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「ブルックリンでオペラを」監督も娘役も二世タレントだった。 [映画写真日記]

人生をこじらせた大人たちの人間模様を描いた映画が「ブルックリンでオペラを」。
 
大人たちが小さな希望を見つけて、育てようとする姿に共感できる作品で、楽しめました。
 
 
スタッフや出演者のことを色々調べていたらですね〜、まあまあの「気づき」がありましたので、ここに書き記しておこうと筆を取りました。
お付き合いいただけますと幸いです。
 
 
監督のレベッカ・ミラーさんて、「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」(2015年)等も手がけたりして、時々名前を見かける人ですけども。
 
お父さんは、劇作家で、マリリン・モンローとも婚姻歴のあるアーサー・ミラーさんだったんですね!
 
ミラー家の娘さんですよ!
 
そしてレベッカ・ミラーさん、実生活での夫はダニエル・デイ=ルイスっていう。
 
芸能一家の中心人物だったんですね〜。
知らなかった〜。
 
 
 
「ブルックリンでオペラを」出演者の中で、家族の問題で悩んでいる母親役として出てきた、この女性。
 
 
「どっかで見たことある。間違いなく何かの映画で見たよ」と思っていたら。
 
それは「COLD WAR あの歌、2つの心」(2018年)に出ていたポーランドの女優ヨアンナ・クーリクさんでした、あースッキリした。
 
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「ブルックリンでオペラを」は、ハリウッド進出作だったんですね〜。
 
 
そして。
ヨアンナ・クーリクさんの娘役を演じていたハーロー・ジェーンって、実生活では、女優パトリシア・アークエットの娘さんなんですね!
 
芸能一家であるアークエット家から、また1人、新星が誕生〜。
 
すごいですね、あそこんちの遺伝子!
 
「どうしてハーローの苗字はアークエットではなく、ジェーンなんだろう」と思ったら。
 
パトリシア・アークエットと、俳優トーマス・ジェーンとの間に出来たお子さんなのだそう。
 
「親がパトリシア・アークエット」っていう事実よりも、「パトリシア・アークエットとトーマス・ジェーンって、前は結婚していた」って事実の方に驚いた!
 
こちらの写真、左がハーロー。↓
 
 
大人って、掘り出せばネタがゴロゴロ出てくるものですね〜。
 
それでは〜!

 

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「ブルックリンでオペラを」★★★ [映画日記]

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アン・ハサウェイが製作・出演ですよ。

 

あの子が座長!

 

アンの夫役はピーター・ディンクレイジさんという、レア共演が実現しています。

 

これは珍コンビ!

 

夫妻の間に食い込んでくる「食い込み女」役がおトメさんという(←マリサ・トメイ)、魅力的なキャスティングになっています。

 

ブルックリンを舞台にしているし「大人のラブコメなのかな?ちょっと前のウディ・アレン作品みたいな?」と思って鑑賞を開始〜。

 

なるほど、確かに「ちょっと前のウディ・アレン作品」みたいな軽快なノリもありましたけども。

 

内容はもっと立派、というか。

 

観ながら笑うことはありません。

 

「ゲラつき」無しですよ!

 

案外マジメな作品だと思いました、「文芸ラブコメ」とでも言いましょうか。

 

出てくるキャラクターは、3人だけではなく、もっといます。

 

全ての大人キャラは人生をこじらせていて、パッと見は喜劇的に見えますが、実際はかなりの重症。

 

ピーター・ディンクレイジさん演じるオペラ作家は、長期のスランプで(ほぼ)対人恐怖症。

 

アン・ハサウェイ演じる精神科医は、人生をリセットしたがり尼さん志望!

