「15年後のラブソング」★★★ [映画日記]
織田裕二さんの曲が映画化されたのでしょうか?!(←それは「歌えなかったラヴ・ソング」)
日本では2020年に劇場公開された作品を、Netflixで見つけて再生してみました。
ローズ・バーンとイーサン・ホークの顔合わせが新鮮〜。
単独ではお馴染みの顔なのに、一つの皿に合わせ盛っただけで、なんかうれしい。
例えるなら、ハンバーグ弁当と焼肉弁当の合体ですよ!(←脂っこい)
W主演という感じですが、どっちかって言えばローズ・バーンの方が主人公かな。
ローズ・バーン演じるアニーは、講師をしている中年男性と同棲中。
アラフォーで内縁の妻なんですよ!
郷土史博物館を経営していて、仕事は順調なアニーですが、「子どもを持つべきか」等、悩みを抱えるキャラクター設定に。
そりゃあ色々考えますよ、アラフォーで内縁の妻ですから!(←しつこいし、大きなお世話)
同棲している中年男性は、昔は人気があったロックスター、タッカー・クロウに心酔。
大ファンなんですよ、長渕剛さんを大好きな長渕芸人みたいに!
そのロックスター、タッカー・クロウ役を演じているのがイーサン・ホークなんですね〜。
アニーが、ネット上でタッカー・クロウの曲を酷評したところ、タッカー・クロウ本人の目に止まる。
あの人のエゴサーチにヒット!
アニーとタッカー・クロウがメール等で交流を深め、同棲している中年男性を含めて、不思議な三角関係が形成される、という展開になっています。
アニーに子どもはいませんが、タッカー・クロウは複数の女性との間に多くの子を持つ、ワケありパパ。
というか●●チン!
昔のクリ●ト・イースト●ッドみたいな感じですよ!!
全く共通点のないアニーとタッカー・クロウは、果たして結ばれることになるのか、という点が見どころですけども。
ドカーンと派手な出来事は起こらず、なかなか地に足が着いたお話。
アニーが「新しい人生の一歩を踏み出せない」という保守的思考が、とってもリアルで良かったです。
ロックスターと出会ったところで、そう簡単に「抱かれて入籍」とはいかない、っていう!
応援したい、その躊躇!!
そんな「アラフォー感覚に合ったロマコメ作品」でした。
同時に、アニーと同棲している中年男性が、タッカー・クロウが好きすぎるゆえの、偏ったうんちく・曲解釈を語る場面が、オタクすぎてイタいです。
「何かのファンって、側から見れば、こんな感じなのか〜」と思いました。
わたくしも映画ファンだから、ついつい映画について語りたくなる時もありますけども、「トップガン マーヴェリック」についてとか!
イタく見えないように気をつけようと思いました。
原作本を書いたのは、「ハイ・フィデリティ」や「アバウト・ア・ボーイ」と同じ人なんですね。
原作者はイギリスの人で、今作の舞台もイギリスでした。
ローズ・バーンとイーサン・ホークが出ていながら、どこかイギリス臭い作風も良かったです。