「チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ」★★★ [映画日記]
リスってイイネ、かわいいし。
400種のタイワンリスが放し飼いになっているという、町田の「リス園」にも行ってみたいな〜、と思っていますけども。
肩に乗っけたリスに、餌をやってみたいんですよね〜、飯粒でも何でも!
ナウシカとテトみたいな関係になりたんですよ!!(←中2かい)
ディズニーのリス・キャラクターといえばチップとデール。
メジャーじゃないけど人気者ですね。
茶色いスターですよ!
メインじゃないけど、いないと寂しい存在。
弁当のおかずに例えれば「きんぴらごぼう」みたいな子たちですけども!
2022年5月より配信された今作は、チップとデールを主人公とした「Disney+」のオリジナル映画。
「昔のキャラクターを現代に蘇らせたリブート映画」って、毎年のように製作されていますが。
「よくあるタイプには絶対しない」という、製作陣の心意気を感じる意欲作に仕上がっていてビックリ。
キャラクター・デザインはかわいいけれど、中身はかなり攻撃的ですね。
指を出したら噛みついてくる狂リスですよ!!
劇中では、しっかり者チップと、ボケ役デールは、テレビ界のスターとして人気を博した存在。
レギュラー番組も終了し、売れなくなってから30年経った世界が舞台になっています。
基本、実写とアニメの合成画面で繰り広げられる物語なのですが。
チップの姿はセル画ふうなのに、デールは「3D手術を受けた」とのことで、毛並みモフモフの現代的なCGキャラクターになっているという。
セル画とCGの、ハイブリッドな相棒表現が斬新。
助かります、見分けがつきやすくて!
他のキャラクターも、クレイアニメ風から、マペット風まで、あらゆる手法で表現されていてカオスです。
劇中の裏社会には「2000年代に流行した、中途半端にリアルなCGキャラクター」が存在。
「彼らの目はどこを見ているか分からない。まるでポーラ・エキスプレスだ」というコメントに笑いました。
キャラクター・ビジネスへの風刺ですよ!
ゲスト扱いの他社キャラクターたちも大量で、圧倒されました。
一体どうやって許可を取ったのでしょう、大物が目立ちます。
借りてきてます、ベテラン勢!
ディズニー映画なのに、他社のキャラクターを、わざわざ失礼な存在で登場させていて笑ってしまいました。
客を雑に扱っている。
客間に上がってもらいながらも、出した茶を頭からぶっかけるような家主の態度!
ああディズニーさん、ステキな企業!!
2018年のSF作品「レディ・プレイヤー1」あたりから、「他社もの」までクロスオーバーしたキャラクター映画が製作されるようになりました。
版権ビジネスの流行なのかもしれません。
チップとデールが誘拐事件の謎を追うという、ミステリー仕立てのストーリー。
犯罪の内容は「キャラクターを捕まえてデザインを改ざんし、有名映画のパクリ映画に出演させる」というもの。
「版権侵害」という題材が、この映画にドハマりしてました。
「トップガン マーヴェリック」★★★★ [映画日記]
何これ、最初っから最後の最後の最後まで、最高なんですけど〜。
頭の先から尻尾の先まで、あんこが詰まった鯛焼きなんですけど〜!
今観ると、ノーテンキすぎる映画だった1986年のミリタリー作品「トップガン」1作目ですけども。
その中から、「エモさ」のみを抽出し、磨きをかけて放たれた続編。
肝だけ取ってきてるんですよ、魚から肝を取るみたいに!
1作目「トップガン」の伏線を、36年後の今でしか語れないストーリーで回収成功。
あらゆるシチュエーション、セリフが熱いです。
いろんな場面で涙が出そうになりましたが、出ることはないです。
涙が出る「感動」映画ではなく、涙が出そうになる「熱い」映画なのでしょう。
ときどき1作目の監督トニー・スコット風の「映え」演出になる、という「前作リスペクト」場面に悶えました。
1作目とリンクしたオマージュ場面も、たまらなすぎる〜。
何なんでしょう、この悦びは?!
トム・クルーズが演じるマーヴェリックは、1986年のまんま、戦闘機で飛ぶのが大好きな、ヒコーキ野郎。
「相変わらず」ですよ!(←言い方)
36年前のジャンバーを着て、昔のバイクで走り出す場面でも、涙が出そう〜。
ジャンバー萌えですよ!
