「REBEL MOON:パート1 炎の子」★★★ [映画日記]
Netflixオリジナル映画として、2023年12月に配信されました。
ザック・スナイダーさん製作・監督・脚本によるSF大作です。
なんというか、ざっくり言えば「スター・ウォーズ」みたいな作品ですね。(←禁句)
「スナイダー・ウォーズ」(仮称)ですよ!
「アバター」製作時のジェームズ・キャメロン監督とか、今回のザック・スナイダーとか。
ハリウッドのトップ・クリエイターは、60歳手前になると「童貞」テイストに戻るのがお約束なのでしょうか。
童貞に立ち返る、というか〜!
童貞回帰というか〜!!
今作も、架空の惑星で繰り広げられるドンパチ、チャンバラ盛り邦題。
「中2」感がスゴかったです。
物語の冒頭から、農業で生計を立てる地味村に、どこからともなく宇宙船が着陸〜。
宇宙船の中から出てきたのは、威圧的な軍人で、早速、村長痛めつけ。
即日制圧ですよ!(←「即日配送」調で)
そして命令「麦よこせ!」。
観ながら「麦かい」と思いました。
宇宙船でも食パンやラーメンは食べる、ってことでしょうか?!
そんな感じで、舞台や設定は、まあまあ雑ですね、「わかりやすい」とも言えますが。
村に住むオテンバ娘が反旗を翻し、軍と戦う同士を集めるべく、方々の地を渡り歩く、という展開です。
どんどん仲間は増えていきますけども。
みるみるうちに5〜6人ですよ、行列の出来るラーメン屋みたいに!
しかし仲間同士のドラマは、ほぼありません。
友情らしきものが見当たらぬ!
敵が出てきたら、仲間みんなで戦う、という感じで、ひたすら賑やかですね。
なんというか、ザック・スナイダーさんが中2時代に描いた同人誌を実写映画化したような感触ですね。
この映画に魅力があるとするなら、それは「同人感覚」かと思います。
映像に予算を割いているのか、出演者は安めに抑えています。(←失礼)
しかしながら、旧・DCヒーロー映画では主役に当時無名のヘンリー・カヴィルや、ガル・ガドットさんなどを大抜擢した経歴のあるザック・スナイダーさん。
今作の配役も、知名度はイマイチながら良い感じで、さすがのキャスティング・センスです。
「監督業を辞めたら、転職採用の面接官をやるといい」と思いました。
ヒロイン役はソフィア・ブテラで、仲間役がチャーリー・ハナムやペ・ドゥナですよ。
アクセントとして、”観客を泣かせる帝王”ことジャイモン・フンスーさんがいるのも良いですね。
今回のジャイモン・フンスーさんには、観客を泣かせる場面がなかったので、続編「REBEL MOON:パート2 傷跡を刻む者」での活躍に期待したいです。
ジャイモン・フンスーさんって、ハリウッド大作で仕事が途切れないですよね〜。
生まれついての「うるんだ瞳」を持つ、唯一無二の人なのでしょうね。