「セブン・シスターズ」★★★☆ [映画日記]
「姉妹もの」ですけども。
意外にもオモローイ。
オモロイ姉妹なんですよ、阿佐ヶ谷姉妹みたいに!
劇場公開時に観逃していた2017年の作品なのですが。
ジャンルは近未来SFサスペンスだったんですね〜。
7つ子全員を、ノオミ・ラパスが1人で演じたことでも話題の作品ですけども。
1つの画面に7人7様。
合成されてんよ、合成女優!
ノオミ・ラパスも仕事量7倍ですよ、この働き方改革の時代に!!
ノオミ・ラパスといえばヤラレ芸。
たいていの出演作でヤラレてますけどコテンパンに!
今回の作品も然り。
SFでもヤラレ健在!
7人それぞれがヤラレるから、まさかの7倍ヤラレ芸!!
数珠つなぎで投入されるヤラレ芸は、バラエティにも富んでいて迫力満点。
どれも「さすがノオミ」と思わせる、珠玉のヤラレ芸でした!
7つ子は、顔が同ですけど持ち味は違いますよ。
ガリ勉、セクシー、肉体派!…などなど個性的。
物語が始まったばかりのときは、見た目が同じだから誰が誰やら区別ができませんでしたけども。
ラスト近くになると目も慣れて、ノオミが各キャラを演じ分けていることに気付きます。
中には短髪キャラもいるのですが、ノオミに似合ってる〜。
中原理恵風味がスゴーイ!(←人選が古いですか)
体当たりの演技も見せるノオミ。
ああアンタ、ボインまで出して!
もうノオミに向けてのホメ言葉しか見当たりませんでした。
ちなみに、ノオミの子供時代を演じた子役も、1人で7役を演じているんですよね〜。
スタッフはノオミと子役を使いたおしている状態。
しゃぶりつくしてるんですよ、骨まで!
ものすごいコストパフォーマンスでした。
劇中では、1人っ子しか許されない世界で生まれたため、政府の監視を欺き、隠れて生きている7つ子ちゃん。
祖父により付けられた名前は、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜って…。
爺ちゃんの名付けが適当すぎている!
ああ爺ちゃん、もっとステキなお名前付けたげなよパピヨンとか!!(←ステキじゃありませんか)
あっという間に、30歳を過ぎた7つ子ちゃん。
もう三十路!
そんなある日、7つ子のうちの1人が失踪して展開する物語。
簡単に言えば逃走劇に発展するのですが、なかなかの危機感でハラハラいたします。
7人は、いつ誰が死んでもおかしくない状況になるところが、予定調和じゃなくて面白かったです。
あと、ノオミが主演だから、性も暴力も表現可能。
このジャンルとしては大人っぽい出来映えだったと思います。
「有名なSF小説の映画化かな」と思ったのですが、どうやらオリジナル脚本っぽい。
自力でネタをひねり出したんですよ!
脚本家はグッジョブでした。
ノオミの祖父役はウィレム・デフォーなんですね〜。
デフォーって、映画に出まくってますな〜。
結構貯まってそう〜。(←口座)
悪い政治家役は、最近再評価されているグレン・クローズでした。
典型的な悪役で、持ち前の眼力でノオミを威嚇。
震え上がるノオミ!
「ヘビ女に睨まれたカエル女」という感じでした。