「博士と彼女のセオリー」★★★ [映画日記]
スティーヴン・ホーキング博士役のエディ・レッドメインが怪演。
あの子が怪演!
どうしたんだいエディ。
まるで別人じゃん、いつものアンタと!
ハンパな仕事をしてませんよ。
振りきった演技が清清しかったです。
ホーキング博士は、しゃべれないし、動けないという病気。
その状態で喜怒哀楽を伝えなきゃならない、という難易度の高い演技も、よくこなしてました。
「大胆でありながら繊細」でした。(←AV女優へのホメ言葉みたいですが)
物語の前半では、お元気なホーキング博士。
走り回ってんの野良猫みたいに!
そこから、どういう経緯で闘病生活に入ったのかが描かれていて、「へ〜、そうだったんだ〜」と思いました。
「知られざる博士」ですよ!
そしてホーキング博士って、お子さんが3人もいるんですね。
実は子だくさん!
実は女を抱いている!!
「体が動かないのに抱けんの?」っていう疑問にも言及。
ホーキング博士の答えは「アッチは別物」でした。
ステキだね、そのアンサー!
また、ホーキング博士が、エロ本を定期購読しているというシーンもありました。
油断してるとシモネタに!
このへんは、ホーキング博士らしいオチャメなテイストになってました。
中盤から後半になると、ホーキング博士は、ほとんど動きません。
「受け身」のキャラにチェンジ。
かわりに嫁が前に出た。
この映画を観て、一番スゴイと思ったのは嫁のジェーンですよ。
頭が下がんよ、あそこの嫁には!
余命宣告されたホーキング博士と学生結婚したジェーン。
3人の子育てと、ホーキング博士の介護を共にやってのけた、という。
スンゴイ母ちゃん!
嫁がストレスを抱えているのは、どこの家庭でも同じ。
結局、ホーキング一家のトラブルは、ワテら一般家庭の問題と、さほど変らないものでした。
ホーキング博士は、しゃべれないし動けませんが、一般家庭と変らない幸せと、不幸せを味わい尽くしていたんですね。
夫婦そろって、浮気をほのめかすシーンもありましたけど。
キレイに描かれていて、そこはビックリ。
さわやかな浮気でした!
円満な浮気ですよ!!
まーね。
観ていたら「夫婦そろって浮気しそうになるのも仕方ないな。苦労ばかりの人生だもん。現実逃避したいよね」と思いました。
こんなにも「許せる不倫」は見たことナーイ!
そして、原作を書いたのは嫁のジェーンってことで、浮気シーンが詩的でドラマチックになってました。
嫁のジェーンが少し盛ったのかも。
少し足したのかもよ、尾ひれと背びれ!
実際の浮気場面は、もっとドロドロしていたと思います。
個人的には、そんなシーンをもっと見たかったな。
嫁がホーキンス博士を、2〜3発、引っぱたくシーンとかさ〜。
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