「かぐや姫の物語」★★★★ [映画日記]
宮崎駿さんが去ってしまい、今後のスタジオジブリを心配しておりましたが。
どうすんのさ運営!…と。(←役員面かい)
ジブリには、まだ高畑勲さんがおる。
勲 is alive!
ボクちゃん、すっかり忘れとったけどもな、勲さんのことなんて!!(←失礼)
そんな高畑勲さんが監督した、独自解釈の竹取物語。
とっても良かったです。
魅せられました。
「魅せられて」byジュディ・オングですよ!
まずは、水彩画タッチの映像が古臭くて最高〜。
ボロボロになった掛け軸みたいな、カビ臭さががたまらん!(←イイ意味で)
とても2013年の新作には見えません。
いつの時代に作られた作品か分からんの。
童謡みたいな挿入歌は、どことなく一世風靡セピアの「前略、道の上より」に似とったしな。
鑑賞中は「何コレ。今いつ?昭和?ボクちゃん何歳?小6?」と頭が混乱。
そうやって観ているうちに、空間がゆがんできて、完全に物語の中にトリップいたしました。
ハッと我に返ったとき、今、どこの映画館にいるのかもパっと思い出せませんでした。(←死んでたんか!?)
そんな趣がありすぎる世界観の中に登場した、竹取のおじいちゃん。
目がクリッとして超カワイイ〜。
おじいちゃんのぬいぐるみが欲しいです〜!
そのうち出てくるおばあちゃんの顔も、下ぶくれでカワイイ〜。
もちろん、かぐや姫もカワイイし。
かぐや姫に仕えている、パタリロ面の童女もカワイイ。
パタリロ面の童女の声が、田畑智子さんてピッタリ。
パタリロ面の声は、やっぱりパタリロ面だった…っていうオチだわな!
意外だったのはミカドがチャラ男。
顔はシャクレとったし!
服には肩パッドも入っとったしな!!
まるで「黒服」であった。
キャラクター・デザインにも魅了されましたが。
ストーリーも凝ってました。
「竹取物語って、こんなに奥の深い話だったのか〜」と感心。
かぐや姫の幸せを願っていたはずが、いつしか名声にとりつかれてしまったおじいちゃん。
愛する人と大自然とのシンプルライフを渇望して、もがく姫。
カネ持ちのボンボンには抱かれたくなくて、もがく姫…など、ドラマ性も十分。
とにかくもがいてんのモグラみたいに!
「生きるって素晴らしいこと」っていう着地点も見事です。
生命力を表現するため、生々しい場面もございました。
おばあちゃんが、まさかの胸ポロリ!
おババが大サービス!!
そんで、まさかの母乳復活。
乾いたアフリカの大地に堀った井戸から、初めてお水が出たときみたいな喜びさ!
もはやサブタイトルは「奇跡のボイン」だわな!!(←「奇跡のリンゴ」調で)
そんなボインも素朴な味わい。
胸がキュ〜ンとしたわい、ボインを見ながら!
あらゆるものが切なかったです。
この作品には、近年のアニメ界が忘れた何かが含まれていると思います。
ボクちゃんが、この作品にキャッチコピーを付けるとしたら「忘れ物を、届けにきました」です!(←糸井重里の丸パクリじゃん)
お金や時間がとってもかかってるとか、いいとか悪いとか、いろんな意見が世間で飛び交っていそうだったので、あえて興味を持たずにポカンとしていましたが、ここで読めてよかったです。
結局のところどんなストーリーなのかも相変わらずポカンですけどね。←いつか観る楽しみを取っておいていただけてありがたいですが。(笑)
…もう、一世風靡セピアで止まっちゃったんですよ。私の時間が。(笑)一世風靡セピアて!どんなんだったっけな!で、止まっちゃったんです。確かにいましたね。一世風靡セピア。
何を歌ってたか、どんな感じだったかすら、記憶が朦朧としていますが。一世風靡セピアの楽曲のメロディが脳内で再生されているというのむらさんにびっくりしました。ペカペカした生地のスーツ着て、踊ってるイメージくらいしか無いですー。(笑)違いましたっけ??一世風靡セピアが気になるー。(笑)
by ぽん (2013-12-01 09:17)
ぽんさん。
劇中にたびたび流れる童歌を聴いていただくと、一世風靡セピアのことも思い出していただけるかもしれません。なんとなく曲調が似てるんですよね〜。ちなみに一世風靡セピアにはは、ギバちゃんこと柳葉さんや、哀川翔さんなどが所属しておりましたね。
今回の映画のストーリーは、竹取物語そのまんまですよ〜。
by のむら (2013-12-01 11:56)
抱かれてたまるかwww
まさにそんな感じの映画ですよね、風立ちぬの出来過ぎヒロインでモヤっとした女性には最高にスッキリする映画だと思います。
おじいもおばあも童女も可愛かったし、最後の月の使い集団も
集団がくる時のBGMも可愛すぎて大笑いで手をたたいちゃいました。
勲のイマジネーションは衰えしらずです!
