「エイリアン:コヴェナント」★★★☆ [映画日記]
*ネタバレはありません。
昔のハリウッド名作映画が次々とリブートされている今日このごろ。
「お直し」の時代ですよ!
旧作もリブート作も、同じ監督が手がけるのは珍しいこと。
旧作の時代から年月が経ってますからな。
たいていの昔の監督は、今はヨボヨボで使えやしないから!
その点、「エイリアン」シリーズは、いまだに1作目の監督リドリー・スコットが手がけているところはスゴイわな。
しぶといわなエイリアン並みに!
シリーズ前作「プロメテウス」は、「エイリアン」シリーズの続編でありながら空想を多く含み、観客を突き放した出来でしたけども。
突き飛ばしたような作品でしたけども、張り手で!
さらなる続編の今作では、かなり難易度が下げられておりました。
とくに頭を使うこともない。わかりやすくて、とっても甘口~。
まろやかエイリアン~!
ずいぶんと観客に歩み寄ってきたわな、と思いました。
観客に尻尾を振ってきてるんですよ、ポメラニアンみたいに!
作品内容は、1作目の雰囲気もあれば、2作目っぽいところもある。
こじつければ3作目や4作目っぽいところもあるし、当然「プロメテウス」との繋がりもある・・・。
なんだか「どっかで観たことのあるエイリアン映画の風景」が数珠繋ぎ~。
「エイリアンあるある」の連続~!
ああ宇宙船は、どうして未知の惑星に降り立ってしまうのでしょうかね~。
どんなバイキンがいるかも知れないのにさ~。
みんな、ちょっとは下調べしてから着陸しなよ~!
無かったの?惑星のクチコミサイトは!!
未知の惑星に降り立ち、ジャングルをチームで探索するものの、誰かしら1人「向こうでションベンしてくる」って言うんだよね~。
1人ションベンはエイリアンが狙ってんのにんさ~!
危険なんだよ、知らない星での立ちションは!!
エイリアンの幼虫が入っている繭を見つけた隊員も。
なんでアンタ、繭の中を覗くのか!?
覗いたらいかん。
エイリアンが飛び出してきて、噛まれるよ顔を!
・・・そんな、ありがちなシチュエーションばかりで楽しかったです。
いかにも「エイリアン」らしい「エイリアン」映画に仕上がっておりました。
「プロメテウス」劇中でのハイテク機材は排除の傾向。
どっちかっていえば1980年代SF風の機材が出てきて、懐かしい気分になりました。
原点回帰というこころでしょうか。
主人公がアンドロイドというところは今ふうでした。
そこだけトレンディ!
人工知能を扱った流行映画としても楽しめました。
結局~、モンスター・パニック映画だからB級のノリもありましたけども、「プロメテウス」からの展開としては良い話~。
「プロメテウス」の続編という役割は立派に果たしていたと思います。
それにしても、アンドロイド役を演じたマイケル・ファスベンダーな~。
見事じゃなロボット演技!
そのままおやんなロボットダンス!!
とってもクールな存在でした。
今回のファスベンダーにはアカデミー賞をやってもいいと思います、ロボット部門で。(←そんな部門ありませんか)
見てきました〜!
ほんとだ!2とか4とかぽいなんだかB級なA級作品でしたね(なんだそれ)ラストの方のエイリアンとのアナログなガチ喧嘩とか、こぶしで戦うんだよ!的なところとか。俳優の無名さとか。ヒロインが可愛くもなければエロくもなければ若くもないところとか。
プロメテウス大好きなんでがっかりなところもありますが、何故か大満足です。さすがリドリー・スコットです!
by それいゆ (2017-10-01 23:44)
それいゆさん。
そうそう、B級なA級作品でしたよね。冒頭のガイピアースが出ているあたりがとってもA級っぽい香りなので、そのイメージに引っ張られ、全体的にA級っぽく見えてしまいました。てっきりプロメテウス路線でいくのかと思ったら、世間的に不評だったからか、マ逆の昔風路線に変更されていて、その点は「製作者のいくじなし」と思いました。実はプロメテウスファンって多いのにねぇ。
by のむら (2017-10-02 00:13)