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「トップガン マーヴェリック」★★★★ [映画日記]

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何これ、最初っから最後の最後の最後まで、最高なんですけど〜。

 

頭の先から尻尾の先まで、あんこが詰まった鯛焼きなんですけど〜!

 

今観ると、ノーテンキすぎる映画だった1986年のミリタリー作品「トップガン」1作目ですけども。

 

その中から、「エモさ」のみを抽出し、磨きをかけて放たれた続編。

 

肝だけ取ってきてるんですよ、魚から肝を取るみたいに!

 

1作目「トップガン」の伏線を、36年後の今でしか語れないストーリーで回収成功。

あらゆるシチュエーション、セリフが熱いです。

 

いろんな場面で涙が出そうになりましたが、出ることはないです。

涙が出る「感動」映画ではなく、涙が出そうになる「熱い」映画なのでしょう。

 

ときどき1作目の監督トニー・スコット風の「映え」演出になる、という「前作リスペクト」場面に悶えました。

1作目とリンクしたオマージュ場面も、たまらなすぎる〜。

 

何なんでしょう、この悦びは?!

 

トム・クルーズが演じるマーヴェリックは、1986年のまんま、戦闘機で飛ぶのが大好きな、ヒコーキ野郎。

 

「相変わらず」ですよ!(←言い方)

 

36年前のジャンバーを着て、昔のバイクで走り出す場面でも、涙が出そう〜。

 

ジャンバー萌えですよ!

 

同時に「アンタも、物持ちが良いねぇ。貧乏性だねぇ。古いものを捨てられないタイプだよねぇ」とも思う。

 

36年前と同じ「型」で、昔よりも洗練された演技を見せるトム・クルーズからは、「俺は今でもバリバリ現役だぜ。お前たちはどうだ?」と言われてるみたい。

 

観ている自分は「ワシはもう元気がない。トムさん、アンタみたいには、なれない」と思って、恥ずかしいやら、勇気づけられるやらで、またしても涙が出そうでした。

 

マーヴェリックの人物設定は「我が道を行くタイプ」で、もはやパイロット業に特化した職人。

いつ死ぬかもしれないからか「家族も持たない」という一匹狼感がカッコいい。

 

それでいて、後輩たちの背中を押したり守ったりして、どこかハリウッドでのトム・クルーズ自身とカブる存在感。

 

「トム・クルーズ論」すら感じるキャラクターも良かったです。

 

酒場のオーナー役ネリ子がキレイ〜。(←ジェニファー・コネリー)

 

あの店は「美人ママのいる店」ですよ!

 

そんなトムとネリ子にはロマンス場面も。

 

ネリ子を抱いたあと、ネリ子の娘に気づかれないように、2階の窓からネリ子宅を出るトム。

 

50過ぎてるのに、まるで高校生カップルみたいでした!

 

トムが運転するバイクの後ろに乗るネリ子。

 

ヘルメットなしで走っているのもスゴイですが、その後、荒波の中で、救命具も付けずにヨットを操縦しているネリ子にもビックリ。

 

一歩間違えば遭難ですけど?!

 

最近の50代は、すんごく活発!

 

ホント、よく動く!!

 

最大の見どころは、戦闘機チームのミッション遂行場面ですね。

 

「役者たちを本物の戦闘機に乗せて、飛ばせて、演技させる」という、前代未聞の映像が圧巻すぎる〜。

 

苦しそうな生々しい息遣い、コクピットのガラスに映り込む景色など、CG合成映像では表現できないものばかり。

これは、アカデミー賞の技術部門はノミネート確実でしょう。

 

戦闘機もドローン化して、そのうちパイロットも不要になるそうですね。

 

また現在のハリウッド映画はポリコレを重視するようになったりして、あらゆる要素が近代化していますけども。

今作も、そういう新しい風潮を、ちょびっと組み込んでいますが適度です。

 

やり過ぎていない。

 

流されていないんですよ!

