「MEG ザ・モンスター」★★★ [映画日記]
メグ・ライアンがモンスター化する映画じゃありません。
今年一番のサメ映画ですけども。
今回のサメは一味違いました。
小型のクジラよりでっかいサイズですよ、スゴイ肉付き!
そんな巨大サメに出会ってしまい、退治することになる主人公役はジェイソン・ステイサムですよ。
今回のステイサムは海に入るっていうことで、お得意の格闘技は披露しませんが。
実はお水との相性が良いステイサム。
元・飛び込み選手ですからな。
泳げる人材なんですよ、スイスイスイスイ!
ステイサムがお水に飛び込む場面がありましたが、ちゃんと自分でこなしていて、キレイに着水してました。
「腹打ち」なんてしませんから、あの子は!
そんな「ステイサムVS.魚」の構図が新鮮でしたけども。
米国と中国の合作ということで、臭い芝居とか、ハイテクに漢字が入ったデザインセンスとか、ものすっごく中国っぽいです。
中華スタイリッシュ感が爆発~!
もはや中国映画を観ている気分でした。
劇中、サメの密猟場面がありましたけども、サメの体からは見事にヒレだけ切り取られていて苦笑い。
ああ哀れ、フカヒレスープの原料にされたサメたち!
お国柄だわな!!
そんな場面を見ていると、なんだかフカヒレスープを食べたくなってしまうのでした。
すすりたいんですよ、サメ汁を!
中国資本が入った「パシフィック・リム:アップライジング」と同じように、劇中では中国人キャラクターが大活躍していて、日本人キャラクターは雑に扱われていて悲しかった~。
しかし群集シーンでは、中国人の食われっぷりもお見事。
あんだけ食われりゃあたいしたもん!
中国女優のビン子さんが主役級の扱い。(←リー・ビンビン)
ビン子さんが裸のステイサムに出くわし「やだ~もう~!・・・ステキな体ね」みたいな、モジモジしつつも目は筋肉に釘付け、みたいな態度をする場面で笑いました。
初々しかったです、2人ともアラフィフだけど!
ステイサムは、ビン子さんにも、彼女の娘にも優しく接していて、とくに娘をあやしている場面は「萌えどころ」。
「ワイルド・スピード」シリーズでも見せてましたけど、なんなんでしょうね、この「ステイサムと幼子の組み合わせ」の妙。
超・弱い者を、超・強い者が守るという「萌え」を堪能いたしました。
中国での上映を見越してか、実は残虐な場面って無いんですよね~。
人が食われる場面も、水しぶきが多くてよく見えません。
上手にごまかしてんよ、バシャバシャバシャバシャお水をかけて!
そのかわり、サメが突然現れるというドッキリ場面がハード感を出して観客を魅了。
ボクちゃんも、ドッキリ場面に出くわすたびに椅子から飛び上がってました。
そんなサメと対決する人々の作戦が「1人で海に入り、サメのヒレに発信機を付けよ。1人で海に入ればサメも気付くまい」など無謀なプランばかりで唖然・・・。
知恵を感じない!
しかも彼らはお船に乗っているにもかかわらず、お船がちょっと揺れただけでバンバン海に落とされるんですよね~。
「みんな船室に入って、おとなしくトランプでもしてなよババ抜きでも!」と思う場面ばかりで楽しかったです。