 

彼らと関係を持つ、もうひと組みの夫婦も「ワケあり」で崩壊寸前。

 

おトメさん演じる孤独な女性は恋愛依存症で、ストーカー気質、っていう。

 

ヤバ目の大人が大集合〜。

 

そんな彼らが、わずかに残った善意を持ち寄って、もう一度、人生の希望を取り戻そうとするお話なんですよね。

 

「ダメな大人なりの善行」を描いていて、なかなか共感できるお話でした。

 

アン・ハサウェイは、めちゃめちゃキレイで「女優だよね。オーラ出してきてるよね。岩下志麻さんみたいと思いました。

 

おトメさんの方は、役に合わせて小汚い!(苦笑)

 

2大女優の(役の)差がスゴかったです。

 

ピーター・ディンクレイジさんは、近年突き進んでいるナイーブ路線で、安定の魅力を出していたと思います。

 

他の出演作品でもそうですが、ピーター・ディンクレイジさんは衣装が似合っているんですよね〜。

 

今回も、なんだかオシャレで、専属スタイリストの手腕を感じました。

 

劇中では、オリジナル制作のオペラが引用されていて、「これらの曲、わざわざ映画のために作ったの?」と思ってビックリしました。

 

まあまあ「おカネがかかってる」香りが漂う作品でした。(←いやらしい)

 

 

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「ロードハウス 孤独の街」★★★ [映画日記]

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みなさんご存知の映画かと思います、パトリック・スウェイジ主演の「ロードハウス 孤独の街」(ビデオ題:「ロードハウス 誓いのカクテル」)(1989年製)。

 

有名な映画ですよね。(←知りませんか)

 

当時セクシー男優だったパトリック・スウェイジの根強いファンにより、カルト的人気を持続していた作品ですけども。(←多分)

 

なんとリメイク作が、2024年3月よりamazonプライム・ビデオのオリジナル映画として配信~!(←「なんだ配信か」と言うなかれ)

 

もしかして、映画会社の人たちは「トップガンの続編がヒットしたんだから、ロードハウスも大丈夫だろう。続編じゃなくてリメイクだけど大差ないだろう」と思ったのでしょうか?!

 

雑なプランのような気がしますが、見切り発車でやっちゃった感じが豪快ですね。

 

アメリカっぽくて良いと思う~。

 

今回の主演はジェイク・ギレンホールというのが、我々視聴者の興味をそそって、また良いです。

 

わたくしも、主演がジェイク・ギレンホールだから再生ボタンを押しました。

 

ジェイク・ギレンホールという名の取っ掛かりですよ。

 

それは我々に撒かれたエサですよ!(←失礼)

 

物語は、フロリダキーズにある小島にて、居酒屋「ロードハウス」の用心棒として雇われた「ワケあり」男性が、次から次へとチンピラに襲われる、というもの。

 

居酒屋「ロードハウス」には、毎晩、バイクに乗ったチンピラが多数訪れて、店内をメチャメチャに壊して帰るんですよ!

 

チンピラ人口高め、って、一体そこは、どんな島?

 

そんだけ毎日ヤラれながらも経営できてる「ロードハウス」ってどんな店!?

 

しかも、雇われた用心棒の週給が高額でビックリ。

 

そんだけ払って店の採算は取れてる、っていうのもスゴイです。

 

奇跡の居酒屋ですよ!

 

総合的に作品の世界観は、理屈が無くて最高です。

 

主人公もチンピラも、いい大人なのに取っ組み合いのケンカばかりしていて笑ちゃう~。

 

1980年代映画の荒唐無稽な面白さ、熱いエッセンスは引き継いでいると感じました。

 

劇中、ジェイク・ギレンホールには複数のB級女優演じるキャラが接触するのですが。

 

ラブシーンは皆無、っていう点が「今どき」すぎて残念~。

 

無駄なお色気は時代に合わせて排除されてました。

 

「キレたら怖い」というダークヒーロー的キャラクターのジェイク・ギレンホールには、格闘シーンが多いです。

 

どんなアクションも上手にこなしていて、さすがジェイク・ギレンホールだと思いましたけども。

 

編集も見事にキマっていて、「監督はどちら様ですかな?」と思ったら。

 

なんと、監督は「ボーン・アイデンティティー」等のダグ・リーマンだったんですね!

 

ジェイク・ギレンホールと共に「ロードハウス落ち」した感がありますけども。

 

「ロードハウス心中」ですよ!

 

個人的には続編も作ってほしいです。

 

バカなマジ映画って、本当に楽しいものですね。

 

 

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2024年の注目作、NetflixのSFドラマ「三体」。まあまあ面白いけど、話途中で終わっちゃった。 [海外ドラマ日記]

「なんだか面白そうだよね」と思いながら、完成を待っていたNetflixのSFドラマが「三体」ですけども。

 

ついに2024年3月、シーズン1(全8話)が配信開始~。

 

地球人が、宇宙の未知なる知的生命体と接触する、というようなお話。

 

トンデモ系ですよ、米国ドラマにありがちな!

