SSブログ

「ビッグバグ」★★☆ [映画日記]

bifbug.gif
 
フランス系オシャレ・ムービー大好きっ子のみなさん、お待っとさんです!
 
おフランスが生んだ美術系映画の巨匠ジャン=ピエール・ジュネ監督による、約9年ぶりの長編映画が完成〜。
 
Netflixオリジナル映画として配信〜。(←配信かーーい!ああ、猫も杓子も配信だわな)
 
作品ジャンルは近未来SFです。
舞台である2050年の住宅は、空調から戸締りまでAI管理。
 
しかも数台のロボットが、人間様をお手伝いしているという生活設定。
 
アイボや、Pepper(byソフトバンク)みたいな形のロボットもいますけども。(←死語)
 
なんと未来のお宅には、人間型のロボットも駐在してます、なんでか中年女性型のやつ!
 
中年女性が住み込んでるんですよ、まるで未来の女中さん!!
 
オカッパ頭の中年女性型ロボットは、何でもやってくれます、料理とか。
ゆでてる卵なんて、熱湯の中から素手ですくい上げ。
 
お口は、掃除機の吸引口にもなっているようで、蜘蛛の巣なんかを、脅威の吸引力でお口の中へ!
 
もはや別名「ダイソン女」ですよ!!
 
時には、屋敷の奥さんと同じ髪型のカツラをかぶって、旦那様を驚かせてイタズラ。
 
便利といえば便利なテクノロジーですけども。
 
なんとも落ち着かないお宅になってます!
 
中年女性型ロボットの無機質な対応、カクカクした動き、サイバー感あるお衣装などを込み込みで「なんか、こういう人、日本で見たことある」と思ったら。
 
楠田枝里子さんと同じ感触ですわな「なるほど!ザ・ワールド」やってた時の!(←死語)
 
そんなロボットがお世話するのが、ワケあり家族。
家族が、知り合いを自宅に招いていた最中にAI管理がダウンして、玄関も閉まったままに。
彼らが、家屋に閉じ込められた一夜を描いた物語になっています。
 
すんごくガヤガヤしていて、完全にコメディ映画ですね。
 
フランス流のジョークが飛び交う、日本人が笑えないタイプの新喜劇です!
 
子役も2人ほど出ているので、ファミリー映画としても成り立っているかな、と思ったら。
 
わずか一夜の間に、多くの女性キャラが男性に抱かれたよ!
 
妙にアダルトなところも、フランス的だと思いました。
 
コメディではありますが、テーマとしては「AIと暮らす不自然さ、いびつさへの揶揄」と思うのですが。
 
とくに目新しくも、鋭いテーマでもなく、なんとなく「ジャン=ピエール・ジュネさんも70歳前か〜。年をとりなすったな」と思いました。
 
美術センスは悪くはありませんが、過去作と比べると平凡になった〜。
レトロ・フューチャー感のあるデザインでまとめられた映像は、まあまあ、そこそこオシャレでした。
 
ジャン=ピエール・ジュネさんの作風は、どこかダークな色合いが魅力だと思うのですが。
今作は明るいんですよね〜。
 
根っから明るいんですよ、底抜けに!
 
ジャン=ピエール・ジュネさんの感性が丸くなってしまって、ちょっぴり寂しくなった一作ですけども。
70歳前で、こんなに元気な作品が撮れてるなら、まだ良いのかもしれません。
 
わずか一夜の間に、多くの女性キャラが男性に抱かれてしまう映画なのですから。
 
 


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。