2023年「オモロかった映画ランキング」を発表してみる。 [ランキング]
2023年の夏。
映画界は「バービー」で盛りあがりましたね、日本以外で!
てっきり、日本でも「バービー」で盛り上がるのかと思っていました、SNS炎上騒動があるまでは!!
ああ悔しい。
テンション下がって、口惜しや~っ!
そんな感じの映画界でしたけども。
2023年に観た映画の中で、良かったものを10位までランキングしておこうと思います。
1位「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」
マンネリ感を吹き飛ばす!バイクの崖ジャンプなど、アラ還の役者本人が実演するアクションに驚愕しました。
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE ブルーレイ+DVD(ボーナスブルーレイ付き) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2023/11/29
- メディア: Blu-ray
2位「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」
理屈を吹き飛ばす!奇想天外なカーアクションに興奮、「原作もの」やリブートでないシリーズの成功もうれしいですね。
ワイルド・スピード/ファイヤーブースト ブルーレイ+DVD [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2023/08/23
- メディア: Blu-ray
3位「TAR/ター」
ケイト・ブランシェットの成り切りっぷりが凄まじく、キャラクターも奇妙で最高に面白いです。
4位「search #サーチ2」
スマホ等メカをフィーチャーした新時代サスペンスですが、人間味を入れてドラマチックに仕上げていている点がお見事です。
5位「イコライザー THE FINAL」
デンゼル・ワシントンが強すぎてカッコいい~、出てくるだけでワクワクして、鑑賞中は退屈することはありませんでした。
ualizer 3, The - Blu-ray + Digital
- 出版社/メーカー:
- メディア: Blu-ray
6位「バービー」
バービー人形を現代ジェンダー・エンターテインメントに解釈するセンスが米国的で、製作・主演のマーゴット・ロビーが最高に輝いて見えました。
7位「ザ・クリエイター/創造者」
1990年代SF映画風のノリが懐かしく、物語も「胸熱」でしたね。
ザ・クリエイター/創造者 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2024/02/07
- メディア: Blu-ray
8位「ジョン・ウィック:コンセクエンス」
大体のアクションを自身でこなすキアヌがスゴい!話はオチにヒネリを効かせて、フィナーレを盛り上げました。
ジョン・ウィック:コンセクエンス 4K ULTRA HD+Blu-ray(特典なし) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2024/02/21
- メディア: Blu-ray
9位「ヴァチカンのエクソシスト」
ホラー・エンターテインメント・トレンドど真ん中、本気演技の主演ラッセル・クロウが好きになりました。
10位「65/シックスティ・ファイブ」
怖いタイプの恐竜映画で、「ジュラシック・パーク」(1作目)と同じようで、ちょっと違う恐竜たちの描写が楽しかったです。
2023年の映画総括。
コロナ収束に伴い、保留状態だった大作が次々公開されて、前年に引き続き「娯楽系」が盛り上げた1年だったと思います。
娯楽系の王様「ゴジラ-1.0」も世界中でヒットを記録して(←今回のランキング外ですが)、2023年を締めくくってましたね。
「バービー」ではジェンダー論、「ゴジラ-1.0」ではホワイト社会論を組み込み、現代社会を論じているところが両作の共通点だと思います。
「世情に合ったテーマ」はSNSで褒められやすく、ヒットを生み出す鍵の1つですね。
2024年の映画展望。
3月公開予定の「デューン 砂の惑星PART2」等、大作の続編に期待しています。
2023年は、イマイチ元気がなかったスーパーヒーロー映画シリーズですが、2024年は「デッドプール3」が盛り上がるヨ・カ・ン!
劇中では、ヒュー・ジャックマンがウルヴァリン役を再演するというのだから、多くのお客さんが興味を持つのではないでしょうか。
「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズの、約30年ぶりの続編(Netflixオリジナル映画)も楽しみにしています。
「トップガン マーヴェリック」大ヒットを受けて、今後も「久々の続編」企画が増えそうですね。
2023年「ウチ的なエンタメ界10大ニュース」を発表してみる。 [ランキング]
2023年のエンタメ界と言えば。
どうしたの羽生結弦くん。
氷上でクルクルクルクル回ってる、あの子!
