「キング・アーサー」★★★ [映画日記]
主人公は有名なアーサー王。
日本名を付けるとしたら朝雄さんでしょうか?!
冒頭から、巨大怪獣サイズの象さんが出てきてパオーン!
まるで動くビルですよ、ビルヂング!!
ド派手なCG映像を組み込んで魔法と剣の世界を描いた、ファンタジー・アクション大作に仕上がっているのでした。
残虐だったりセクシーな場面は一切ナシ。
ポロリもナーイ!
なんとなく、中国市場を狙ってるような作風ですけども。
監督はガイ・リッチーなんですよね~。
「あ~あ、ガイ・リッチーも中国市場に魂を売ってしまったんか。そんなに銭が欲しいんか?!元妻マドンナに払う慰謝料、まだ足りんのか?!」と、残念な気分で観始めたのですがね~。
なんと、こんなバカみたいな映画の中でも、ガイ・リッチーの個性は消えていない。
残ってんの、しぶとく!
襟元のしぶとい汚れみたいに頑固!!
幼少のアーサー王は売春宿で育てられ、悪そうな仲間とつるんで商売しながら成長するというあたり、ガイ・リッチーの持ち味であるストリート感覚が生きている。
かつて手がけた「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」みたいな、小粋なチンピラ・クライム映画の風味が出ております。
チンピラの臭みが、たまらん!
出演している男優陣も、詳しく知らない人ばかりなのですが。
子役も含めて、イギリスとかスコットランドとか、あのへんに住んでそうな庶民面がズラリ。
見事なヨーロッパのシズル感!
男選びもお上手なのでした、紗栄子並みに!!
お得意のスピード感あふれる「スタイリッシュ編集」も炸裂して、商業映画に自分の個性を完璧に乗っけております。
乗るのもお上手、ひかれたレールに!
もうこの監督、完全にハリウッドでの生き方を分かっているな、と思いましたけども。
監督の個性が強いせいで、中国客を魅了するには、少しクールで辛口な味わいのような気もします。
わずかに時間軸をズラす「ちょい回想」という編集テクも、ボクちゃんは好きですけども、中国市場だと難しく感じるかもしんない。
ちょっとゴチャゴチャした印象になるしね、みかんの皮と茶筒が散らばった茶の間みたいに!
主人公アーサーを演じたチャーリー・ハナムのフンイキは、ブラピとチャニング・テイタムを足したような感じ~。
略して「ブラッチャ」という感じ~。
宿敵の叔父役はジュード・ロウが演じているのですが。
冒頭で見せた若かりし頃の姿では、当然のように毛髪は増量キャンペーン実施中!
ついつい生え際に目が行ってしまってすみません。
「CG映像が発達した現代においても、その生え際だけは明らかに不自然」と、ついつい思ってしまって、すみませんでした!!
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