SSブログ

「ジョーンの秘密」★★★ [映画日記]

redjone.gif
 
主人公は、「イギリス史上最も意外なスパイ」と称された実在の人物。
 
おかしげなスパイですよ、妙なスパイ!
 
そのスパイとは80代の婆さん。
 
オババのスパイ!
 
モデルとなった女性の名前はメリタ・ノーウッドなのですが、劇中での役名はジョーン・スタンリーになっています。
 
ジョーン役を演じているのがおデンさんなのですが。(←ジュディ・デンチ)
 
どこにでもいそうな、平凡な老婆風の演技を見せるおデンに魅了されました。
 
髪型からオバハンヘアー!
 
普通に庭いじりをしている演技だけ見ても、なんだか仕草が一般人ぽくて、ニヤニヤしてしまいました。
 
物語は、2000年にジョーン・スタンリーがMI5に逮捕される場面から始まるのですが、それ以降は半世紀前の回想場面がメイン。
だから、主役でありながらおデンの出番は多くないのが残念〜。
 
大抵が「私も昔は若かった」みたいな遠い目の演技でした。
 
時には、「私が初めて男に抱かれたのは・・・フゥ〜」みたいな、ため息まじりの生娘回顧!
 
そのうちに「私が二番目に愛した男は・・・」みたいな、抱かれた男を順番に思い返しはじめたわい!!
 
犯罪と恋愛が切り離せないのと同じで、スパイと恋愛も切り離せないものなんだな〜、と思いました。
 
回想シーンでは、ガリ勉の女子大生だったジョーンが、いかにしてスパイになり、どんな活動をしていたかも描かれているのですが。
 
おデンの若かりし頃を演じているのが、横山めぐみ似の美女でビックリ。
 
「おデンと似てないね」と思いましたけども、リアルな世界の人々も、若い頃と老後の顔は違うものだから「仕方ないな」とも思いました。
 
若かりし頃のジョーンが原爆に大きく関わる展開に。
ジョーンの「原爆に関わることは、結局は世界平和のためだった」という言い訳が後付けっぽいし、日本人としては「くっそ〜」と思って少しイライラ。
 
映画作品としての魅力を出すためか、ジョーンのスパイ行為については、白とも黒とも言わずボカしているのですが。
 
よい子なのか悪い子なのかは、観客が判断してください、みたいな。
 
委ねるタイプですよ、おまかせタイプ!
 
ボクちゃんが見た感じだと、ジョーン(メリタ・ノーウッド本人)は、相当にしたたかな女だね。
 
抱かれてきた男たちも、結局は奪略愛。
自分に好意を持っている男は利用するし。
 
仕事も恋も、自分がやりたいようにやっている、半世紀も前に。
 
全て「女」を使ってやっている!
 
骨のある悪女だと思いました。
 
モデルになったメリタ・ノーウッド本人は、93歳で大往生っていうのもスゴイ。
 
しぶといんですよ!
 
NHKの朝ドラも、たまにはこういう女性をヒロインにしてほしいな〜。(←朝に観るにはキツイですか)
 
 
Red Joan [Blu-ray]

Red Joan [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Shout Factory
  • 発売日: 2019/10/08
  • メディア: Blu-ray


nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。