105日で離婚とは、ご自分とお相手の相性が掴みきれていないまま結婚しちゃったのかな。
ご本人は、離婚の原因を「メディアのせい」と言っててビックリ。
ジェニファー・ロペスが、ベン・アフレックと(一時)破局した時を回想していて、破局の理由について、なんとなく似たようなことを言ってました。
もしかしたら、セレブ様には、わたしら平民には理解不能な事情がおありなのかもしれません。
さてさて、そんなこんなで。
2023年のエンタメ界にも、いろんな事情がありました。
2023年に、気になったエンタメ界ニュースをランキングしておこうと思います。
1位「ティム・バートンがモニカ・ベルッチを抱く」
なれそめから抱くに至るまで、バートン本人が人形アニメで映画化してほしいです。
2位「ウディ・ハレルソンとマシュー・マコノヒーに、腹違い兄弟説が浮上」
韓流ドラマみたいな展開で、スター様は「持ってる」ことを実感。
3位「スターお忍び来日ラッシュ」(リリー・コリンズ、マーゴット・ロビー、ベッカム他)
海外セレブは、どうしてそんなに日本が好きなのか、本当に不思議。
この投稿をInstagramで見る
4位「ミリー・ボビー・ブラウンが、ボン・ジョヴィ息子と婚約、大阪でもデート」
“貫禄の10代”ことミリーが、ボン・ジョヴィ家にどう馴染んでいくのか見届けたいです。
5位「ショーン・ペンとロビン・ライトが離婚から13年経って旅行に行く。抱いたか」
ベン・アフレック等、ハリウッド破局系カップルの「一周回って元サヤ」が、定番パターンなるか。
6位「ブラッド・ピットが27歳年下のラモンさんと泊まりがけ」
「女優は懲りた」の状態でしょうか、ハリウッドのイケメンに抱かれ続けるラモンさんもたいした玉。
7位「ドウェイン・ジョンソンがワイスピに電撃復帰」
「ワイスピには二度と出ない出ない詐欺」だったんですね~。
この投稿をInstagramで見る
8位「スピルバーグ監督が、トップガン続編ヒットで、トム・クルーズに賛辞」
おじん2人の胸熱エピソードです。
9位「ケイト・ボスワースが密かに結婚、しかも相手はジャスティン・ロング」
「ハリウッドのイケメン・キラー」に衰退を感じました。
10位「キアヌ・リーブスが来日して、またしてもラーメンを食す」
ラーメンのCMに出そうでいて、出ないですね「ラ王」とかの。
2023年、エンタメ界の総括。
近年、アラフィフ・カップルの誕生に沸いた業界でしたけども。2023年になってアラ還カップル誕生・復縁ニュースが熱かったです。
とくにティム・バートン&モニカ・ベルッチのカップルは、意外すぎて驚きましたが、ツーショットを見てみると案外シブくてお似合い~。
あとは、昨年に引き続き、スターが来日することが多かったですね。
しかも「お忍び」来日で、都会・地方どこにでも出現、というパターンが目立っていて驚いています。
ハリウッド・スターが、もしかしたら、うちらの近くにいるのかもしんないと思うとワクワクしますね。
2024年、エンタメ界の展望
2023年末には、ハリウッド制作カップルのグレタ・ガーウィグとノア・バームバックが10年以上同居の末に結婚に至りました。
今後も、熟年層の「見固め」動向に注目しています。
「内縁の妻」の卒業劇ですよ!
ポール・トーマス・アンダーソンとマーヤ・ルドルフも(たしか)未婚のまま同居中なので、「そろそろかな」と思いながら注目しています。(←小姑かい)
2023年、なんかスゴかった「実話を元にした映画」ランキングを発表してみる。 [ランキング]
2023年。
物の値段が高いですね、野菜から卵から、家電から服から、何から何まで!
わたくし1年365日、毎日食べている野菜がトマトなのですが、あまりの高騰に一時、トマトの連食ストップ。
記録更新ならず!
