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「ベケット」★★★ [映画日記]

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「TENET テネット」主演でブレイクしたばかりのジョン・デヴィッド・ワシントン。
 
今度は「ベケット」で主演かい!
 
「テネット」の後は「ベケット」て!!
 
次の主演作は「パケット」ですか?
 
「パケット通信」なんでしょうか?!
 
2021年8月に配信された、Netflixオリジナル映画「ベケット」ですけども。
 
2019年の製作時に付いていたタイトルは「Born to Be Murdered」だったから、明らかに、2020年でヒットした「テネット」を意識してのタイトル変更。
 
ダジャレ戦略ですよ!
 
しかし、そのやり口で良いと思う〜。
 
Netflixのメニュー画面をグルグル見ている人の中で、誰かは「テネット」と間違えて再生しますから。
 
どこかの国のドジッ子が、それを「テネット」と思い込んで最後まで観続けるわい!
 
早速「ベケット」を再生してみましたところ。
 
のっけから、いきなりジョン・デヴィッド・ワシントンアリシア・ヴィキャンデルを抱いている!
 
ああ、ジョン・デヴィッド・ワシントン。
 
アンタもお偉くなりなすった!
 
どうやら抱いている場所はギリシャのよう。
米国からギリシャ旅行に来たカップル役が、ジョン・デヴィッド・ワシントンとアリシア・ヴィキャンデルなんですね〜。
 
まー冒頭からイチャイチャ、チュッチュ、チュッチュ。
 
2人とも、デレッデレやないか〜!
 
2人とも大スターのはずですが、異国でデートしている様子からは、なんとなく素人臭。
 
2人とも、着飾るとスターのオーラが出ますけども、人材自体は素朴ですので。
 
実は冴えないんですよ!(←ホメ言葉)
 
そんな2人が、自動車に乗っているときに事故を起こします。
 
凡ミスですよ、さすがバカップル!
 
その後、いろいろあって、ジョン・デヴィッド・ワシントンは何者かに命を狙われ、言葉も通じぬ異国を単独で逃げ回る、という展開に。
 
ジャンルは、旅情サスペンスでした!
 
命を狙われる理由も入り組んでいて、物語はまあまあ普通に面白いのですが。
全編を彩る、ギリシャのロケ地が素晴らしい〜。
 
よく見る観光地が舞台ではありません。
 
秘境ですよ、ド田舎!
 
飾り気が一切ない、素の田舎風景がたまりません。
 
うちの実家の周りを思い出してしまいました、あまりに殺風景で!
 
本当の田舎風景って、雑草の生え方でわかりますよ。
 
生え方、雑だもん!(←雑草ですから)
 
うちの実家と違うところは、田舎であっても、家屋内のインテリアはステキだという点。
 
「さすがギリシャじゃ。センスが西洋じゃな」と思いました。
 
製作はルカ・グァダニーノで、監督はルカ・グァダニーノ作品で第2班監督を担当していた人。
風景の生かし方とかが、グァダニーノっぽいかな。
 
ずっと師匠の演出を見てきたのでしょうから、シゴかれながら!
 
涙を拭きながらの編集作業ですよ!(←いや、知らんけど)
 
この作品で独り立ちできるといいですね、第2班監督。(←名前を覚えてやんな)

 

 


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「ドライブ・マイ・カー」★★★☆ [映画日記]

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自動車内の場面が多い、お車映画の決定版〜!
 
ドライな作風ですが、深みたっぷりの心理ドラマが展開。
 
本編時間は約3時間と長いのですが、緊張感が途切れることはなく、監督の力量を感じる作品でした。
 
物語の主人公は、舞台演出家で俳優の家福さんで、西島秀俊さんが演じています。
その奥さん役は、霧島れいかさんが大熱演。
 
わたくしが霧島れいかさんを認識したのは、海外ドラマの日本リメイク版「24」でしたけども。
 
「24」で霧島れいかさんが演じたのはCTU(テロ対策ユニット)の、嫌味な上司役。
 
ツンツン女ですよ!
 
その時の印象は、「この女優さん、めちゃめちゃ棒読みやな。なんたる低血圧演技」でした。
 
ヘタウマなんですよ!
 
