「プーと大人になった僕」★★★ [映画日記]
ついにキャラクター・ビジネス界の重鎮「くまのプーさん」が実写映画化。
大御所の熊が出たーーっ!
似た企画「パディントン」や「ピーター・ラビット」等と同じで、CG製キャラクターを相手に、生身のスターが芝居をするという作風ですけども。
「プーと大人になった僕」は渋い味付け。
まるでお抹茶ですよ!
まず、プーの友達クリストファー・ロビンがオッサン!!
戦争体験を経て、一家を養うサラリーマンとして登場~。
クリストファー・ロビンが、職場で上司にネチネチと小言を言われる場面などが殺伐としてました。
むしゃくしゃしたクリストファー・ロビンが帰宅後に、全く同じ小言を幼い娘に向かって言ってしまうんですよね~一字一句変えずに!
娘に丸ごと投げつけてしまうんですよ、パイ投げみたいに!!
「これが本当にディズニー映画なのか」と思うくらい夢のない場面でした。
ギスギスしてるんですよ!
そんなクリストファー・ロビンとプーが再会して動き出すお話。
プーの態度がのんびりすぎて、サラリーマンの生活と全くかみ合わず・・・。
違いすぎてんの、テンション!
クリストファー・ロビンの自宅で、ハチミツでベタベタした足で歩き回るプー。
プーが歩いたそばから、クリストファーがヨゴレを拭きまくってました。
雑巾握って、床に這いつくばってるんですよ!
この、ハチミツのベタつき感がたまりません。
というか耐えられぬ!
もしボクちゃんちにプーが来て、ハチミツだらけの体で歩き回られてたら・・・。
プーさんには帰ってもらうわな悪いけど。
その後やっぱり床を拭くわな、クイックルワイパーで!
ベタつきを取ってサッパリしたいんですよ!!
クリストファー・ロビンもイライラして、プーに対して「このバカ」を連発してました。
珍しいのではないでしょうか、こんなにバカバカ言われるディズニーキャラも!
プーの仲間も、なんと全員ボンヤリ系!!
ボンヤリキャラが、クリストファー・ロビンの仕事の資料にイタズラする場面とか、観ながら「うわ~」と思いました。
もしボクちゃんがクリストファー・ロビンだったらキレとるな!
プーは癒やし系のキャラだから、おんな子どもはメロメロにできますけども。
中年サラリーマン相手だと大苦戦!
やっぱりサラリーマンを癒やせるのは飯島直子しかいない!!・・・と思いました。(←人選が古いですか)
そんな感じで~、「かわいいキャラもの」でありながら、「仕事ばかりしていないで、もっと大切なものに目を向けて」というメッセージ性は家庭を持つ男性に向けたものでした。
同時に、クリストファーが疎遠になっていた友人プーとの関係を復活させる物語ということで、実は男っぽい「おとこ映画」の風味も感じました。
クリストファー・ロビン役はユアン・マクレガーが演じてましたけども。
昔は不良男優だったユアンも、今ではディズニー映画でよく見かけるようになりましたな。
すっかり清潔、臭くナーイ!
昔の出演作品ではオチンチンを出しまくっていたのにねぇ。(←しみじみ)