「仮面病棟」★★★ [映画日記]
*ネタバレはありません。
ほどんどの舞台は夜の病院。
院内映画ですよ!
医者、看護師、患者が強盗により院内に閉じ込められ、一夜をかけて脱出しようとするミステリー作品でした。
「ひと晩もの」ですよ、お大根の一夜漬けみたいな!
登場人物の事情が徐々に明らかになっていき、とんでもない真実にたどり着く…という具合で、なかなか面白かったです。
悪役は強盗のはずですが、他にも悪人が院内に潜んでいるんじゃないか、と思わせる点がミステリー。
主人公のお医者さんは、カルテやら部屋やらを荒らして、謎の解明に必死。
「普通に患者さんを診ていなよ。落ち着きなよ先生!」とも思いましたけども。
落ち着いていたら物語になりませんしね。
結末を予想しながら観ていたのですが、大体は予想通りのオチでしたが、シンプルなラストにはならず、ちょっとヒネってあるところが良いと思います。
「予想は当たっていたけど、意外性もあった」という、程よい満足感が得られました。
何でも腹八分目が良いんですよ!
長生きしたけりゃ、腹八分目〜!!
まーね、中には、ちょっと無理な設定もありましたけども。
「実は超小型の通信装置で、誰かと誰かが会話していた」とか。
「アンタ、007かい。まるで公開延期になったノー・タイム・トゥ・ ダイだわな」とも思いましたけども、まあいいです。
舞台の病院が絶妙に古臭くて最高〜。
昭和の建築物って、どうしてあんなに不気味に感じるんでしょうね〜。
病院内には、身元不明の痴ほう症患者がたくさん入院しているという設定。
そこは、薄暗くて殺風景な相部屋なんですよね〜。
「ああボクちゃんも将来、こういう施設でお世話になるのかな。おしめを替えてもらうのかな」と、少し切なくなりました。
主人公の医師・速水先生役を演じたのは坂口健太郎くんですよ。
魅惑の一重まぶたのあの子!
声がよく通る子ですよね。
セリフが聞きやすくて良かったわい。(←爺さんかい)
ケガをして運ばれてくる女子大生、瞳役を演じたのは永野芽郁ちゃんですよ。
「メイちゃ〜〜ん」ですよ!(←「となりのトトロ」で、池の周りでメイを探す婆さん調で)
若手2名の演技がお上手。
立派に物語を引っ張ってくれました。
「いい子いい子」してやりたかったです。(←孫かい)
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