西島秀俊さんも、演技の引き出しが1つしかない大根役者さんじゃないですか〜。(←禁句)
 
「そんなダメダメな2人が夫妻役って、大丈夫かな」と思いがちなのですが、これで大正解という奇跡。
 
ミラクル夫婦の誕生じゃーっ!
 
2人とも感情的にならない役なので、なんとなくハマっているのでした。
 
劇中では西島秀俊さん演じる家福さんが、舞台稽古をする場面があるのですが。
セリフに抑揚をつけないという、個性的なお稽古。
 
霧島れいかさんによる台本の朗読も、あえての抑揚なし。
 
棒読み能力が活きている!
 
むしろ、こんなに見事な棒読みは聞いたことない!!…っていう、うま味になっておりました。
 
他のキャラクターもクールで、一見、冷たい人間ドラマが繰り広げられるのですが。
 
普段、わざわざ口に出さない己の体験、見てきた光景、悲劇などを、他人に語るときにドラマが発生するんですよね〜。
 
点火すんの、ガスコンロみたいに!
 
そうやって他人に心を開くことで、関係性がちょっと変わる、他人同士がちょっと繋がる、心をちょっと埋め合う、という繊細なドラマがたまりません。
 
それらのドラマに、家福さんちの自家用車が寄り添う、という感覚。
 
自家用車と共に、喫煙場面も多いんですよね〜。
 
車とタバコ、という、「昭和の男の美学」も感じました。
 
物語を車やタバコという愛用品が彩っているのでした、商品が!
 
自家用車内って、プライベート空間じゃないですか〜。
 
自分の臭みも付きますし!
 
自分の巣穴みたいなもんですよ!!
 
その空間に他人を乗せるとか、運転を任せるとかは、「他人に心を開く」という意味合いを感じさせてくれて、奥深いです。
 
また、普段、わざわざ口に出さない己の行動、性質、性癖も描かれていて、深層心理まで突いてます。
とくに、霧島れいかさんが演じた妻のトラウマがスゴイ。
 
嫁の闇ですよ!
 
この役は、霧島れいかさんの妖艶な見た目にピッタリの役でした。
 
あらゆる心理描写でたたみかけ、最終的には「心の解放」というゴールにまで辿り着いて、「心療内科のカウンセリング終了」という感じでした。
 
西島秀俊さんも、今年50歳ということで、本気を感じる大人の演技を見せてました。
 
尻も出してましたし!(←本気度を測るバロメーター)
 
お騒がせ男優役で、岡田将生くんも出てましたけども。
これまた、30歳を超えた岡田将生くんには転機になりそうな大きな役。
 
岡田将生くんもスゴイな〜と思ったのは、やっぱり目を引く存在感。
ちゃんとオーラが出てました。
 
あとは、尻を出していれば完璧でした。(←本気度を測るバロメーター)
 

 

Drive My Car Original Soundtrack

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  • アーティスト: 石橋英子
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2021/08/18
  • メディア: CD

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「オールド」★★★☆ [映画日記]

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日頃から「もう1秒も年をとりたくない」と思っている、わたくし。
 
崖っぷちなんですよ!
 
今作の舞台はリゾート地。
 
美しい浜の、浜映画!
 
なんと、その浜にいる者は、みるみる年老いていくそうじゃ。
 
見るも無惨に、枯れてくそうじゃ!
 
ドモホルンリンクルなんて、効かぬ浜!!
 
一体どういうことでしょうか、海水に塩素とかが多く含まれているのでしょうか。
 
肌への当たりが強すぎて、小ジワになるのでしょうか?!
 
なんと、恐ろしい浜であろうか!!
 
ワシは決して、そんな浜には行きたくありません。
 
浜に行きたきゃ、九十九里浜にでも行きますから!
 
今作は、そんな設定のスリラー作品。
M・ナイト・シャマラン監督が、ド直球のスリラー演出を見せてくれています。
 
マジメでクラシックなスリラーでした、職人肌の!
 
鑑賞中は、老舗の「たいやき屋」で焼いてもらった、昔ながらのたい焼きを食べてるような、普遍の幸福感を味わいました。
 
浜に閉じ込められた状態になる人物は、主に4人構成のファミリー。
その他、ラッパーや、医者や看護師などの職を持つ人物が脇を固めていますけども。
 
見事に、次々死んでいく!
 
