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「コーダ あいのうた」★★★ [映画日記]

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「コーダ あいのうた」ですよ、「コーダ あいのうた」。
 
「愛のコリーダ」じゃありませんから!
 
泣きました〜、さわやかな感動作ですね。
 
「文部科学省特選」かと思いました!
 
聴覚障害を持つ父・母・兄を助けながら生きている、末娘で高校生のルビーが主人公。
 
しっかりした娘さんですよ、生娘さん!
 
そんなルビーと家族が、日常の問題を乗り越えて、成長する姿を描いた作品になっています。
 
劇中では、家族が営む漁業を継ぐか、大学に行くか、いろいろお悩みのルビー。
 
就職か進学か悩むんですよ、いなかの少女が!
 
学園でのルビーは合唱部に所属していて、お歌の先生から指導されたり、部員とデュエット曲を練習したりする場面も。
 
「部活映画」としての一面も!
 
まずは、女子高生らしいネタが盛りだくさんでした。
 
「金八先生」でも観てるみたいな感じですよ!
 
他の家族は全員耳が不自由なのに、ルビーだけは歌の才能を発揮する、という点が作品の個性に。
無音vs美声という対比が独自で、鮮やかに映画を彩ってました。
 
ルビーの家族は、まあまあ雑な性格〜。
 
50代の父は、今でも母を抱いてます!
 
ルビーが友達と自宅にいることを知らず、自室のベッドでお励みになるお父様&お母様!!
 
ルビーが「も〜っ、恥ずかしい。友達が来てるときくらい抱かないでよね!」みたいにキレる、というのが、物語上の基本設定になっています。
 
「障がいもの」というジャンルに入る作品だと思いますが、明るいタッチの、楽しい作風になっていました。
 
ルビーの歌声を知ることができない家族は、ルビーの才能を理解できずにいるのですが。
どこの父母も同じですよ、子の才能や趣味なんて理解できませんから。
 
今作の場合、父がルビーの才能を、どうにかして理解したいとがんんばる場面がステキでした。
あの場面を観たら、どんなお客も泣きますよ。
 
父は食卓で屁はヒるし、昼間っから嫁を抱いたりしてますが、愛にあふれた男性像になっていました。
 
父は感動場面に良く映えてましたね、普段がガサツだから余計に!
 
賞レースを賑わせている作品ですが、今年の米アカデミー賞には、父役のトロイ・コッツァーさんが助演男優賞にノミネートされているんですね〜。
劇中での胸熱な芝居を観て、納得してしまいました。
 
家族の仕事を手伝わなくてはならず、お歌の練習時間を削るルビー。
振り回されっぱなしの毎日なのですが、それも、どこの家族でも同じですね。
 
父母とは色々言いつけてくるものですよ「郵便局行ってこい」だの「キンチョール買ってこい」だの!
 
聴覚障害を持つ家族のドラマとなると、特殊な話なのかな、と思いがちですが。
今回の家族が抱えている問題は、そこいらの家族と大体同じというのが共感ポイントでした。
 
また、家族全員が優しい人物になっているのが心地良いですね。
ルビーのお兄ちゃんも、グレることはありませんでした。
 
話の途中で、むしゃくしゃして、盗んだバイクで走り出してましたけども。(←正確には盗んでません)
 
そんなルビー以外の家族、父・母・兄ですけども。
演じた俳優さんは、3人とも聴覚障害を持っている人なんですね〜。
 
手話のさばき方とか、身振り手振りが確かに自然で、説得力がスゴイです。
 
近年の米国作では、聴覚障害を持つキャラクターは、聴覚障害を持つ俳優さんが演じる傾向に。
 
普遍の家族愛と、多様性を重んじる近代的な映画製作方式をミックスした作品に仕上がっていました。
 

 

コーダ あいのうた - オリジナル・サウンドトラック

コーダ あいのうた - オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: ヴァリアス・アーティスト
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2022/01/21
  • メディア: CD

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ちびまま

前回時間ギリギリで駆けつけたら、なんと満席御礼ではいれず。よいやくリベンジ完了。
期待通り笑いました。
大泣きしました。
しかし最後に浮かんだ疑問。アメリカでは、欧米では? 何故いまだに自転車にスタンドつけないのだろう?でした(笑)
by ちびまま (2022-03-11 19:37) 

のむら

ちびままさん。
僕が観たときも、公開初日から日にちが経っているにもかかわらず、ほぼ満員でした!この映画は、誰でも感動できますよね。間違いのないお話でした。確かに、自転車にスタンドが付いてないかも〜。あれがないと相当不便ですが、スタンドで自転車を立てることがもう面倒臭いのかな〜。
by のむら (2022-03-12 14:48) 

スス

やっと観てきました。元ネタの「エール」が好きだったので観なくてもいいかなーと思ってたのですがどこが違うのか確かめようと思って観てきました。欧米って耳が聞こえなくても船舶やバイクの免許が取れるんですね。まずそこに驚きました。てか、その事が気になって泣かずに終わりました。「エール」より感動があっさりめに感じましたよー。
by スス (2022-04-25 12:53) 

のむら

ススさん。
オリジナルとリメイクの比較に、なるほど〜と思ってます!なんと泣かずに終わったですね、残念〜。言われてみれば、あの家族は船舶やバイクの免許を持ってますね。船舶の方は、劇中で国の指導が入ってましたけど、免許自体は取れるんですね〜。改めて発見の多い作品ですね。
by のむら (2022-04-25 17:04) 

けい

いやー、観てきました。
親がガンガンやってるときに、ピカピカさせてブブーさせんのがお気に入りです。クワイエット・プレイスで、どうやって子ども作るんだよ?が重なって、面白かったです。ルビーの気持ちがいたいほどわかって、下ネタと感動でいい塩梅でした。
by けい (2022-05-05 18:35) 

のむら

けいさん。
観たんですね!なるほど、クワイエット・プレイスと対で鑑賞すると、一層味わい深いですね。ピカピカさせてブーブーさせる場面、僕も笑いました!クワイエット・プレイスでの子作りは、防音部屋じゃないと無理ですよね〜。
by のむら (2022-05-06 22:28) 

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