「ダムゼル/運命を拓きし者」★★★ [映画日記]
Netflixが生み出した若手スターがミリー・ボビー・ブラウンですけども。
「うりざね顔」の美少女ですよ!
10代とは思えぬ貫禄の持ち主で、実生活ではジョン・ボン・ジョヴィ家の嫁という称号まで手に入れてらっしゃいます。(2023年時点)
そんなミリーが、2024年3月、新たなNetflixオリジナルの主演映画を引っ提げて登場〜。
厚い化粧で出てきたヨ!
塗りこんで来なすった!!
作品の世界観は、ドラゴンが出てくるようなファンタジーで、ミリーは貧乏家から王族に嫁ごうとする少女役。
「玉の輿」ですよ!
貧乏家にしてはメイクをバッキバキに決めていましたが、玉の輿に乗ろうとするのだから、気合いの厚化粧だったのかもしれません。
勝負メイクですよ!
幼妻として、姫として、これからがんばっていこう、と明るい未来を描く主人公ですけども。
結婚したとたん絶望のどん底に落とされてしまう、という展開です。
キラキラ・ファンタジーから、絶叫サバイバルへの転換が見事なコントラストを与えています。
全身傷だらけで、暗い谷底をあてもなくさまよいながらも、希望をみつけ、なんとしてでも生き抜く決意をするという、時代に合った強いヒロイン像になっていますね。
元々、キラキラした役は似合わないミリー。
出世作のドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でも、大人キャラにめちゃめちゃ痛ぶられて人気が出ましたから。
天才ドM女優なんですよ!
今回も、そういうことは分かってらっしゃる。
泣いて、わめいて、地面を這いつくばって血を流し、泥臭い芝居を一通りやって、しっかりとミリー独自のオーラを出していたと思います。
Netflixオリジナル映画として、ミリー主演映画として妥当な出来映えかと思われます。
今作はミリー自身がプロデュースを兼任している、とのこと。
若干10代で、ハリウッド映画の製作に口を出せる、ってスゴイです。
「私はなぶられて輝くタイプ。そういう脚本にしてほしい」とか要望を出しているのだとしたら、客観性あるし、たいしたもんですね。
ついでに「私の化粧は厚くしたい。私だって化粧映えする」と要望を出したのなら、それは「かわいいもの」だと思って受け入れてあげてもいいかもしれませんね。
主人公の継母役が、なんとアンジェラ・バセットで、義母役がロビン・ライトっていうのも迫力満点。
アンジェラ・バセットとロビン・ライトに挟まれて物怖じしない19歳、って、流石ミリー・ボビー・ブラウンだと思いました。