by あも (2013-12-04 22:21)
あもさん。
そうなんです、勲のイマジネーション、衰え知らずですよね!
ジブリの鈴木プロデューサーも、駿は女性の理想を描く、勲は女性の本当の姿を描く、と言ってました。なるほどな〜、と思いました。
月の集団のBGM、陽気でしたよね!「おお〜、来た来た〜」って感じで〜。アレンジも良くて、月の人も良い編曲出来るじゃん、と思いました。
by のむら (2013-12-04 23:00)
>>パタリロ面の童女の声が、田畑智子さんてピッタリ。
私も本人モチーフのキャラと間違うほどのピッタリ感(^^)
ああいうキャラで売り出してもいいかもね田畑さん!
by コザック (2013-12-05 00:29)
コザックさん。
田畑さん、実写版でも同じ役できますよね!日頃、アニメの実写版には厳しいネットユーザーのみなさんも、田畑さんなら納得してもらえそう。言われてみれば、ジブリアニメふうの顔なんですよね〜。
by のむら (2013-12-05 09:45)
斬新な新説かぐや姫的なものを想像していたのですが、ほとんど竹取物語そのままでしたね。姫のたけのこ時代が意外とワイルドだったというあたりが新感覚、新解釈なのでしょうかね。前半、例によって実はちょっと眠かったんですけど~、中盤からは目が離せませんでした。ラストのあたりは、監督は違えど、どことなく、千と千尋・・やポニョを連想しました。陽気な音楽を奏でつつずんずんやってくる団体さんが妙にこわくて。結界が勝手にこっちに近づいてくるような感じで。あとパタリロも、普通の童女なんでしょうけど、妖怪やもののけの類にも見えたし。 あ、声優陣が豪華でしたね、おじいさんだけでなく、あんな人やこんな人が演じていらしてびっくりでした。
by すだち (2013-12-06 09:27)
すだちさん。
月の団体さん。みんな無口で怖いところもありましたね。そうそう、少し絵も怖いところがあって、それこそ昔話の醍醐味だと思いました。姫の幼少時代は、話を盛られてましたね。初恋担当の兄ちゃんはオリジナルキャラかなのかな。
オネムになったそうですが、確かに都に移住するまでが、ちょっと長かったかも。実は2時間越えの大作なんですよね〜。
by のむら (2013-12-06 09:55)
かぐや姫・・・見てませんでしたが、中学のころ「蓬莱の珠の枝」とかぐや姫の一節部分が国語の時間であったのを覚えてます。
しかも古文の読み仮名になってましたので 勉強がダメな自分にはまったく読みこなせませんでした・・・
ただ かぐや姫を嫁にするには 「ハイリスク・ハイリターン」の試練がつきものだってことはわかります。
まさにオーシャンズ・シリーズ (11、12、13)みたいに でかい報酬にはでかい危険を乗り越えないといけない・・・そんな解釈ですが 間違った解釈でしょうか・・・ちなみに のむらさんは 学生のころ 国語、古文は得意でしたでしょうか?