12月にもなると、トマトの高騰も落ち着きましたけども。
「1円でも安いスーパー」を見つけて買う習慣は続行中です。
そんな2023年の現実でした。
それでは、2023年に観た実話映画の中で良かったもの(配信作を含む)をランキングしておこうと思います。
1位「グランツーリスモ」
ゲーマーからスカウトされてレーサーに転身するという、今どき感ある青春・実話映画でした。
グランツーリスモ ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2023/12/20
- メディア: Blu-ray
2位「ウーマン・トーキング 私たちの選択」
語の途中で「これ、もしかして実話?!」と気付かせる、劇的な脚本でした。
3位「ナイアド ~その決意は海を越える~」(Netflix)
「LGBTQ」「虐待」「強い女性」という世情に会う題材で、観客に受け入れられるに決まっている、売れ筋の実話映画でした。
4位「マエストロ:その音楽と愛と」(Netflix)
昔の名画風に演出されていて、隠し味に「LGBTQ」を一振りした、ドラマチックな音楽系・実話映画でした。
マエストロ:その音楽と愛と (オリジナル・サウンドトラック)(SHM-CD)
- アーティスト: ヤニック・ネゼ=セガン
- 出版社/メーカー: Universal Music
- 発売日: 2023/12/01
- メディア: CD
5位「AIR/エア」
「1980年代」「バスケットボール」「スニーカー」という米国人の大好物の題材を用いて、ビジネス・サクセス物語に仕立てているという熱い作品でした。
AIR (Original Motion Picture Soundtrack)
- 出版社/メーカー: Legacy Recordings
- 発売日: 2023/06/02
- メディア: CD
6位「眠りの地」(amazon)
いなかのおじさんが主人公の逆転裁判劇だから、確実に盛り上がる展開でした。
7位「ペイン・ハスラーズ」(Netflix)
ヒロイン像は米国人が大好きな「崖っぷちシングルマザー」という娯楽系ですが、内容は「コンプライアンスもの」という、実は社会派の実話映画でした。
8位「ウェルカム トゥ ダリ」
ダリさんのアシスタント目線で話が進む、「プラダを着た悪魔」的アプローチが面白いです。
9位「テトリス」(apple)
ゲーム版権取得秘話ですが、舞台である1980年代のソ連が怖くて、まるでスリリングなスパイ映画でした。
10位「aftersun アフターサン」
人物設定や場面に説明がない「撮りっぱなし上映」感覚で、どこかオシャレな空気漂う次世代の実話映画でした。
2022年、実話映画の総括。
地味な実話を取り上げることが多く、大々的に劇場公開するというよりは、配信映画として製作・リリースされるパターンが目立ちましたけども。
「グランツーリスモ」は演出が派手で大作感があり、実話映画としては、かなり攻めた作品になっていたと思います。
物語の元ネタは2010年代で、題材が新しい点も新鮮でした。
また、LGBTQやコンプライアンス等、世情に合ったテーマを盛り込んだ実話映画が目立った2023年でしたね。
2024年、実話映画の展望。
4月公開で、エルヴィス・プレスリーの妻を主人公とした、ソフィア・コッポラ監督作「Priscilla」(原題)も楽しみなのですが。
なんといっても、あやうく日本では「お蔵入り」になりそうだった世界的ヒット作で、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」ですよ。
オッペン映画が、ついに日本で劇場公開予定に!
よっぽど、日本人には不都合な内容なのでしょうね。(苦笑)
どんなふうに不都合なのか、己の目で確かめたいものですね。
「炎上想定内」という、前代未聞の、炎上商法で公開される実話映画になりそうです。
2023年、映画のヨゴレ芸を振り返る。泥水仕事の泥男優・泥女優をランキングしてみる。 [ランキング]
2023年も、多くのタレントさんがヨゴレましたけども。
もはや、ヨゴレの当たり年ですよ!
アレにはビックリしましたね、某タレント事務所の不祥事には。
経営者の不始末なのに、なんでか所属タレントのヒガシとイノッチが表に出てきて対応し、頭を下げるという。
社長の「尻ぬぐい」をするんですよ、拭き取んの!
