海外ドラマ「SHOGUN 将軍」が「異世界もの」的な魅力。主演の真田広之さん、米の賞レースに食い込めるか!? [海外ドラマ日記]
何の気なしに。
2024年2月から「Disney+」で随時配信され始めた、米製・日本が舞台の時代劇「SHOGUN 将軍」を第2話まで観てみたところ。
空気はダークで、映像はスケール感があるし、高級な壮大感。
登場人物像も腹黒くて、重量感たっぷり。
何もかも、日本製の時代劇とはひと味違っていますね。
まず日本製の時代劇では、役者さんのカツラと地肌の「継ぎ目」がどうしても気になるのですが。
「ああ、ヅラかぶってんのね」と、ピンとくる雑念ですよ!
そういう、没入感を削ぐ要素が一切ないのも助かります。
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原作小説は西洋人が書いている、ということで、お話が「外人目線」なのが、また新鮮です。
時代設定は17世紀、「関ヶ原の戦い」のちょっと前。
日本に漂着してしまったイングランド人男性が、侍文化の洗礼を受ける、というような場面から始まるのですが。
当時の侍たちにイングランド人男性が裸にされ、犬だのバカだの罵られ、小便までかけられるという悪夢感がたまりません。
このドラマを西洋人が観た場合「昔の日本なんて、死んでも行きたくない!」って思うだろうな~。
「最悪の異世界に転生してしまった西洋人」でも眺めているような、日本を「異世界」のように捉えた演出が最高でした。
何かと、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を引き合いに出されるのですが。
それも納得。
このドラマを西洋人が観ると、「もしかしたらダーク・ファンタジーに見えるかも」と思ってしまいました。
作品テンションも「ゲーム・オブ・スローンズ」っぽいですしね。
実話を元に描かれている、っていう点も、物語に説得力を与えていますね。
このドラマを西洋人が観ると、「昔の日本に漂着した西洋人が、本当にいたんだな」と、衝撃を受けるのではないでしょうか。
こちらがコスモ・ジャーヴィスさん演じるイングランド人男性。↓
純朴で優しそうな「いい人」キャラなのに、えらい目に。
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なんと言っても製作・主演の真田広之さんによる、とことん「米国製でありながら(できる限り)日本らしさを貫く」という姿勢が頼もしいです。
ほとんどのセリフが日本語で「これが米製とは。海外ドラマも変わったよね」と思ってしまいました。
主人公で、徳川家康をモデルとしたキャラクターを演じている真田広之さんは、存在感満点。
これは、作品も演技も、米国の賞レースに食い込めるのではないでしょうか。
そのうち、真田広之さんが米国で賞を取る姿が見れるかもよ!
天下を取る日も近いですよ「元・JAC」が!!(←禁句)
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劇中では、細川ガラシャをモデルとしたキャラクターを演じているのは、ハリウッドで活躍しているアンナ・サワイさんですけども。
侍の娘でありながらキリシタンで、英語ペラペラすぎて日本と西洋の板挟みになる、という難役を颯爽と演じていてステキです。
着物での振る舞いもキマっているし、アンナ・サワイさんを見直しました。
ドラマ鑑賞中は「アンナさんスゴイ。たいしたもん」と、思わず口に出して言ってます。
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今作は、良い役者さんにも恵まれたと思います。
米国でも今作は好評とのこと。
この調子で、また別の、日本を舞台にしたドラマが製作されていくといいな。