「シャン・チー/テン・リングスの伝説」★★★ [映画日記]
鑑賞直前まで、タイトルは「チャン・チー」だとカン違いしてました(←「チャン・ツィイー」という言葉に引っ張られて)
今作は「アベンジャーズ」シリーズですが、主人公が初のアジア系ヒーローなんですね。
しかも、非モテ系!(←失礼)
まずは、主人公シャン・チーの顔を見て「アンタ誰?!」。
木村裕一さんですか?!
めちゃめちゃ地味顔〜。
普通に、目立たぬ会社員〜!
「その顔で、アベンジャーズのオーディションに合格できたんですか?!」と思ってしまいました。
一応、ヒーロー時のスーパースーツ的なコスチュームもあるのですが、それも地味。
下は、ただの黒ズボン!
学生服の黒ズボンですよ!!
そんなんで大丈夫かな〜、と思って観たのですが、「ヒーローもの」の定番っぽいお話で楽しかったです。
アジアの青年シャン・チーは、サンフランシスコにて、ひっそりと、大人しく生活しているけれど。
実は、アジアにある実家が「殺し屋」稼業!
それって日本で言えばヤ●ザってこと?!
「孤狼の血」ってことなんでしょうか?!
実家に帰ってみると、シャン・チーのお父さんが、さらに毒親になっていた、という展開です。
疎遠になっていた妹も出てきて、それは藤圭子さん似。
「ヒーローもの」の1作目にありがちな、お家騒動のお話になってました。
お父さん役として、まさかの大御所、トニー・レオン様がご登場。
「アベンジャーズ」系のド派手な格闘シーンを見せていてビックリ。
両手首には、合計10個の腕輪を装着。
それが飛んだり回ったりして、敵を攻撃するんですよね〜。
攻撃名を付けるなら「スマート輪投げ」でいいでしょう!
叔母役はヨー子さん!(←ミシェル・ヨー)
ヨー子さんも、軽く戦う場面があって、本領発揮。
このように、トニー・レオン様とヨー子さんがいるだけで、ワシら日本の映画ファンはうれしいのですが、おそらく米国人には物足りまい。
そこを補う存在が、シャン・チーの親友ケイティ役オークワフィナですよ。
米国でブレイク中のオークワフィナが、常にシャン・チーと行動を共にして場を賑やかす。
ガヤガヤすんの!
シャン・チーとオークワフィナをコンビ化してるんですよね、2人まとめてんの!!
オークワフィナの存在が大きいことを感じました。
アジア系アベンジャーズと言っても、基本的に中国テイストという、中華ベンジャーズ。
アクションは全てカンフーという、カンフーベンジャーズ!
「カンフー・パンダ」みたいなもんですよ!!
これだけカンフーをやれば米国人も喜ぶと思う〜。
アジア風味が強すぎて、一体どこに本来の「アベンジャーズ」要素を仕込むのか?…と思いますけども。
「そういや昔いたな」というような、かつて「アベンジャーズ」シリーズに出ていたけれど忘却の彼方にいたキャラが脇役で登場。
シリーズのファンを裏切らない内容になってました。
監督・脚本は「ショート・ターム」などのデスティン・ダニエル・クレットンさんなのですが。
クレットンさん自身の持ち味「弱い者目線」や「素朴な人生賛歌」等は一切ない。
自分を殺してんの!
「アクション開眼」と言うべきか、「アベンジャーズに魂を売った」と言うべきか悩むところです。