「ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ」★★★ [映画日記]
ジョー・ライト監督が、「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」の次に撮った作品。
観てみたら、まさかのスタイリッシュ・スリラーでした。
ヒッチコックだかピーコックだか何だかみたいなやつですよ!
2年前に出来上がっていた作品ですが、再撮影、製作会社の買収、コロナなどの影響で公開が伸び伸びに。
あんまり寝かされすぎて、腐る寸前。
痛む寸前ですよ!
2021年5月になって、Netflixが配信することとなりました。
「ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ」って何かな〜、と思ったら。
窓枠業者の女社長かな〜、と思ったら、アパホテルの女社長みたいな!
深読みすれば色んな意味がありそうですが、主な意味は「自宅の窓から隣人を盗み見る女性」っぽい。
窓女ですよ、アルミサッシ女!!
ニューヨークで1人暮らしをしている、引きこもり状態の女性アナが主人公。
窓から隣人宅を覗き見している時に、犯罪を目撃してしまうアナ。
しかし自身は薬づけだし、もしかしたら幻覚を見たのかも?!…という展開です。
現実と妄想が入り乱れて、観客を翻弄。
本当に犯罪があったのか、犯人は実在するのか、という点が見どころで、いい感じに複雑でした。
舞台は一軒のアパートのみ、という、「ワン・シチュエーションもの」というのもクールでした。
「Netflixでサッと観る」には、ちょうどいい娯楽スリラー作だと思います。
ジョー・ライト監督って、代表作が「プライドと偏見」という「偏見」監督!
作風は、ものすごくイギリス臭いのですが。
臭みで魅了するんですよ、ドリアンみたいに!
今作も、米国製で米国を舞台にしていながらも、やはり「イギリス人がカッコいいと思うタイプのスタイリッシュ作」でした。
どこか冷たく乾いた空気感、ドロつきのない感触なんですよね〜。
ベトつかないんですよ、クイックルで拭いた床みたいに!
よくある米国スリラー作での、汗とか血とかのベタベタやギトギト、ギラギラ感が無いのが特徴だと思います。
出演者が、衝撃的に豪華〜。
主人公アナ役はエイミー・アダムスですよ。
今回は、「近所で有名なお騒がせババア」という役どころですが、なんとなく様になっています。
「近所で有名な、ちょっと美人のお騒がせババア」という感じが、リアルなんですよね〜。
エイミー・アダムスって、まあまあお肉が付いているじゃないですか〜、腹回り!
「引きこもってスナック菓子ばっかり食べているから、腹にお肉が付いた」という感じの説得力に繋がっていました。
スナック女なんですよ、サッポロポテトのバーベキュー味女!
隣人役のゲイリー・オールドマンが、昔よく演じていた「危険な男」の味を出していてカッコいい。
さすが怖くて、シビレました。
「脅し慣れ」を感じました!
謎の女役はジュリアン・ムーアですよ。
スキニージーンズと茶色い革ジャンが似合っていて、こちらもカッコいい〜。
足も細かった〜。
その他の出演者は、ジェニファー・ジェイソン・リー、アンソニー・マッキー、ワイアット・ラッセルと、どういうわけかスゴイ面子が揃ってます、こんな映画に!
近年稀にみる、スターの無駄遣い映画でした!!
エイミー・アダムス!観たい!ヒッチコックのようなデ・パルマのような感じですね。しかし「こんな映画」という事は…。
私、何年か前に駅でアパの社長を見かけたことがあります。スーツにハイヒール、派手な帽子ですぐわかりました~♪
by M (2021-05-24 01:31)
Mさん。
ぜひNetflixにご加入いただきたいです〜!コロナで公開ができず、行き場を失った映画がNetflixに集まっている状態です。配信サービスは色々ありますが、MさんはNetflix一択で良いと思います。アパ社長を見たんですね!いいな〜。きっと良いことがありますよ。(←座敷わらしかい)
by のむら (2021-05-24 10:48)