「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」★★★ [映画日記]
寄生獣のヴェノムさんは、見た目が気色悪ーい。
ブサイクなんですよ!
シリーズ前作「ヴェノム」を観たときも「こんな気色の悪いモンスターを見て喜ぶのは、アメリカの男子中学生だけだわな」思いましたけども。
続編の今作では、なんと、もう1匹、気色の悪いモンスターが登場。
形は「ヴェノム」とほぼ同じですよ、コピペ!
鑑賞中は、「アンタ、ただでさえ気色の悪い映画なのに、もう1匹、同じやつが出るんかい」と思いました。
どうせ出てくるなら、かわいいモンスターとか見たかったな〜、野うさぎみたいな〜。
もしくは、チンチラみたいなやつ〜。(←サンリオピューロランドにでも行けばいいですか)
今作は、ヴェノムと、もう1匹の気色の悪いモンスター、カーネイジが戦う物語になっています。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでCGキャラのゴラム役を演じたアンディ・サーキスが監督ということで。
さすが、CG合成やアクションはキマっていて、ビジュアルにはスキはございません。
楽しかったですけども。
繊細で緻密なドラマは描けるはずもない、ってことで。(←アンディ・サーキスに失礼)
ヴェノムとカーネイジの戦闘場面だけが見どころの作品になっています。
正直、観ている感覚はプロレスでした!
本編時間も97分と短くて、割り切った感が清々しいです。
難しい話は一切ありませんから!
ヴェノムが寄生している人間は、トム・ハーディ演じる記者エディ。
2人の気が合わず、ケンカばっかりしている場面は、完全にコメディ調〜。
ヴェノムがボケて、エディがツッコムんですよ!
今作ではトム・ハーディも脚本に参加しているんですよね〜。
笑える場面は、もしかしたらトム・ハーディが書いたのかな?…と思いました。
ネタを提供したのかもよ、己のネタ帳から!
そして、今作のヴェノムは「バカだけど良いやつ」というキャラが強めに出ています。
クライマックスでは、ヴェノムを応援してしまいましたよ、あんなブサイクを!
トム・ハーディはプロデュースも兼任している、ということで。(←最近のスター様は何でもやるんですよ!)
ヴェノムを愛している製作側が、その魅力を観客に伝えようとしていることを感じました、必死に!
みんなヴェノムで儲けたいんですよ。
ブサイクが頼みの綱!
カーネイジが寄生する男性クレタスはウディ・ハレルソンが演じているのですが。
クレタスの恋人で、お口から強烈な臭い…じゃなくて音波を発する女性フランシスも登場。
この子は、他人の鼓膜を破るほどの能力を持つ子。
ギャーギャーうるさい子なんですよ!
フランシスには、ヴェノムもカーネイジもキレてました「うっせえんだよ!」と。
フランシスも言い返したかったことでしょう「アンタらこそブサイクなんだよ!」と。
フランシス役を演じた女優って誰だろう、と思っていたのですが。
エンドクレジットを見て、それがナオミ・ハリスだと判明してビックリ。
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」では、ほとんど出番がなかったナオミ・ハリス。
こちらの作品で、音波を出す役でがんばっていたんですね〜。
あらゆる関係者が、必死で稼ぐ姿が印象的な作品でした。
Venom: Let There Be Carnage (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: Marco Beltrami
- 出版社/メーカー: Sony Classical
- 発売日: 2021/10/29
- メディア: CD
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