あんな「世界トップレベルのヨゴレ仕事」は初めて見ましたよ~。
この不祥事も数年経つと、みんな忘れちゃうのかな~。
さて。
2023年の映画界でも、多くのヨゴレ芸を見てきました。
*映画界のヨゴレ芸とは、無駄に脱いだり等、恥ずかしい姿になる「泥水仕事」のこと。
2023年に観た映画の中から、個人的に良かったヨゴレ芸をランキングしておこうと思います。
1位「ベネデッタ」の女優陣
現代の絶滅危惧種「どエロ場面」を全力でこなす、時代に逆行したヨゴレ芸でした。
2位「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」のレア・セドゥ
ヨゴレが得意なフランス女優による、安定の脱衣ヨゴレ芸でした。
3位「ザ・ホエール」のブレンダン・フレイザー
観客を泣かせてしまう、感動のヨゴレ芸でした。
4位「エクソシスト 信じる者」のエレン・バースティン
90歳だというのに容赦ない扱いをされていて、「姥捨て山」的なヨゴレ芸だと思いました。
5位「シャザム!〜神々の怒り〜」のヘレン・ミレン
ダサ服姿でB級タレントにボコボコにされるという、老人虐待系ヨゴレ芸でした。
6位「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」のミシェル・ヨー
ヨゴレ芸でアカデミー賞を受賞した女優による、こなれ感のあるヨゴレ芸でした。
7位「ザ・フラッシュ」のエズラ・ミラー
ご本人は「前も見せていい」くらいに思っていそうな、余裕を感じるヨゴレ芸でした。
8位「バビロン」のマーゴット・ロビー
現在世界トップ女優の、黒歴史になりかねないヨゴレ芸です。
9位「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のヒュー・グラント
捨て身の芸ですが、素顔でキラキラしているティモシー・シャラメに食われた感がある、無駄死に的なヨゴレ芸でした。
10位「マジック・マイク ラストダンス」のサルマ・ハエック
服を着ていてもセクシーな、フェロモン勝負のヨゴレ芸でした。
サルマ・ハエックさん、57歳で、この服を着て表に出れるんだからスゴイです。↓
2023年、ヨゴレ芸の総括。
世情ですね、前年に引き続きハリウッド女優の脱衣場面が見当たらない2023年でした。
そうは言っても、女優たちは、へんちくりんなビジュアルででヨゴレ芸を見せてくれた2023年。
とくにヘレン・ミレンとミシェル・ヨーはがんばってくださいました。
脱衣場面に関しては、ヨーロッパ系・女優は対応可能な様子。
脱衣系・ヨゴレ芸のメッカは、アメリカよりヨーロッパ方面であると断言いたします!(←自慢げに堂々と言うことじゃありませんか)
2024年、ヨゴレ芸の展望。
ついに、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のキャラクター、フュリオサを主人公とした「マッドマックス:フュリオサ」が24年に日本公開予定。
「マッドマックス」は、あらゆるハラスメントを組み込んだシリーズでありながら、評価も期待できるという「奇跡のヨゴレ系」。
フュリオサの芝居から、すでに、ちょっとヨゴレ気味~。
公開を楽しみにしています!
「ファミリー・スイッチ」★★★ [映画日記]
おしどり夫婦だったのも今は昔。
ベン・アフレックと離婚して、最近がんばっているガナ江さん。(←ジェニファー・ガーナー)
踏ん張ってるんですよ!
ベン・アフレックの方は離婚後、アナ・デ・アルマスとの交際を経て、ジェニファー・ロペスと復縁・結婚して順風満帆。
すごい性生活、さすがハリウッドの白人男性!
だから、どうしても霞みがちなガナ江さんのことを、密かに応援していましたけども。
ついに、ガナ江さんとNetflix様が接触。
儲け話の始まり〜っ!
今作は2023年12月に配信された、ガナ江さん製作・主演でお届けする、Netflixオリジナルのファミリー向けコメディ作品になっています。
登場人物の見た目はそのまんま、魂が入れ替わる系のお話。
お決まりのキメ台詞「あたしたち、入れ替わってる?!」系ですよ!
他の同ジャンル作品でも、いろんな魂が入れ替わってますけども。
今作は、5人家族とペット1匹が、総とっかえ。
シャッフル家族!
