SSブログ

「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」★★★☆ [映画日記]

KnivesOut.gif

 

*ネタバレはありません。

 

ハリウッド製のミステリー作品です。

 

主な舞台は洋館っていう洋館映画!

 

クリストファー・プラマー演じる大御所ミステリー作家が死去。

 

ジェイミー・リー・カーティスが演じる作家の長女は、ビジネスで成功したヤリ手ババア!

 

ジェイミー・リーの弟役はマイケル・シャノンで、夫役はドン・ジョンソンですよ。

 

ハマってました、ドン・ジョンソンの「お嬢と結婚したお婿演技」。

 

「セクシー・マス夫」でした!

 

ジェイミー・リーの不良息子役はクリス・エヴァンスで、金欠で困っている義理の妹役はトニ・コレットですよ。

 

なるほど、確かにクリス・エヴァンスの顔ってボンボンっぽいし、トニ・コレットの顔は金欠っぽい〜!(←失礼)

 

そんなファミリーの誰かが、作家の死に関与しているかも、という基本設定。

 

その謎を解こうとする探偵役がダニエル・クレイグだという、面子がとんでもなく濃い〜。

 

まるでミステリー界の「アベンジャーズ」〜!

 

作家のお抱えナース役はアナ・デ・アルマスなのですが、想像以上の大役。

 

ほぼ出ずっぱり!

 

今回のアナはセクシー封印。

 

地味服、地味靴で老人を看護する地味っ子!

 

前面に打ち出しているのは、持ち前の「天使面」のみ!!

 

そして嘘をつくと吐いてしまうという特異体質の持ち主。

 

探偵から事情を聞かれて、嘘を言ってしまうとゲロ。

 

場所を問わず吐くんですよ、野ゲロ!

 

歴代のアナ・デ演技の中では、最も微笑ましく、愛され上手な役で、今回の演技でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたのも納得でした。

 

物語は「移民とアメリカ人の愛憎劇」に発展するところが現代的で、本国でも受け入れられた要素なのだと思います。

 

あぶり出されてますから、アメリカ人のエゴが!

 

そんな展開の中、「愛」と「憎」の量は、「愛」の方が少し多め、さじ一杯分増量、というバランス配分が素晴らしい〜。

包容力のある幕切れで、後味も良い感じでした。

 

鑑賞中から観終わるまで、まるでアガサ・クリスティ原作作品のよう。

 

構造がアガクリ式!(←「竪穴式」調で)

 

なんと、監督・脚本を務めたのはライアン・ジョンソンなんですね。

 

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の監督・脚本に大抜擢された、ハリウッドの男シンデレラですよ!

 

ここまで王道感のあるミステリー映画を、原作なしのオリジナル脚本でまとめてしまうとは。

ライアン・ジョンソンって、ミステリー・マニアだったんですね〜。

 

「この作品の原作本を書いて出版したら、ベストセラーになるかもよ。このミステリーがすごい!に選出されるかもよ」と思いました。

 

アガクリ原作ものと比べると、探偵と容疑者の絡みが弱いかな、と思いました。

あんまり敏腕探偵っぽく見えませんでしたしね。

 

探偵は、クライマックスでのタネ明かし場面だけは、たくさんしゃべってましたけども、ドヤ顔で!

 

そんな作品でしたけども。

賞レースにも食い込み、興行的にも成功したし〜。ぜひ続編も作ってほしい〜。


 

007役終了後のダニエル・クレイグが、小遣い稼ぎをするのにピッタンコのシリーズだと思いました。

 


Knives Out - Mord ist Familensache

Knives Out - Mord ist Familensache

  • 出版社/メーカー: Universum Film
  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: Blu-ray

nice!(5)  コメント(10) 

nice! 5

コメント 10

keyboardcat

野村さん、こんにちは。私も見ましたが、私は一時推理小説に凝っていたので途中で犯人わかってしまいました。それと。。ダニエルクレイグの南部弁に違和感を感じ、集中できませんでした。長年南部に住んでほんもの聞いてるとわかるんですよ。まあ努力は認めますが。。
設定は激しくベタでしたね。まああんなもんでしょうか。
by keyboardcat (2020-02-09 11:30) 

