「モンタナの目撃者」★★★ [映画日記]
「モンタナの風に抱かれて」by ロバート・レッドフォードじゃありませんから!
確かに「風に抱かれて」はいたけれど、熱風。
山火事をフィーチャリングしてますから!
目の前は山火事、後ろを振り返ったら殺し屋が追っかけてくる、っていう、自然派サスペンス大作でした。
久々に、普通のハリウッド大作を映画で観た〜。
普通って最高、予定調和バンザーイ!
近年のハリウッドでは、差別、虐待、暴力反対ムービーのオンパレード。
教育系ですよ!
そうかと思えば、若い観客には、A24系「こなれ感」や「抜け感」があふれた、次世代映画が大流行中。
20年くらい前は、そんな凝った映画は、ほとんどありませんでした。
ケビン・コスナーや、アシュレイ・ジャッドが活躍する、ありふれたサスペンス大作で満足していた、あの頃よ!
今作は、そんな「あの頃」を思い出す、良い意味での普通大作。
全米で、公開初週に興行収益1位を取ったかと思ったら、翌週は8位に落ちてるような大作ですよ!
最近はコロナだから、お家で配信映画ばかり観てましたけども。
今作みたいな、たいしたことない映画でも「映画館で観ると、やっぱいい。没入できるし、心地いい〜」と改めて思えました。
今作は、これでいい!
主役はお姉!!(←アンジェリーナ・ジョリー)
今回のジョリーは、田舎に住んでる普段着ジョリー。
ユニクロ・ジョリー!
消防隊の隊長役で、男社会に揉まれすぎているのか、態度がガサツなワイルドお姉!!
そんなジョリーが、お山で逃走中の男児に出会い、彼をかくまうという展開です。
なんでか途中で、ブラ一丁になるお姉!
このような余計なお色気シーンも、昔の映画風でした。
そして、なんでかジョリーは生傷多い。
なんでか、傷口に消毒液をジョワ〜ッとかけて「うあああああ〜っ!」と呻く場面が多かったです。
消毒女なんですよ!
また、アンジェリーナ・ジョリー出演映画ではおなじみの「男になぶられる」場面も。
いっぺん、なぶられてから、反撃したいのでしょう。
その反撃内容は、殺人鬼レベルで引きましたけども!
とにかく、痛々しさを入れた方が輝く女なのでしょう。
ジョリーが男児を連れて、お山を逃走する場面では、雷がゴロゴロ鳴っていてコワーイ!
雷がバンバン落ちまくっている平原を、「ほら、走り抜け」と男児に指示するジョリーが鬼!!
結局、2人で平原を走るのですが、見事に、ジョリーめがけて雷ドーーーン!!
ひっくり返るジョリーに、男児が「大丈夫?!今、雷が直撃だったよね?!」と、気づかうのですが。
ヨロヨロ立ち上がったジョリーが、「いや直撃じゃない。ちょっと、かすっただけ」みたいな強がりを言っていてビックリしました。
男児も「えっ?!かすっただけ?雷が?」とオロオロしてましたけど。
雷は、かすってもダメなんじゃ?!
ビリビリきて死ぬんじゃないの?!
モンタナの謎じゃーっ!