「ダンボ」★★★ [映画日記]
観ましたヨ、「ダンボ」だか「ざぼん」だか何だか言う映画!
主人公は、大きな耳を羽ばたかせお空を飛んでしまう子象ダンボ。
ワンダー・エレファントですよ!
それはそれは、かわいいですよ。
かわいらしく見えるように演出されてますからな。
まんまと乗せられたわい、制作者の計算に!
ダンボが、サーカスのバンド演奏を聴きながら、リズムに合わせて首を振っている場面とかたまらん。
なんかもう、「あの耳をお布団にして、ダンボと一緒に寝てみたい。一泊したいな象小屋で」と思ってしまいますけどもね〜。
ダンボと一緒に寝たとしても、寝返りを打ったら象のフンに触っちゃいそう〜。
大便が枕になる可能性〜!
夢心地とフン心地、諸刃の刃だわな!!
ダンボの飛行速度が思っていた以上に速っ。
ものっすごい勢いで飛んでるんですよ、でっかいお肉の塊が!
結構な重量感ですな〜。
「あんなのが落ちてきて当たったら死ぬ」と思いました。
もはや隕石と同じ存在でした!
そして、どうやらダンボは英語を理解できてるっぽいです。
少女の説得や演説に耳を傾けていたし、おりこうさんでした。
ボクちゃんが調教師だったら、鼻に筆を持たせてお習字をさせたいわな。
「令和」って書かせてやりたいです!
昔のアニメを実写化した作品ですが。
実写部分は生身の人間だけで、動物も背景もCGでした。
そして、ほとんどの舞台がサーカス会場内か、アミューズメント施設内だという箱庭感。
絵本のような不思議な世界が広がってますけども。
結局、「ビジネスマンが、ダンボの才能を金儲けに使おうとする。そのために人情を排除する。」という、案外イヤなお話。
「買い取れ」「クビにしろ」っていう世界ですよ!
ショービジネスの闇を描いていて、ある意味ダーク・ファンタジーでした。
ティム・バートン監督と音楽ダニー・エルフマンというコンビが放つ、独自の「物悲しい孤独風味」は感じるし、最高なのですが。
「ちいさい秋みつけた」みたいな風味ですよ!
今回は家族向けディズニー映画ということで、強烈な「物悲しい孤独風味」はありませんでした。
本来ならサーカス団員の一人一人から孤独感が出ても良いと思いましたけども、今回の主役はダンボだし、本編時間も限られているし、サーカス団員の場面はカットされても仕方ないか〜、
ザコ・キャラだもんねぇ!
サーカス団員がそれぞれの個性を生かして活躍するクライマックスは「才能を使って誰かを救う」みたいな人間味があって良かったです。
サーカスという舞台とティム・バートン監督の相性はバッチリで、ディズニー映画としては、クールなビジュアル。
ティム・バートン監督のお気に入り女優エヴァ・グリーンもステキでしたけども。
最もグッときたのは、マイケル・キートンとダニー・デヴィートが、「バットマン リターンズ」(1992年)以来、ティム・バートン監督作で共演していること。
本編を観ながら「うわ〜、バットマンとペンギンが並んでるよ〜」と思って、うれしくなりました。
ダニー・デヴィートがサーカス団長役ってハマりすぎ〜。
背丈といい、ファッションの着こなしといい、ハリウッドで最も座長が似合うお方だと思いました。