入れ替わり系・大作映画「ジュマンジ」並みの大騒ぎになっています。
メイン・ストーリーは「母と娘」「父と息子」の入れ替わりエピソード。
母と息子は入れ替わらない。
「性別は跨がない」という信条か、シモネタは皆無のタイプでした。
相当のコメディ路線で、こんなに終始ギャーギャー言うガナ江さんは初めて見たかも〜。
歌うわ、踊るわ、ズッコケるわで大サービス。
吹っ切ってます!
完全にコメディエンヌでした。
ガナ江さんと入れ替わる娘役は、ドラマ「ウェンズデー」でイーニッド役を演じて大ブレイクしたエマ・マイヤーズというのがナイスです。
でかしたスタッフ!
娘役キャストで、ヒットは約束されたようなものでした。
監督は、近年低迷しているマックGなのですが。
元々、おバカ路線に定評あるマックGということで。(←ホメ言葉)
おバカ場面が自然でイタくない。
おバカ場面がピュアなんですよ!
さすがマックGでした。(←ホメ言葉)
今作は、マックGにとっても久々にヒットが見込める作品になったと思います。
ありきたりな感動場面は、大抵感動しないものですが。
今作で「家族が、自分の知らないところで努力していたことを知る」という、誤解が解ける場面には、なぜか胸打たれました。
ありきたりな感動場面すぎて感動しないはずなのに、不思議でした。
なにげに今作は、なぜかクリスマス時期を物語の背景にしている、クリスマス・ムービーなんですよね〜。
クリスマスっていう要素、とくに要らないと思うのですが。
そんなクリスマスの雰囲気に、まんまと騙されたのかも〜。
「キャンディ・ケイン・レーン」★★★ [映画日記]
2023年のクリスマス映画・決定版は、エディ・マーフィーがご担当〜。
「笑いの王様」ご降臨〜!
エディ・マーフィー製作・主演でお届けする、クリスマスを題材にしたamazonプライム・ビデオのオリジナル・コメディ作品です。
4人家族のお父さん役がエディ・マーフィー。
演じるキャラクターは、クリスマス・シーズンになると、自宅の外観を電飾でデコレーションするのが趣味の人。
なんと、ご近所、全てがデコ家庭!
派手な地元の物語!!
お向かいさんは、空気人形で飾る、かわいい系。
お隣は、映画「マトリックス」をテーマにしたサイバー系で、カッコいい〜。
わたくしも不動産を持っていたら、外観は「マトリックス」をテーマにした電飾を施したいな、と思いました。
ええ、「もし不動産を持っていたら」の話ですけども!
エディ・マーフィー演じる父は、昔ながらの手作り感あるクラシック系、と、お宅によってテイスト様々。
「よそはよそ、うちはうち」の精神ですよ!
主人公宅に、新たに飾りつけられた、昔風の「からくり仕掛けのクリスマスツリー」が、とっても素敵。
クリスマスの飾りや、アイテムのデザインって、今風に洗練されたものよりも、昔風のほうが、圧倒的に素敵に見えますね。
見ているだけで「ほんわかする」というか〜、素朴というか〜。
そんなキラキラした電飾家屋を、ずっと見ていたい気分になりましたが、メイン・ストーリーは、そこじゃありませんでした。
クリスマス・ショップにて、店主の妖精と取引してしまい、エディ・マーフィー演じる父が家族一丸となってミッションを遂行せざるを得ない展開に。
ドタバタ・家族アドベンチャーという感触でした。
高校生の息子と娘にも、「将来の夢を追いかけたい」という、ありがちなサブ・ストーリーが付けられていますけども。
バタバタしすぎて、子の話はザックリとまとめられていました。
チャチャっと片付けたんですよ、そんな雑魚の話は!
クリスマスのファミリー映画だと、男子の話も女子も話も組み込まなないと不公平になるので、まとめるのが大変なのでしょうね。
ワイワイ楽しい作品に仕上がっていましたが、感動ポイントが弱いかな、と思いました。
クリスマス映画には、たとえジャンルがコメディであっても、何か感動ポイントがあった方がいいような気がしますね。
エディ・マーフィーの妻役は、実生活ではダイアナ・ロスの娘としても有名な、トレイシー・エリス・ロスが演じていました。
トレイシー・エリス・ロスはお歌も上手なのですが、なんたってダイアナ・ロスの遺伝子持ってますから!