同時に「アンタも、物持ちが良いねぇ。貧乏性だねぇ。古いものを捨てられないタイプだよねぇ」とも思う。
36年前と同じ「型」で、昔よりも洗練された演技を見せるトム・クルーズからは、「俺は今でもバリバリ現役だぜ。お前たちはどうだ?」と言われてるみたい。
観ている自分は「ワシはもう元気がない。トムさん、アンタみたいには、なれない」と思って、恥ずかしいやら、勇気づけられるやらで、またしても涙が出そうでした。
マーヴェリックの人物設定は「我が道を行くタイプ」で、もはやパイロット業に特化した職人。
いつ死ぬかもしれないからか「家族も持たない」という一匹狼感がカッコいい。
それでいて、後輩たちの背中を押したり守ったりして、どこかハリウッドでのトム・クルーズ自身とカブる存在感。
「トム・クルーズ論」すら感じるキャラクターも良かったです。
酒場のオーナー役ネリ子がキレイ〜。(←ジェニファー・コネリー)
あの店は「美人ママのいる店」ですよ!
そんなトムとネリ子にはロマンス場面も。
ネリ子を抱いたあと、ネリ子の娘に気づかれないように、2階の窓からネリ子宅を出るトム。
50過ぎてるのに、まるで高校生カップルみたいでした!
トムが運転するバイクの後ろに乗るネリ子。
ヘルメットなしで走っているのもスゴイですが、その後、荒波の中で、救命具も付けずにヨットを操縦しているネリ子にもビックリ。
一歩間違えば遭難ですけど?!
最近の50代は、すんごく活発!
ホント、よく動く!!
最大の見どころは、戦闘機チームのミッション遂行場面ですね。
「役者たちを本物の戦闘機に乗せて、飛ばせて、演技させる」という、前代未聞の映像が圧巻すぎる〜。
苦しそうな生々しい息遣い、コクピットのガラスに映り込む景色など、CG合成映像では表現できないものばかり。
これは、アカデミー賞の技術部門はノミネート確実でしょう。
戦闘機もドローン化して、そのうちパイロットも不要になるそうですね。
また現在のハリウッド映画はポリコレを重視するようになったりして、あらゆる要素が近代化していますけども。
今作も、そういう新しい風潮を、ちょびっと組み込んでいますが適度です。
やり過ぎていない。
流されていないんですよ!
現在のハリウッド大作が忘れたものを、この映画は思い出させてくれました。
映画とは「胸を躍らせるもの」であることを。
トップガン マーヴェリック:オリジナル・サウンドトラック (通常盤)(特典:なし)
- アーティスト: ヴァリアス・アーティスト
- 出版社/メーカー: Universal Music
- 発売日: 2022/05/27
- メディア: CD
「トップガン」★★★ [映画日記]
1作目、1986年のやつです、昭和の置き土産!
2022年5月に続編が公開されるということで、amazonプライム・ビデオで1作目をチェックしておくことにしました。
この1作目、まずは本編時間が110分ということで、意外とコンパクト・サイズ。
超大作という感じではありません。
気取りのないミリタリー映画ですよ!
改めて本編を観てみたところ、物語がチープで「ああ、こんな感じなの」と思いましたけども。
ストーリーは重要ではございません。
戦闘機による空中戦も、ゴチャゴチャしていて、何をやっているのか、よく分かりませんでしたけども。
小難しいこと、言いっこなし!
別にいいんですよ!!
全体的な雰囲気は、陽気なセクシー米軍、という感じで、楽しいです。
世界観は、マンガみたいな米軍ですよ!
パイロットたちの制服や、サングラス姿もカッコいい。
挿入歌を多用して、公開当時は「MTV感覚」と称された作風がスタイリッシュです。
若者の人気を得たことに納得できました。
ノリだけは最高〜。
これは、猿でも楽しめる戦争映画ですよ!
今、これが新作として公開されたら、ラジー賞に直行して、SNSでボロカスに言われそうですけども!!
さらに、ステキな風景も盛り込んでいて、「映え重視」なんですよね〜。
1986年の時代から、すでに「映え」を意識しているのは、スゴイと思いました。
続編は、実に36年ぶりに製作されましたけども。
1作目の続編を作ろうにも、現代の米兵に、1986年当時の明るさを持ち込めないし。
続編の製作は難しいことが伺えました。
1作目では、主演でパイロット役のトム・クルーズは、声がまだ子供〜。
そして、よく見たら、眉毛が繋がってる〜!
あだ名を付けるとしたら「一本眉」ですよ!!
今は、眉間の毛は「毛抜き」で抜いてるのかな。
トムが飲み屋でナンパしたお姉さんが、翌日は教官として職場に登場〜、というベタな展開。
教官役のケリー・マクギリスがキレイで妖艶〜。
現代は絶滅してますね、こんなお色気ムンムンの先生は!
2人のラブストーリーも簡単仕様。
チューした数秒後には、もう抱いてる映像に!
女性が男性に、よろめきすぎる〜。
女性キャラクター設定にも、時代を感じました。
その他、現在も活躍しているスターが多く出演しています。
みんな「トップガン」で一発当てたんですね!
みんなで良い夢を見た80年代ですよ!!
そんなキャストの中にティム・ロビンスの名前を見つけたけれど、どこに?!
存在に気付きませんでした。
3作目が製作されて、公開される前になったら再チェックしてみます。(←いつになる?!)