「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」★★★ [映画日記]
シリーズ前作「マンマ・ミーア!」が10年も前の作品ということにビックリ。
そんな前だっけ?
ああ、光陰矢のごとし!
老け込むはずだわなアマンダ・セイフライドもワテらも!!
10年越しの続編では、冒頭からヒロイン役だったはずのメリル・ストリープが遺影で登場。
死んどる!
そのかわり、若かりし頃のヒロインが回想的に出てきて青春時代が描かれる、という内容ですけども。
若かりし頃のメリル・ストリープ役がリリー・ジェームズて!?
骨格から違うけど!?
「へ~、あのオバちゃんも昔はカワイかったんだ~。モテたんだ~昔は」的な、時の切なさを醸し出す配役になってました。
シリーズ前作は「うちの娘は父親が誰だか不明。男3人の、どの種が当たったんだか」という謎要素が物語の肝でしたけども。
子種ミステリーですよ!
今回は、その謎の解明に挑んだわい。
若かりし頃のヒロインが3人の男性に抱かれるエピソードで盛り上げてました。
引き続き子種ミステリーで引っ張るんですよ、結局!
果たして、どいつの子種が当たるのか?
子種のロシアンルーレット状態に!
ヒロインは旅の道中で、とっかえひっかえで3人の男性に抱かれていたことが判明。
日替わりで男が替わるんですよ、日替わり弁当のおかずみたいに!
そんなヒロインの様子を見て「この子は相当なタマだわな」と思いました。
途中でヒロインがのたまったセリフ「普段の私は頻繁に抱かれたりしない」も、しらじらしくて楽しかったです。
抱いた男性の加齢バージョンは、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルドが演じてますけども。
コリン・ファースの仕事が相当ヤッツケ!
大体ふざけた演技をしていて笑いました。
ヤングバージョンを演じた若手男優たちが、加齢バージョン役を意識した芝居をしていて上手~い。
そんな若手の台頭で、ババアが騒いでいた前作に比べると爽やかな風味に。
前作がとんかつだったとしたら、今回は同じ豚肉料理でも脂を落とした豚しゃぶですよ!
サッパリといただけんの!!
メリル・ストリープの持つ、濃厚な牽引力が懐かしかったです。
制作サイドもそう思ったのでしょうか。
「もうちょっとインパクト欲しいよね」と、制作会議で誰かが言ったのでしょうか。
全く必要性を感じない役で、強烈な印象だけを残す爆弾女シェールがクライマックスでゲスト出演。
現実味のない髪型とメイクで出てきたシェー子!
明らかにスタジオ撮りで、明らかにクーラーが効いてるセットで歌うシェー子!!
ギリシャ風の開放的な世界観からハミ出した感がスゴイです。
確かにエグ味は出ましたけども。
その味が強すぎて、「マンマ・ミーア!」シリーズを木っ端微塵に破壊して終了~。
最後にゴジラが出てきたかのような効果でした。
マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー ザ・ムーヴィー・サウンドトラック
- アーティスト: ベニー・アンダーソン,ビヨルン・ウルヴァース
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: CD