「今作でも歌声を披露するのかな」と思ったら、歌わず終い。
エディ・マーフィーより目立っちゃいけない決まりなのかな?!
今作で、エディ・マーフィーの現役ぶりを確認する視聴者も多いと思うのですが。
本当に、1080年代から見た目が(ほぼ)変わらないのがスゴイ。
映画スターには、年を取ってガラッと変わる人、変わらない人、色々いらっしゃいますけども。
エディ・マーフィーは、変わらない人の代表だと思います。
クリスマスの魔法がかかったような肌年齢でした。
「終わらない週末」★★★ [映画日記]
主演はロバ子!(←ジュリア・ロバーツ)
その周りを、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、ケビン・ベーコンという、ハリウッド3大おじんが囲んでいます。
ロバ子がおじんを従えてんの!
ハリウッドのトップ女優をのせた神輿を、今、3大おじんが担ぎ上げる!!
ワッショイ、ワッショイ!!
そんなイメージの豪華共演が楽しい、2023年12月に配信されたNetflixオリジナル映画です。
監督・脚本を担当しているのはテレビドラマのクリエイターなのですが、「なんでまた、出演者がこんなに豪華なの?」と思ったら。
原作は全米図書賞にノミネートされた小説で、映画化に際してプロデュースを務めたのがバラク・オバマさん&ミシェル・オバマさんだという〜。
これは、出演依頼を受けたら断れないですね。
やるしかないんですよ、安い仕事でも!
4人家族のバカンスを描いたお話なのですが。
のっけから不穏な空気が漂いまくりのスリラー・テイスト。
「もしかしてジュリア・ロバーツ演じるママ役の正体は宇宙人とか、そういうオチですか?」と、ラストまで本気で思っていました。
なんか、とんでもないオチが待っていそうな?
まるで「オチ頼み」の映画のような?!
そんな感じの、M・ナイト・シャマラン風の作風だったと思います。
バカンスを楽しむ4人家族を、数々の怪現象が襲う展開。
果たして4人家族の運命はいかに?…という物語なのですが。
我々もコロナ流行時を例に、未曾有の危機、というか、世界の大ピンチ的なものを、リアル世界で体験しましたけども。
今作では、世界レベルの災いに対峙したとき、人間は得体の知れぬ状態を見てパニックになり、思い込みやデマ情報に取り憑かれ、完全に翻弄される、というような「人間の弱さ」を描いていたと思います。
災いの最中であっても、人間は欲やエゴ、浅はかなカルチャー(劇中ではテレビドラマ)に支配されるアホな存在、という表現も見受けられました。
全体的に、人間の滑稽さを静かに笑うお話だったと思います。
冷笑映画なんですよ!
ついでに、黒人よりも白人のほうが翻弄されやすい、というようなニュアンスまで入っていました。
追加で「白人批判」いただきました!
視聴者の批判対象となる「白人女性」の代表みたいな役がジュリア・ロバーツなんですね。
ロバ子の役は、基本的に不機嫌な性格なのですが。
相変わらず、ロバ子の、真顔でまくしたてる芝居がリアルで怖い〜。
こういう女性にリアルで会いたくない〜。
スリラー表現は一つも怖くありませんでしたが、ロバ子の芝居は、いつも通り「安定の怖さ」でした。
ロバ子演じるママ娘は中学生くらいで、アホな白人カルチャーの代表ドラマ(とされる)「フレンズ」が大好き。
娘は、視聴者の批判対象となる「白人ガール」の代表みたいな扱いになっていました。
劇中で娘は、世界レベルの災いが訪れているというのに、ず〜っと「フレンズの最終回が観たい」と駄々をこねているのですが。
それを観ることは「白人社会の最終回」が来ることと同意である、みたいな解釈が粋に決まっていました。
Leave the World Behind: Dream Journal 6 x 9
- 作者: oueddak, lo
- 出版社/メーカー: Independently published
- 発売日: 2021/11/21
- メディア: ペーパーバック
「ヴォルーズ」★★★ [映画日記]
エル・ファニング主演の「ガルヴェストン」(2018年)等を手がけ、女優業の傍らで監督業までこなしているメラニー・ロランですけども。
フランスの才女ですよ!
