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「タリーと私の秘密の時間」★★★☆ [映画日記]

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*ネタバレはありません。


母性を出しにくい女シャー子!(←シャーリーズ・セロン)


似合うのは母性より暴力性ですから!!


そんなシャー子が、あえて選んだ母親役ですよ。

最後まで観ると「なるほど、これはシャー子が演じるにふさわしい母役」だと納得できました。


まずは、小学生の子どもを2人、生まれたばかりの赤ちゃん1人を育てていて、疲れが溜まりに溜まった演技をするシャー子が最高~。


目がすわってんよ!


「飲みなすったら、アリナミンAでも養命酒でも!」・・・と心配になるくらいグッタリしてました。


衝撃的だったのは母乳ネタ。

乳飲み子を抱えたお母さんて、そんなに大変なの?・・・っていうくらいの膨大な搾乳回数。


そして圧倒的な乳量!


迫力満点でした、ボインに搾乳器を付けて呆然とふんぞり返っているシャー子の姿!!


男には分からないのですが、シャー子が苦しそうにしている場面の理由は、母乳がたまって乳が張ってるからなのでしょうか?!


シャー子がうめくんですよね~、「出してぇ~。乳を出してぇんだよ~。搾ってくれ~。搾ってほしいんだよ~!」みたいな感じで。


そんな場面を観ているときは、「乳ネタを分かってあげられなくてゴメン」と思いました。

このように、基本的なテーマは「世界中の男性は女性に謝れ、今すぐに」だったと思います。


そんなシャー子が「夜限定の子守」を雇って展開しはじめる物語。


子守の名前はタリーですよ。


ボロボロのボロ雑巾みたいになっているシャー子とは正反対で、若々しく完璧に仕事をこなす美女タリー。


できる女なんですよ、滝川クリステルみたいな!


シャー子を100%サポートするタリーですが、親しくなるにつれ、タリーの言動に「あれ?なんか変?」と思うようになってくる・・・というミステリアスなテイストに発展。


「子育てママ映画」って、あまり製作されませんが、子育てをする層って映画館に行かないので。


作っても無駄になるんですよ、夫の急な飲み会で無駄になった夕食みたいに!


今回の作品は、ちょっぴり不思議で、ちょっぴりヘビーで、ちょっぴりサイコな、異色の「子育てママ映画」という感じだから、男性も楽しめると思いました。


この、よく出来たお話を書いたのはディアブロ・コーディなんですね~。

物語の序盤でヒロインが再会する旧友ネタなど、伏線もバッチリで成熟味を感じました。


熟しきったんですよ、完熟マンゴーみたいに!


ジェイソン・ライトマン監督×コーディ脚本×シャー子主演のコラボは、2011年の「ヤング・アダルト」と同じなんですね~。

このチームが手がける作品って、心の不安定な感じを分かりやすく描いていて良いと思う~。


これからも、ず〜っとコラボし続けてほしいです。

コーディ&シャー子が還暦を過ぎ、吉行和子&冨士眞奈美みたいになっても〜。


 

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