最後に かぐや姫の育ての親であり翁役の声の地井武男さん 亡くなったのは残念です。 生きてる間に映画公開されてたら 感無量だったでしょうにね。 ご冥福をお祈りします。
by zebra (2013-12-30 08:01)
zebraさん。
国語は好きでしたよ。今回の映画は、教科書に載って竹取物語、ほぼそのまんまで懐かしかったです。
かぐや姫嫁にするにはハイリスクを覚悟しなければなりませんが、結局姫は嫁に行く気が全くないんですよね。最初から求婚をバッサリ断ってあげてほしかったです。
地井武男さんが亡くなってしまったので、一部は三宅裕司さんが代役してるのですが、違和感なくてビックリしました。
by のむら (2013-12-30 22:33)
返信コメントありがとうございます。のむらさん
おバカコメントと まともコメントしますね。
まず、おばかコメント
>かぐや姫嫁にするにはハイリスクを覚悟しなければなりませんが、結局姫は嫁に行く気が全くないんですよね。最初から求婚をバッサリ断ってあげてほしかったです。
だったら せめて、5人の求婚候補者の貴族に かぐや姫+5人で 6Pやってやれよぉぉぉ~(どうせ 誰のモノにならんなら・・・)
あっ、でも下手したら かぐや姫 ”性豪”の可能性もあるから 5人の貴族全員 イッちゃうどころか逝っちゃう(=つまり腹上死)可能性も大でした。この世の者とはいえない美しさなら あっちのほうもこの世のものとはいえない ”すごさ”を秘めているコトも・・・
”まさに・・・危険な女だぜ、かぐや姫・・・(ハードボイルドガイ風の口調で^^)”
で、ここから まとも コメント
>地井武男さんが亡くなってしまったので、一部は三宅裕司さんが代役してるのですが、違和感なくてビックリしました。
本業が俳優の人に声優やらせて センスあるのは一部だけ・・・
山田康夫さん亡き後と栗田貫一さんのように ルパンのモノマネセンスや今年亡くなった 石田太郎さんの 「コロンボシリーズ」のピーターフォークの声とかもそです。
映画のブログ書いてる方たちの中には
"映画の日本語吹き替えの役を 俳優なら誰でもいい、っていうのはやめてくれ"とクレーム出してた人もいました。”餅は餅屋”で本業の声優に葺き替えさせろ・・と まあ その気持ちはわかりますね。
声聞いてて "えっ? まさか この声・・"と思ったら 案の定 そうだった というのがありました。
あと5人の貴族ですが 正確には誰かわかりませんが そのなかのひとりが かぐや姫の出した課題の 品物を手に入れようとして ケガか病気かで断念し、 その後 療養中にかぐや姫の耳に その話が伝わり 見舞い代わりの一首の和歌を 送り その貴族も 安心したのか 返事の和歌を送って亡くなったと 聞いたことがあります。
たぶん、 その貴族は 姫の心使いに 課題に挑戦してケガや疲労からくる重い病気にかかったけれども 後悔してなかったかもしれませんね。
by zebra (2013-12-31 12:06)
zebraさん。
貴族の1人。劇中でも亡くなってましたよ。和歌のエピソードはありませんでしたけど。貴族が亡くなってから、話が急展開するので、けっこうキーパーソンなんですよね。
声優さんは、俳優さんがやって成功するパターンもあるんですよね。明らかにネームバリューだけで依頼してるのは残念です。
by のむら (2014-01-01 01:52)
8/4 サンフランシスコの米国聖公会 (キリスト教会 )で、ジブリの作品の音楽会......
http://gracecathedral.org/calendar-events/ghibli-in-concert-8-4/
Friday
August 4, 2023 $20 – $30
7:30PM - 9:30PM
Grace Cathedral
by サンフランシスコ人 (2023-08-03 05:28)
サンフランシスコ人さん。
ジブリ作品は、音楽も良いですよね。僕も演奏を聴いてみたいです。
by のむら (2023-08-03 10:36)
富山県美術館で開催中の展覧会....ジブリ展.....
http://tad-toyama.jp/wp-content/uploads/2023/07/7fcc631ce39e0ba67a6eadb0e695fc0a.pdf
(ジブリ作品が大人気の)サンフランシスコの美術館でも開催してほしい....
by サンフランシスコ人 (2024-01-06 04:22)
サンフランシスコ人さん。
サンフランシスコにも、ジブリのファンが、たくさんいることが、とってもうれしいです!いつか、ジブリ展が、サンフランシスコでも開催されることを祈っています!
by のむら (2024-01-06 17:46)