 

ぶっ飛び~!by宮沢りえ ですよ!!(←死語)

 

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しかしながら「三体」の原作は、中国人の作家さんが書いたベストセラー小説とのこと。

 

原作本の愛読者には、マーク・ザッカーバーグ、バラク・オバマ、ジェームズ・キャメロン等、著名人も多く、米国での人気も伺えます。

 

三体 (ハヤカワ文庫SF)

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ドラマ自体は米国製ではあるものの、「物理とかコンピューターに、相当詳しい人が考えた話だよね」と思いながら鑑賞しました。

トンデモ系でありながら、これまで観てきた「ありがちな(安っぽい)米国製SFドラマ」とは一線を画す、やや知的なアプローチの、大人っぽいドラマかと思います。

 

まあまあ楽しみながらドラマを鑑賞しましたけども、最終話(8話)とか、とくに盛り上がらず。

というか、話途中で終わってますけど?!

 

どうやら、シーズン1は壮大なイントロだったようです。

 

シーズン2の製作を期待するしかありませんね。

 

ちなみに、中国製のドラマも存在する、とのこと。

それはU-NEXT等で配信されているようなので、そちらも合わせてチェックしてもいいかもしれません。

 

中国発のドラマということで。

NetflixのSFドラマ「三体」は、出演者もアジア系が目立っていました。

 

こちらはアジア系ではありませんが、メイン・キャラクターで、ナノテクノロジー界の大物役を演じているエイザ・ゴンザレスです。

セクシー系のイメージから脱却してますよ、本作ではインテリ中のインテリ!

 

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こちらは、エイザ・ゴンザレスを含む、その他のメイン・キャラクターを演じているみなさんですけども。

 

スタッフは、ヒットしたドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を手掛けた人、ということもあり、「ゲーム・オブ・スローンズ」出演者もチラッと出ているんですよね。

ドラマ鑑賞中は、「ゲーム・オブ・スローンズ役者探し」をしてしまいました。

 

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今後も、エンターテインメント界の重要キーワードとして引用されるであろう「三体」。

続編も注目したいと思います。

 

 

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「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」★★★ [映画日記]

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「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2021年)の続編が早くも登場〜。

 

チャチャッと作って出してきましたよ、チャチャッと作った焼き飯みたいに!

 

そんな映画の出来は普通でした!!

 

「アフターライフ」の監督は、オリジナル版を手がけたアイヴァン・ライトマンの息子さんであるジェイソン・ライトマンでしたけども。

 

ライトマン親子の肝入り企画でしたけども!

 

今回、ジェイソン・ライトマンさんは、なんでか監督を降りましたね。

 

2022年に父アイヴァン・ライトマンさんが亡くなったから、色々と事務処理が忙しかったのかな?!

 

しかし、今作も「引き続きジェイソン・ライトマンが監督をしました」と思いながら観ると、それっぽく見えますよ。

 

結局、誰が撮っても同じなのかもしれません、「ゴーストバスターズ」なんて!(←失礼)

 

シリーズ前作から日が経ってない、ということで。

 

メイン・キャラクターの子役たち、マッケナ・グレイスちゃんもフィン・ウルフハードも若いまま。

 

まだ子供(っぽい)!

 

妙に大人になっていなくて安心いたしました。

 

場を凍結させる力を持つゴーストを退治するお話。

 

悪い「アナと雪の女王」みたいなやつが出てきて、それと戦うんですよ!

 

とくに怖くもないし、危機感もなく、あんまり、親玉、雑魚を含めてゴーストの魅力は出ていなかった気がします。

 

そのかわり、反抗期に突入したマッケナ・グレイスちゃん演じる娘と、実母・義父との家族ドラマがフィーチャリング。

 

方向性はホラーではなく、「ファミリー映画」に仕向けていますね。

 

色々あって、なぜか家族が一致団結して「がんばって一緒にゴーストバスターズを運営しよう」みたいな、熱い展開になるのですが。

 

そうなってくると、用もないのにわざわざ出てくるビル・マーレイやダン・エイクロイド等、オリジナル・メンバーが不要に見えて仕方ありませんでした。

 

なんでしょうか、この「いつも職場に顔を出してくるOB」みたいな感触は?!