近年、ヒット作が期待できる女流監督を発掘しているNetflix様が、メラニー・ロランに接触。
お打ち合わせ!
その結果生まれたのが今作です。
メラニー・ロラン監督・主演で放つ、まさかのアクション作品ですよ。
女性の諜報チームによるミッション遂行型の物語で、ガールズトークあり、銃撃あり、サスペンスありの、Netflixオリジナルらしいエンターテインメントに仕上がっていました。
タイトルが全く覚えられず、ネット検索欄に、うる覚えのタイトル「ボリューズ」「ホールズ」とか打ち込んでしまいました。
邦題「フレンチ・エンジェルズ」とかじゃダメかしら。(←「可愛いだけじゃダメかしら」調で)
「可愛いだけじゃダメかしら」で思い出しましたけども。
今作には、なんと「可愛いだけじゃダメかしら」(1993年)で主演していたイザベル・アジャーニが脇役で登場〜。
わずかに「森英恵」感が出てきたアジャーニさんですけども。
信じられないけれど、ほぼほぼ姿は1990年代のまんま。
年の取らなさに驚きました。
アジャーニさんの役は、諜報チームの元締めで、怒らせると怖いパワハラ上司!
オシャレでパワハラで美魔女という、特徴盛り盛りのキャラクターになっていました。
メラニー・ロラン演じる主人公は40歳手前という、年代またぐ崖っぷち!
「いつまでも諜報員やっていたくない。そろそろ引退して人生を見つめ直したい。後輩でも育てるか」と、心に変化が訪れる描写が、とってもリアル。
40歳で引退した安室ちゃんの心境ですよ!
この物語が、よくあるNetflixオリジナル「諜報エンタメ映画」と一味違うのは、「女性人生の転機もの」であるところですね。
B級っぽいところもありますが、主人公を応援したいような共感ポイントを入れてるのが、良かったと思います。
劇中にて、メラニー・ロランの相棒で、チャキチャキしたおてんば娘役を演じたのは、アデル・エグザルコプロスですよ。
「アデル、ブルーは熱い色」(2013年)のアデル役(ヨゴレ役)で一世を風靡したあの子!
この子、もう30歳なんですね〜。
芸能人ぽくない魅力が炸裂していました。
あいかわらず素っぽいですよ、素人感!(←ホメ言葉)
演じているのは、射撃が得意な諜報員でありながら、どこか普通に恋愛を夢みているキャラクター。
恋多きスナイパー、っていうスゴいキャラでした!
演出家としてのメラニー・ロランも、ちゃんとしています。
ちゃんと出来ています、アクション演出。
ご立派!
クエンティン・タランティーノ作品から、マイケル・ベイ作品まで出演歴のあるメラニー。
自作にも、彼らの作品のようなハリウッド風味を上手に取り込んでいますね。
勉強熱心な人なんだな、と思いました。
メラニー・ロランが高校にいたら、生徒会長になれる人材だと思いました。
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」★★★☆ [映画日記]
「チャーリーとチョコレート工場」(2005年)の前日譚という位置付け作品ですね。
今作の予告編を数ヶ月前に観た時点では「ウォンカ役にティモシー・シャラメが合ってないんだけど?きっとダメだよね、これ」なんて思ってましたけども。
ナメててすみません。
ホンマすんませんっした!
ウォンカ役のティモシー・シャラメに歌わせたのが大正解。
まずは「今作はミュージカル仕立てにしよう」と提案したプロデューサーが天才すぎる天才バカボン!(←ホメ言葉)
どのミュージカル場面も素敵すぎる〜。
美しすぎて涙出そう〜。
シャラメも立派に歌えるし、なんといっても彼は最旬の若手スター男優。
素で、目に星がキラキラーッ!
エンターティナーとしてのオーラがドバアーッ!!
「この映画は、30年先、40年先に観直しても色褪せないだろう。よくぞ旬のスターの瑞々しさを撮りきった」と、しみじみ思いました。
スタッフとキャストが、ほとんど英国系なのも、また良いです。
「チャーリーとチョコレート工場」の奇抜さは無いけれど、世界観は「児童文学風ファンタジー」でありながら、英国風のシックで、どこか大人っぽい空気感が漂っていています。
シャラメは米国人ですが、本人の「なんかフランスっぽい。ヨーロピアン・テイスト」な持ち味も最大限に引き出されていたと思います。
本当に、ヨーロッパの童話から出てきた美少年みたい。
案外、名作面でした!
