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「シン・ゴジラ」★★★☆ [映画日記]

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「震・ゴジラ」なのでしょうか?

震災時を思い出してしまいました。
日本製「ゴジラ」シリーズの新作はディザスター・ムービー調〜。

まずは、幼少時代のゴジラがブサイクすぎてドン引き!

魚の煮付けみたいな顔して!!

アンタ、そんなアホ面じゃモテやすまい。

どんな女性も抱かれたがりやしませんから!!・・・と、ふと思う。

逆に言えば、ブキミな存在でとっても良い~。

成長したゴジラも死んだような目をしていて、全体からも異様な雰囲気を漂わせてますよ。
生態も謎だらけで、やっかいな存在感。

関東に上陸したゴジラに「うっとおしい。もう帰ってほしい。帰っとくれよ、帰んな!・・・と思いました。

総監督はアニメ「エヴァンゲリオン」の庵野秀明さんということもあり。
今回のゴジラは、まるで「エヴァンゲリオン」劇中で人々を襲う謎の敵「使徒」をほうふつでした。

敵に立ち向かうエヴァンゲリオンが不在の「エヴァンゲリオン」ですよ!

脚本も演出も音楽も、画面の構図も、キャラクターも「エヴァンゲリオン」ぽ~い。

ゲリオっぽ~い!

庵野秀明さんの熱意も十分に感じるし、「ゴジラ」をアニメふうの演出で実写化しているところが楽しかったです。

「ゴジラ」シリーズといえば、ゴジラの間近で戦う人たちをメイン・キャラクターにすることが多いと思うのですが。
最近のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」でも、ゴジラと直に戦う軍人と、その家族愛が描かれてましたけども。

今回の「シン・ゴジラ」には、そういう体育会系だったり、家族愛でお涙を誘ったり、一般の健康的なお客さんに気を使ったノリは、ほどんどなかったです。

だって舞台は内閣ですよ、お役所のお部屋〜!

主に、首相や内閣官房副長官が指令を出したり、分析官がゴジラの謎をサッと解くシーンだけで構成されているのでした。
こういう場面は「エヴァンゲリオン」劇中でもよく見かけました。

「指揮官がビシッと指令を出す」という芸風なんですよね。

指令の美学ですよ!

ゴジラにミサイルを発射するだけでも、数々の命令系統を順に追っています。
命令が下っても、ヘリの操縦士がトリガーのフタを開けて・・・みたいな、いちいち細かい動作を捉えています。

それは「エヴァンゲリオン」や、他アニメでも見られる、過度なミリタリー描写。

このオタク精神は好みが分かれるところですが、他の「ゴジラ」シリーズには見られないリアリティが感じられました。

そんな、ゴジラとメカの戦闘シーンは最高~。
日本映画で、ここまで立派な、モンスターとの戦闘シーンを観たのは初めてかも~。

そして、指令する人が物語の中心にいるので、セリフが多い~。

みんな棒読み〜!

まるで朗読会〜!!

画面上に出てくる文字の量も多い~。

生身のアクションシーンは、全くといっていいほどありませんでした。
しかし、それがものすごい個性となっています。
ハリウッドの人には、こういう怪獣映画は撮れないでしょう。

少し残念だったのは、登場人物が動かないため、キャラクター描写が薄いところ。
性格が薄く、ゴジラ対策チームの人たちも、あまり個性を出せてなかった気がします。

キャラの長所と短所が分かりづらいんですよね~。

愛したいのに愛せナーイ!

そんな中、米国からの特使役、石原さとみちゃんの役だけは、なかなか良かったです。
「コピー」を正確な発音で「カピー」と言う女。

日本語と英語のチャンポン女!

CoCo壱番屋でカレーを注文するときも「カリー」って言うんでしょうね〜。

カリー女なんでしょうな、きっと〜!



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コメント 6

stonkovic

さとみちゃんは”ガッズィラ”と発音なさってましたねー日本人相手にw
自衛隊でバリバリ攻撃しても後が大変なんだから
ムツゴロウさんよべばいいのに。と思ってました。
で、のむらさん、確かゴジラってメスだった気がするのですが・・・

by stonkovic (2016-08-03 08:49) 

のむら

stonkovicさん。
たまご生むから女の子ですね、ゴジ子。あれで女の子っていうのもスゴいですね〜。さとみちゃんのガッズィラ発音、よっても楽しかったですよね、笑ってしまいました〜。英語で話すシーンとかもあってカッコよかったです。今回、自衛隊のみなさんも大変でしたね。たしかに後始末は2〜3年かかりそう〜。
by のむら (2016-08-03 22:07) 

すだち

本日観てまいりました。いやー怖かったです。終始、眉間に皺が寄りっぱでした...。ゴジラに破壊される場所が、わりと見慣れた身近なところが多かっただけに、怖さに臨場感がありました。奇想天外な怪獣(巨大不明生物)映画なんですが、のむらさんが仰るように、震災や津波を想起する映像があったり、戦場や大空襲はもしかしたらこんな感じなのかもしれないなぁと思うシーンがあったり。作戦の一環で、無人の新幹線や電車が犠牲になるアイデアは鉄道日本ならではだなぁと、そういうところにもぐっときました。自衛隊や鉄道、建設等々々、様々な機関や業種が協力してたんですね。こういう重厚長大で硬派な邦画もいいものだなと思いました。面白かったです。
by すだち (2016-08-07 15:18) 

のむら

すだちさん。
観ましたか!電車のシーンは、確かに日本ならではですね〜。そして、おっしゃるように、様々な業種が協力し合うところがリアルでした。震災を経験した日本だから描けることですよね。震災の騒動をテレビ中継で見ているような、リアリティの塩梅が適度でした。そんなところが日本のお客さんにウケたのかな、と思います。
by のむら (2016-08-07 16:20) 

sakaya

観ることないだろうなーと思っていたら幸い今日テレビでやってました。
震・ゴジラでしたねー。
色々パロディや嫌味も効いてて面白みもあったのですが、ゴジラの存在感がイマイチ効いてなくて最後はかわいそうなくらい。歯医者さん見てるみたいだった・・・
テレビで十分でございました。
by sakaya (2017-11-12 23:26) 

のむら

sakayaさん。
そういえばシンゴジラ、テレビ放送の日でしたね。歯医者さんて何かな、と思い返してみたら・・ゴジラのお口に管を入れる場面のことですね、きっと。テレビで十分だったんですね、残念です!
by のむら (2017-11-13 00:29) 

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