 

オリジナル・メンバーがいない方が、話がスッキリとまとまるとは思いますけども。

 

ダン・エイクロイドは原作・製作を担当しているので、次回作もオリジナル・メンバーは出てくることでしょう、とくに用もないけれど!

 

1980年代作のリメイク・ブームど真ん中に放たれた平凡作。

 

次回作は期待しています。

 

 

Ghostbusters: Frozen Empire (Original Motion Picture Soundtrack)

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「オッペンハイマー」★★★ [映画日記]

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あやうく配信スルーになりそうだった問題作が、ついに日本上陸〜。

 

炎上覚悟で大公開じゃーっ!

 

「原爆の父」として有名な学者さん、ロバート・オッペンハイマーさんの人物像に迫る「伝記もの」ですけども。

 

まあ、何というか、正直言って、日本人として作品の第一印象は不愉快ですね。

 

日本では「あやうく配信スルー」になりかけたことも納得いたしました。

 

嬉々として原爆開発に取り組むオッペンハイマーさんと制作チーム、実験に大興奮するアメリカ人、爆弾投下の作戦会議など、あらゆる場面がくそ忌々しいです。(苦笑)

 

原爆開発後のオッペンハイマーさんは色々と反省していたり、「原爆の開発は世界破滅への第一歩になった」みたいな、反戦を意識した場面もあるには、ありましたけども。

 

この映画を観て、アメリカ人客の反戦意識が高まるとは、到底思えない。

 

反戦メッセージは弱いと感じました。

 

「結局は原爆商法の映画なんだよね」と思ってしまいました。

 

クリストファー・ノーラン監督のことは大好きですけども、今回ばかりは「余計な映画を作ったね。他にも面白い題材はあるでしょうに」と思ってしまいました。

 

とはいえ。

映画という制作物としての完成度はズバ抜けて高いと思います。

 

本編時間が3時間もあり、その間ずっと物理学の話が延々とセリフで交わされているにも関わらず、退屈知らず。

 

物理と戦争という題材を、美しい音楽に乗せて、どこかフワ〜ッとした浮遊感で魅せる「原爆叙事詩」みたいな作風は、明らかに巨匠タッチでした。

 

オッペンハイマーさんを巡る人物相関図も、多くの著名な学者を交えて、複雑で興味深いです。

 

とくに、脚光を浴びるオッペンハイマーさんの陰で、陰陰滅々と恨み節を唱えながら過ごしているロバート・ダウニー・Jr.演じる男性キャラクターが際立って目立っていますね。

 

オッペンハイマーさんと、ロバート・ダウニー・Jr.演じる男性は、映画の中で強力なドラマ性とコントラストを生み出していたと思います。

 

また、チョイ役で出てくる男性キャラクターを演じているのが、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ゲイリー・オールドマンなど、見事にアカデミー賞クラスのトップ男優たちでビックリ。

 

「あ〜あ。みなさん、こんな映画に喜んで出なすって」と思いながらも、1人の映画ファンとして「豪華で見応えがある」とも思ってしまいました。

 

女性キャラクターでは、オッペンハイマーさんの愛人役フローレンス・ピューが、本格的に脱いでいて驚きました。

 

賞レースでは、フローレンス・ピューが助演女優賞候補になってもいいと思いましたけど。

 

実際に助演女優賞候補になったのは、オッペンハイマーさんの妻役を演じたエミリー・ブラントなんですよね〜。

 

これではピューの「脱ぎ損」!

 

本編を観てみると、エミリー・ブラントが演じる妻の女性像の方が、現代的だと思いました。

 

というわけで、演技の見どころはあるし、ドラマ性も十分、映画作りのセンスも技術もバツグンでした。

 

アメリカ人が原爆を作って喜ぶ、というくそ忌々しい場面が頭から離れませんけども。

戦争とは、そういうものですしね。

 

戦っている相手のことなんて考えないし。

 

アメリカ人の純粋な気持ちを見たような気がします。

 

 

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オッペンハイマー 上 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇

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