 

現在のハリウッド大作が忘れたものを、この映画は思い出させてくれました。

 

映画とは「胸を躍らせるもの」であることを。

 

 

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  • アーティスト: ヴァリアス・アーティスト
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2022/05/27
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ぽん♪

とりあえず予告を観たんですが、朝イチで飛行機がグルグル回るので、軽く気持ち悪くなりかけましたが!(笑)

だからこそ、ビジュアルがいつまでもいい意味で若いトムに感謝ですね。(笑)

時空がいい意味で捻じれて、今がいつだかよくわからなくなりました。(笑)

ジェニファーコネリーが、綺麗なお姉さんっぽさをナチュラルにキープしていてくれるのにも感謝です。

いろんな意味で、ハラハラしないんで。(笑)

若いもんにはわからない、過ぎた時間を懐かしむという映画鑑賞にはもってこいでしょうね。(笑)

・・・でも、まだグルグル回るのに酔いそうです~。
by ぽん♪ (2022-06-05 07:27) 

のむら

ぽん♪さん。
朝から予告編のご確認、おつかれさまでした!本編を観ると、トムが、36年前と変わらぬスタイルで、当時と同じことをやる姿に、胸が熱くなると思います!ジェニファーコネリーの実年齢はトムより10くらい下ですが、トムが若見えするので、ツーショットがちょうどいい塩梅でした。ジェニファーコネリーにとっても、近年の代表作になったと思います。
by のむら (2022-06-05 18:40) 

すだち

オープニングの♪ゴーン…でぐっときちゃいました。あの曲はずるい。私も懐かしの前作を復習して臨みましたが、米海軍の人々って今も昔も基本的にあまり変わっていない印象で、勿論軍備はハード的に格段に進化してるのですが、オフタイムに地元のバーで飲んで奢り奢られみんなでウェーイみたいなノリはほぼ前作と同じような。そんなUSAな雰囲気が、映画全体に流れる熱い空気と相まって、空に賭けるパイロットたちの世界にどっぷりハマれました。戦闘シーンは色々考えるところもあるものの、純粋に映像としてIMAXとかで観てみたかったです。ホント圧巻で超々迫力でしたよね~。途中からなんかM:I観てるみたいな気分になったしw エンドクレジットのバックに流れる曲もまた♪ゴーン…ときてこみあげがダメ押しされたものの意外とスカッと爽やか。面白かったです。
by すだち (2022-06-06 14:01) 

kaetteyo

1986年。あのころ僕は若かった(二十歳)。それが今ではシミ、シワ、白髪のおっさんに。。。そんなご同輩で埋め尽くされた劇場でしたが、、、映画が始まったとたん、もう初っ端からやられましたよ。デンジャー・ゾーンで一気に36年前に連れてかれました。

のむらさんの仰るとおり、「俺は今でもバリバリ現役だぜ。お前たちはどうだ?」と問いかけてくるようなトム。後輩たちの背中を押したり守ったりして、実像とカブる存在感のトム。まさに「トム・クルーズ論」すら感じるキャラクターの生き様に、くたびれかけた50代としては思ってもみなかった勇気をもらったのでありました。

トムの枯れ具合、よかったねぇ。昔はアイドル女優だったネリ子のいい感じな成熟ぶりにも、歳を重ねることは捨てたもんじゃないよ、とポンと肩を叩かれたようです。

ホント、胸が躍っぱなしの2時間。涙が出る「感動」映画ではなく、涙が出そうになる「熱い」映画でした(でも、最後はとうとう涙があふれちゃいました)。
by kaetteyo (2022-06-06 14:01) 

のむら

すだちさん。
オープニングの♪ゴーン、掴まれますよね!1980年代と現在とは、米軍の状況は全く違うものだと思いますが、「♪ゴーン」や、バーでの「ウェーイ」など、「これがないとトップガンじゃないよね」という独自エッセンスを全部入れてるところが良かったですね。ミッション場面の後半は、たしかにミッションインポッシブルみたいでしたね!飛行場面は、まさしくIMAX向けで、これを世に送り出してくれたトムに感謝ですね。

kaetteyoさん。
わたくしは初日に、とくに期待もぜずに劇場に行きましたが、冒頭のデンジャー・ゾーンで一気に興奮状態に。デンジャー・ゾーンの威力ってスゴイですよね〜。本当に、「歳を重ねることは捨てたもんじゃないよ」と言ってくれている作品ですよね。設定も撮影も、常に簡単な道は選んでいないトムって、唯一無二の存在ですよね〜。

by のむら (2022-06-06 15:10) 

