「奇跡のリンゴ」★★★ [映画日記]
無農薬のリンゴ栽培に挑戦する農家と、その家族愛を描く実話ベースの作品です。
いや〜ボクちゃん、リンゴをナメとった。
こんなに育てるのが面倒とは。
手間のかかる子さ、1個100円で買える割に!
意外と病弱、リンゴの木。
お薬をかけてやんないと、すぐ枯れんの。
ひ弱いよ!
そんで、すぐに虫が付いちゃうリンゴの木。
お薬をかけてやんないとカジられんの。
病弱で、悪い虫が付きやすいという…まるで箱入り娘!
虫が付いたら、農家のみなさんは手で取んのね。
つまむのさイモムシを!
おつまみみたいに!!
大変なお仕事でした。
頭が下がりますよ。
そして、リンゴの生態について勉強になる作品でした。
結局、農産物の生態に関する話なので、映画にはなりにくいと思いましたが。
夫婦愛を絡めて、うまいこと盛り上げてます。
少々、盛り上げすぎかと思うくらい盛っとる。
愛して愛して、抱きつくしてんの!(←ベッドシーンはありません)
男が無農薬栽培に挑戦しようと思ったきっかけは「嫁の農薬アレルギー症状を緩和したいから」というところが、すでにグッときます。
気持ちがカワイイじゃないですか。
その一点だけで涙が出てきましたよ。
なんだか主人公がピュアなんですよね〜。
天然だわな、リンゴと同じで!
そんな主人公。自分の畑だけ無農薬にしたために、付近の農家から総スカン。
隣人のベンガルなんて白い目ですよ。
そりゃないぜベンガル!
その後の主人公は超・貧乏になっちゃうところが可哀想。
家族6人いるのに無収入ですよ。
精神的に追い詰められ、心が病んでいくシーンがハードでした。
リンゴの映画だと思ってのんきにしていたら、すんごく重い…。
ラース・フォン・トリアー作品に負けてない重量感。
もはや毒リンゴのお味!
もしお宅がリンゴ農家じゃなかったら幸せだったのに…。
マンゴー農家なら良かったのに!
そんなフルーツ事情にも、やるせなさの涙が流れました。
アンタ、これで最後に無農薬リンゴが実らなかった最悪でした〜。
あやうくサイコスリラーになるところ。
リンゴスリラーにさ!
主人公を演じたのは阿部サダヲさんですが。
いつものように楽しいです。
というか、阿部サダヲさんは、何の映画に出ても同じだね。
演技の引き出しが一つだね!(←禁句)
阿部サダヲさんのお義父さん役は山崎努さんかい。
今回の山崎さんは、良い人の役でステキでした。
もしも実際に、自分の義理の父が山崎努さんだとしたら…それはこわい!
杖か何かで叩かれそう、正座させられて!!(←イメージ)
阿部サダヲさんの嫁役は菅野美穂さんでしたけど。
重要な泣かせ役で、本人も泣くシーンが多かったですけれど。
ときどき涙の量が少なかったような…。
足りてないよ量!
本人は涙を搾り出そうとしてましたけど、出ないときは出ないからね便秘と同じで!
それこそアンタ、目にリンゴのお汁でも搾り込んでやりゃあ良かったんだよ〜。
唐揚げに、レモンのお汁を絞り込む要領でさ。
昨日某番組でお二人が現地に行ってましたが、無農薬って言う前に必ず「栽培時」って付けるんですよね。
…「栽培時」無農薬…。
ここはあまり深く突っ込んじゃいけないんでしょうか?
by turf (2013-06-12 20:52)
turfさん。
へ〜そうなんだ〜。栽培してないときは農薬使ってるんですかね〜。
テレビで大々的に露出するときだから、ウソを言うわけにはいきませんからね。
そっと聞き流し、そして受け流すのが大人の対応なのかもしれません。
by のむら (2013-06-12 21:06)