主人公ウィリー・ウォンカのことは、「チャーリーとチョコレート工場」登場時のイメージで「アホみたいな人。オカッパの社長」くらいにしか思っていませんでしたけども。
今作で、ウォンカのことも見直しました。
青年として登場するウォンカは、チョコレート職人としての才能が抜群だし、行動力やビジネス・センスもあって、かなり優秀。
性格もまっすぐな人格者ですよ。
それでいて苦労人ですよ。
なおかつイケメンっていう!
意外なほどの「良い子」で驚きました。
一体、こんな良い子が、いつから「アホみたいな人。オカッパの社長」になってしまうのか。
狂ってしまうのか!?
そこは描かれていませんでしたが、まあいいです。
原作を元にしたオリジナル脚本ですが。
原案・監督・脚本を担当したポール・キングさんも、たいした手腕ですね。
ポールさんの代表作が「パディントン」(実写)(苦笑)なので、ポールさんのことも、ナメきっていました。
物語中、菓子ビジネスの新参者として先輩から叩かれ、忖度まみれの卑怯な手口でひねり潰されようとするウォンカ。
街では、契約トラブルで、タダ働きさせられるウォンカ。
イジメ役の大人たちが何人も登場しますけども。
「嘘みたいだけど、そういう大人は、現実世界にも本当にいるよね。ゴロゴロいるよ」と思いながら観ていました。
ファンタジー世界のお話ですが、ビジネス界隈はリアルに描いていますね。
砂糖に包まれてはいますが、噛んだら辛い「起業ムービー」だったと思います。
「マイ・エレメント」★★★ [映画日記]
近年、ディズニー×ピクサー製作のCGアニメ作品で題材にされたものは。
頭の中の感情「喜怒哀楽」等を擬人化したものや、ソウル(魂)を擬人化したものなど、でした。
フワっとしてんの、抽象アニメ!
同社が製作した今作「マイ・エレメント」の題材は、なんと火・水・土・風とかの元素ですよ。
素材!
アイデアとしてはネタ切れ感が満載ですが、ネタ切れになってから、それでも何かを打ち出してヒットさせるのが企業の仕事。
今作は、ネタ切れ感がありつつも、それでも何か感動の爪痕を残すものになっています。
感じました、企業努力!
物語の舞台は、独自文化を持つ素材たちが、共に暮らしているエレメント・シティですよ。
移民として火の種族がシティ入り。
上京!
「ニューヨークにやってきた移民」みたいなノリで、素材でありながら、移民目線で話が進みます。
基本的なドラマは、火の種族と、水の種族が関わって発生。
火の娘と、水の男子ですよ!
2人が出会って、恋に落ちるものの触れ合うことができない、というシチュエーションが作品の売りになっています。
抱くに抱けない、っていう!
仮にカップルが結ばれたとしても。
抱いたとしても!
子供は作り出せないよね?!
・・そんな余計な心配をしながら鑑賞続行。
火の種族は、水の種族を嫌っているから、「ロミオとジュリエット」みたいな「障害のある恋物語」みたいな趣も。
「なるほど、恋愛劇なんだね」と思って観ていたら。
火の娘は、密かに夢を抱いている、とのこと。
夢と希望に溢れた若者の「成長物語」としても機能しています。
まあまあ多くの要素をぶっ込んで、なおかつ見た目が火・水・土・風とかの元素だから、なかなかカオスです。
まあまあ狂った世界観!
それでいて、クライマックスではもらい泣きしてしまうのだから、ベタではあるものの、手堅いドラマ作りをしているのだと思います。
わたくしが1番良いなと思ったところは、持ち味の違う各素材が、ときにお互いの持ち味を交わし合ったり、助け合ったりすると、世の中が少し良くなるのではないか、と思わせるところ。
そんな多様性も描いているけれど、それは、かなりさりげなく表現されています。
説教臭くはありませんでした、狂った世界観がカオスすぎて!
マイ・エレメント MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2023/11/15
- メディア: Blu-ray