すでに中年の人物は、浜にいるうち年老いて、ものの見事にボケていく!!
 
果たして、浜に閉じ込められた者は、脱出できるのか?
なぜ、そんな妙な浜に閉じ込められてしまったのか?
…そんな点が、見どころになっています。
 
メイン・キャストは、ファミリーの父役がガエル・ガルシア・ベルナルで、母役は「ファントム・スレッド」ではヒロイン役だったヴィッキー・クリープスですよ。
 
小柄な父に、大柄な母、というデコボコ夫妻!
 
どっちがどっちを、お姫さまだっこしているんでしょうか、抱くときは!!
 
ガエル・ガルシア・ベルナルは、すっかりオヤジ臭い顔になりましたけども、水着姿になった体は幼児体型のまま、っていう。
 
相変わらず不思議な、ホビットのような魅力を放ってました。
 
脇役のキャストも、よ〜く見ると、映画やドラマで観た顔ばかりで、意外に豪華じゃん。
 
どの役者さんも、名前は思い出せませんでしたけども。(←というか覚えていない)
 
自分の監督作には、必ず顔を出すM・ナイト・シャマラン。
今回も、まあまあ良い役で登場してました。
 
この人は、昔っから姿が変わらず、若いままのコアラ顔〜!
 
あの人こそ、時間の魔法がかかったようなお方でした。

 

 

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「バッドボーイズ フォー・ライフ」★★★ [映画日記]

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ウィル・スミスとマーティン・ローレンスがW主演する「刑事アクション・シリーズ」が、約17年ぶりに復活〜。
 
ゾンビみたいにお墓から出たーっ!
 
ウィル・スミスの方は、2020年代も若々しくがんばってますけども。
 
「奇跡の50代」ですけども!
 
マーティン・ローレンスの方は、17年ぶりだとキツいのではないか。
 
「もう腐ってるんじゃないか?うん、多分腐ってる。もう食べれない」と心配してましたけども。(←冷蔵庫に入れっぱなしで芽が出まくりの馬鈴薯扱い)
 
マーティン・ローレンスも、本編では意外と若々しかったです。
 
上手でした、若作り!
 
まーね、四捨五入すれば60歳だけども!!(←現実)
 
そんな2人が演じる「デコボコ刑事コンビ」が、マイアミを舞台に殺人事件の犯人を追うのですが。
 
笑いあり、アクションあり、人情ありですよ。
 
まるでテンション、時代劇。
 
「水戸黄門」みたいな、落ち着き。
 
そして安定!
 
尖った要素は薄く、お子様からお年寄りまで楽しめるウィル・スミス。
 
安心、安全の東京オリンピックみたいな「刑事もの」!
 
ウィル・スミス自身も製作に携わっている、とのこと。
 
近年のウィル・スミス製作映画にありがちな、「やさしい不良」「マイルド黒人」路線が絶好調でした。
 
シリーズ前2作まで監督だったマイケル・ベイは、劇中での結婚式で「仕切り屋」として出演。
 
公私共に、仕切りたがり屋!
 
とうことは、今作の監督はマイケル・ベイじゃなかったんですね。
その割には、作品トーンがマイケル・ベイぽかったです。
 
マイケル・ベイの演出を研究して、再現したのかな。
 
マイケル・ベイ製作のテレビドラマみたいな作風になってました!
 
主演2人が50代ということで。
 
「もう枯れ木」ということで!
 
捜査本部はIT系、チームの後輩も若い連中が多くて、背景だけはフレッシュに!!
 
チームの一員はヴァネッサ・ハジェンズでしたけども、役が小さくて残念〜。
 
ヴァネッサ・ハジェンズの見せ場は、チームリーダーの女性とウィル・スミスに対して「交際してたの?(抱いてたの?)」と問う場面だけでした。
 
主人公2人のバックグラウンドは、前シリーズの設定を継承したもの。
前シリーズを観ておくと、より一層楽しめる作品ですけども。
 
よく考えてみたら、わたくし、シリーズ前2作を観てなかった〜!
 
それでも十分に楽しめましたけども。
 
17年とか長期の間を空けて、今、新作を出されても困るタイプの映画シリーズでした。
 
 
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