「パーフェクト・ケア」★★★☆ [映画日記]
こわいよ老後！
1人で年金暮らしをしていると、ある日パイ子が玄関の扉をノック。（←ロザムンド・パイク）
パイ子が老人に言いますよ「あなたには老人ホームに入ってもらいます。全て裁判所が決めました」と。
突然、施設送りになるんですよ、おそろしやーーっ！
老人はホームで余生を過ごし、その間にパイ子は老人の財産をいただく、という。
パイ子の職業は「世話係」と言うけれど、その正体は、老人の人生を奪うヤリ手ババア！
老人に残った最後の養分を、吸い取って生きる女ですよ！！
今作は、そんな「合法詐欺師」をヒロインにした、クライム・スリラー。
当然、劇中のパイ子には敵も多く、男性から脅されることも。
そしたらパイ子は威勢よく反撃。
「あたしゃ、男なんて怖くない。また脅してきたら、てめえのオチンチン、チョン切ったるからな！」と啖呵を切りますよ。
どうやら、パイ子のキャラは、ヤリ手ババア×おっかねえ女。
ハイブリッドですよ！
こんな人、会いたくナーイ！！
クライム・スリラーと同時に、「女性vs.男性」という性ウォーズも展開されて、盛りだくさんでした。
パイ子の詐欺業は順風満帆に見えたものの、意外な敵が現れる、という物語。
ヒロイン、敵、老人ともに、まともな善人は不在。
全員ワルで、鑑賞中は誰を応援していいかわかりません。
誰にも感情移入はできないけれど、スリリングな展開で、めちゃめちゃオモローイ。
なんか〜、感触やテンションが、似たジャンルの「プロミシング・ヤング・ウーマン」みたい。
最後の最後まで楽しみました〜。
今作の演技でロザムンド・パイクは、ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門で主演女優賞を受賞しましたけれど、それも納得。
ミステリアスで頭が良く、いけすかない美女役が完全にハマってます。
本当に、そういう人に見えました。
冷たい表情が似合うんだよね〜。
ダーク・ヒロインというヨゴレ役ですが、この人のスゴイところは、美貌を保ったまま演じきったところ。
華麗にヨゴレたんですよ！
ロザムンド・パイクは、当分、この路線でハリウッドで生きていけると思う〜。
おまんま食えると思う〜！
パイ子のパートナーを演じた女性を、どこかで見たことがあると思ったら。
それはメキシコ系のセクシー系女優エイザ・ゴンザレスでした。
実生活ではティモシー・シャラメに抱かれてた子ですよ！
今作のエイザは、過剰なセクシーは控えめ。
パイ子の受け身役をこなして、新境地を見せてました。
受け皿女優になったんですよ！
パイ子のターゲットになる、謎の老人役はダイアン・ウィーストが演じてましたけども。
普段は、ふんわりした老婆なのに、ふとした時に見せる目つきが鋭い、という、謎めいた老婆役なんですよね〜。
魔性の老婆でした！
- 出版社/メーカー: Independently published
- 発売日: 2021/02/28
- メディア: ペーパーバック
面白かったですよねー！ずっとハラハラドキドキで！パイ子さん、自分ルールを完全に信じきっている頭おかしい目(表情)が、素晴らしいですよね。それでやりとおす。
殺されても死んでも死なないパイ子さんだわぁ！さすが！と思いました。
相手役のエイザ(可愛い)に気づいた時、「あ、のらさんがシャラメくんが抱いてるって言ってた女優」て情報も瞬時に出てきましたww
by それいゆ (2021-12-24 00:35)
それいゆさん。
エイザがシャラメの元カノと気付いてもらえて、うれしいです！パイ子さんの役、自分ルールを信じきっている悪役なのですが、一本筋が通った生き方をしているところが「あっぱれ」と思わせてくれますよね。ディズニーの悪役を主人公にした「マレフィセント」を思い出してしまいました。汚れ役への魅力の付け方が上手ですよね。
by のむら (2021-12-24 23:44)
私も劇場との同時配信で観ました〜 オモロかったです。
パイクが抜けた歯を牛乳に急いでつけるシーン、
あれをやると、また歯の根元がくっつく確率が高くなるんだと
ネットで観ましたが、そんなの知りませんでした。
パイクさん、いくつもの修羅場をくぐって来てるんだなぁと
と思いました。
本当は劇場に行きたかったんですけどね。
来月の「ゴーストバスターズ」も微妙だなぁと
思っております。
by まかれな (2022-01-23 08:38)
まかれなさん。
なんと、牛乳に歯をつけると、再び根本にくっつきやすいんですね！初耳なのでビックリです。こんな場面を映画で見るのも初めてだし、冷静に考えてみれば、かなりの名・珍場面だと思います。抜けた歯を元の場所にくっつける、っていう概念が存在するとは〜！
by のむら (2022-01-23 16:26)