「サンクスギビング」★★★ [映画日記]
このたび。
「グラインドハウス」(2007年)劇中にて、予告編として引用されたフェイク映画が、立派な長編ホラー映画として完成いたしました。
何でか今ごろ!
「どんな映画なのかな~」と思って観てみましたところ。
懐かしさを全面に押し出した「グラインドハウス」風味は、あんまりありません。
古臭くナーイ。
ムシューダ置いた、タンスみたいに無臭!
神出鬼没な殺人鬼に若者が追い回されるという、お決まりの話なのですが、スマホやら動画配信やら、ハイテク要素を盛り込んでいて今どき~。
現代の若者客を取り込むべく製作された、ポップでトレンド感のあるホラー作品に仕上がっていました。
何というか、ノリは「スクリーム」みたいな?(←禁句)
これは、原案・監督のイーライ・ロスにとっては勝負作ですね。
稼ごうとしてらっしゃいますね!
幸い、続編の製作も決定したようなので、今シリーズはイーライ・ロスの代表作になりそうです。
今作の特徴といたしましては、米国等でおなじみの祝日「感謝祭」(サンクスギビング)をテーマにしているところですね。
物語の舞台は、感謝祭発祥の地として有名なマサチューセッツ州プリマス。
殺人鬼は、プリマス植民地の創設者ジョン・カーヴァーのお面をかぶり、餌食となる若者たちを感謝祭の食卓や料理にちなんだ形で斬殺していく、という。
七面鳥のかわりに、人間がオーブンで焼かれたりすんの、こんがりと!
キツネ色にですよ!!
それらの場面は、米国等の観客たちには、きっと大ウケだったことでしょうね。
ワシら日本人は感謝祭ネタにピンとこないから大ウケとはいきませんでしたが、それでも、まあまあ面白かったです。
ワシら日本人の感覚に置き換えますと、「お赤飯の色付けを、人を殺した後の血で行った」みたいな感じでしょうか。
米国では、感謝祭の時期に公開されたので、「感謝祭といえば、この映画が観たくなるよね」と習慣になりそうな、催事映画としての成長も期待できそうです。
出演者というか、主役扱いなのが、まさかのプシ夫さんですよ!(←パトリック・デンプシー)
プシ夫さんて、タリーズコーヒーを社ごと持っているから、働かなくても食べていけるはずなのですが。
2023年になって、まさかの「ホラー映画落ち」とは一体なぜ。
ヨゴレ仕事を請け負っていて驚きました。
同じくヨゴレ仕事を手伝ったのがガショ子さん!(←ジーナ・ガーション)
アラ還の男女のヨゴレ仕事がアッパレで、大人客も清々しい気持ちになれる作品でした。