もふぞう

遅ればせながら観てきました。前作をリアルタイムで観た世代ですが、記憶も薄れており、特に思い入れもなく見始めたのですが・・・デンジャーゾーンで一気に蘇りました。あぁ〜サントラでしかヒットを生み出せなかったケニーロギンスはどこ行った?など余計なこと思い出しながら。
全体的に俳優の“息づかい“がよりリアルに感じられた映画でした。聞けばほんとに俳優を戦闘機に乗せてG8ぐらいまで体験させたとか。顔のゆがみは本物だったんですね。スゴイ!
トムクルーズの老いっぷりを目の当たりにするのをある程度覚悟して観に行ったのですが、サングラスかけて150%のトムクルーズスマイルなんて見ると、前作からの時間の経過を忘れそうになります。いやぁ彼は頑張ってます。大したもんです。
それにしても1983年のコッポラ監督の若者映画「アウトサイダー」の若手俳優群の中から、その後トムクルーズがこんなに抜きん出るなんて誰も想像しなかったこと。サイエントロジーのおかげだとしても、ホント大したもんです。

by もふぞう (2022-06-22 03:18) 

のむら

もふぞうさん。
僕も、そんなに思い入れなく観始めたのですが、やはりデンジャーゾーンで一気に興奮モードになりました。曲の力ってスゴイですよね!ケニーロギンスは続編のために歌を録り直したそうなのですが、トムに「やっぱ、昔バージョンの方がいい」って返されたそうですよ。作品は「これぞトップガン」というトップガン・イズムと、「これぞトム・クルーズ」というトム・イズムを、現代的にアップデートした感じで、見事な製作ぶりでしたね。本当に、トムはたいしたもんですね!
by のむら (2022-06-22 21:30) 

より

お久しぶりです!やっと観てきましたよ〜
職場に休みの日は必ず映画を観に行く方が2人もいて!映画部部長、副部長、私は平の部員!笑
部長、副部長共に今年No.1との評価で万全を期して笑
観に行きました!
本当に素晴らしい出来で、興奮して映画館変えて笑すぐ2回目鑑賞しました!笑 前作はリアルタイムで観ましたが、忘れてました笑
家に帰ってから、前作を見直しオープニングがー!とか、また家で興奮!この野村さんのブログも映画観たら読もうと我慢してました!ネタバレなしでいつも安心なのですが!なんか部長副部長が揃って星5つなので、鑑賞後のご褒美!とかわけわかめなハードル設定をしました!笑
映画とは胸躍らせるもの!本当にこれにつきますね!部長、副部長も同様な感想言ってました!
前作の出演俳優のクレジットにティムロビンス!私も気になり、よく目をこらしていたらいました!最後のシーンでワイワイしているクルーの一員に!他のシーンでも映っていたかもですが笑
by より (2022-07-09 12:12) 

のむら

よりさん。
映画をお楽しみみただけたようで良かったです!御社の部長様、副部長様の感想と、わたくしの感想は同様とのことで、光栄に存じます!はい、わたくしも、今のところでは今年のベスト1の映画です。1作目の「おおらかなトップガン・エッセンス」が活きている点が最高ですよね。こんなに成功した続編も珍しいと思います。1作目のティムロビンスも無事に発見できて良かったです!
by のむら (2022-07-09 13:44) 

苦汁GABのみ子

野村さん、こんにちは。
遅ればせながら鑑賞しました〜。元相棒の息子役がマイルズ・テラーでビックリ!おヒゲで分からず。背も意外と大きいのですね。セッションでもJKシモンズにビクつく演技が冴えてましたから、今作でも序盤の自信なさげな臆病演技が光ってましたね!元々がドヤされ顔なんでしょうか。
トムは半裸で生徒に混じってビーチでキャッキャして、肉体美をアピールしてましたね。あのお年で…感心しました。見た目キープ出来ないとメグ・ライアンのように死んだ設定にされてしまうんですね。ハリウッドの厳しさを垣間見た気がしました。
by 苦汁GABのみ子 (2022-07-10 20:35) 

のむら

苦汁GABのみ子さん。
ついに観たんですね!マイルズテラー、おヒゲで化けましたよね〜。ニコラスホルトと争って得た役らしいですが、確かに1作目の父役に似てますよね。ナイスな配役でした。トムの若々しさが異常で、1作目に出ていた女優たちは、ことごとく起用を見送られましたね。メグライアンくらいは出るかな、と思ったのですが、今は整形した顔なので使いづらかったのかな?!配役ひとつでも、話題が尽きない作品ですよね〜!
by のむら (2022-07-11 01:42) 

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