をかけてでも、ヤクザを助けたい」みたいな気持ちになる夫妻。
とことんお人よしなのでした!
そんな感じで〜、本格的な諜報戦の中にも、ラブストーリーと浪花節を入れてくるあたりがジョン・ル・カレらしい、という感じなのでしょうか。
大学教授の夫役を演じているのはユアン・マクレガーですよ。
髪が長めのモテ系スタイルで登場〜。
ものすごいです、色んな意味での小室哲也感!
顔も髪もバッチリだけど、脱ぐと体はユルめ、というものリアルです。
嫁役はナオミ・ハリスなんですね。
一体いつからですか、ナオミ・ハリスの大物感。
いつの間にやら上りつめましたな、ユアン・マクレガーの抱かれ役にまで!
ロシアンマフィア役を演じているのはステラン・スカルスガルドですよ。
目つきの悪さが役にピッタンコでしたけども。
「ニンフォマニアック」シリーズに引き続き、パンツを下ろしたステラン!
またしてもボカシが入った〜!!
別名「フルチン・スカルスガルド」でもいいかもしんない。(←そんな名前にしたら、ご家族が泣きますか)
かつて、フルチン演技といえばユアン・マクレガーでしたからな。
新旧2大フルチン男優の共演が実現した、と言っていいでしょう!