のむら

keyboardcatさん。
コテコテのミステリーでしたね!しかし、途中で犯人が分かったとはスゴイですね。僕は全く分かりませんでしたよ〜。そしてさすがkeyboardcat さん、南部なまりには手厳しい〜。ダニエル・クレイグ残念でした。
by のむら (2020-02-09 13:48) 

わに

貧乏な翻訳業者ですけど(微妙に古いネタ)、ナイブズ・アウト。
アナ・デ・アルマスちゃんも、可愛かったし。

犯人は、こいつか?でもあからさますぎだからミスリード?と、思ったらそのまんまで拍子抜けでしたが、私にはマルタが何人かというのが、一番のおもしろネタバレでした。

絵に続編も決まったそうで、ダニエル・クレイグも007後の小遣い稼ぎできてよかったですね。007フィルターで、えらい敏腕に見えるのに、そうじゃない面白おじさんなところが良かったです。
by わに (2020-02-10 10:34) 

のむら

わにさん。
ミスリードに乗せられました、まんまと!えっ、続編決まったんですか?!それは楽しみです。ダニエル・クレイグは、007フィルターで、ファッションも007っぽかったし、ものすごく敏腕っぽく見えましたよね〜。今、思い返してみれば、確かに面白くて、変なおじさんでしたね〜。
by のむら (2020-02-11 00:36) 

怪しい探麺隊

面白かったっす。
アナ・デ・アルマスは地味だけどしぶといというかタフというか...
ダニエル・クレイグは、決して敏腕とは感じられず、なぜか居る変なおじさんでしたね。
by 怪しい探麺隊 (2020-02-11 07:03) 

のむら

怪しい探麺隊さん。
ダニエル・クレイグは、最初は椅子に座ってピアノをポーンと鳴らす、というカッコいい登場の仕方をしましたが、その後は「なぜかそこにいる」変なおじさんになってましたね。こういうダニエル・クレイグも面白いですよね〜。
by のむら (2020-02-11 12:30) 

ちびまま

ここを読んで見たい見たいと思いつつ時間がなく、TOHOの興業も終了、と思ったら運よくシャンテに引き継がれておりました(笑)でもコロナ騒ぎで約十数名の観客で映画館も大変ですね! 内容はまぁまぁ、殺す程憎い奴も嫌味な奴もいず、全体的に程々の匙加減で、親爺があの小娘にあれ程入れあげる動機が今一だったけどー末期ガンかなんかなら分かるがーただ身内に残したくなかったか。それも元はと言えば身から出た錆だと思うけどね。小娘も急に10億位の
金貰って人生誤らんか?と余計な心配(笑)しっかり者そうだから大丈夫かしら?新犯人?が薬物の知識あり、か聞き逃してたので、すっかりミスリードされました。しかしクレイグの偽南部訛りは聞き苦しかった。南部出身にする必要があったかな?デクノボウ刑事たちも邪魔でした(笑)
by ちびまま (2020-02-28 22:06) 

のむら

ちびままさん。
まだ上映していたんですね!コロナのせいで、だいぶ映画館の客も減ったかな〜、と僕も思っていたのですが、今日行った映画館は満席でした。作品によるのかな。犯人の薬物知識、僕も完全にミスリードされました。おかげで楽しかったですが、確かに、でくのぼう刑事たちは邪魔でしたね、立ってるだけでしたし。クレイグの南部なまり場面はギャグだったのかな〜。
by のむら (2020-02-29 00:07) 

ちびまま

換算違いで100億位でした(笑)相続税でごっそり取られるにしても。家屋敷に印税もあるし。結構性格キツそうだったからいずれはビッチになるかもね(笑)そう言えば監督がぼやいてたけど、アップル社には映画などで悪人(犯人)がアップルのiPhoneを使ってはならぬ、と言う規約があるそうです(笑)ミステリーには使えないじゃん!(笑)
by ちびまま (2020-02-29 09:02) 

のむら

ちびままさん。
あの娘が大金をもらったら、気の強そうな妹がたくさん持っていくかもよ。犯人はiPhoneを使っちゃいけない規約があるんですか!たしかに、それではミステリー作品に使えませんね。Appleの動画配信サービスがあるのですが、オリジナルドラマの中では(当然ですが)全員Apple製品を使ってました。今後、Apple製・犯罪ドラマが製作されたときは、犯人はどこのスマホを持つのだろう〜。
by のむら (2020-02-29 17:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。