「ガンパウダー・ミルクシェイク」★★★☆ [映画日記]
スタイリッシュ・バイオレンス娯楽作です。
強い女性が大集合〜。
と言っても、出てくる女性はシャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンじゃありません。
そこまで高級ではないのです。(←失礼)
アンジェラ・バセットとミシェル・ヨーさんのツーショットが、最強すぎて最高〜。
輝いてるね、アラ還世代!
彼女たちは、チンピラ軍団をバッタバッタと倒してました。
ミシェル・ヨーさんなんて、扱う武器がチェーンですから。
男の首を絞めんの、鎖で!
ギューッって絞め殺すんですよ!!
もうすぐ60歳だとは思えぬ戦闘能力。
戦車みたいな60歳!
ハリウッドで唯一無二のポジションだと思いました。
あと、カーラ・グギノさんも出てきて、アンジェラ・バセットとミシェル・ヨーさんとの「3人娘」が完成。
3人娘は、図書館に見立てた武器屋を営んでいる、というステキな設定になっています。
主人公の暗殺者役はカレン・ギランなんですね〜。
「アベンジャーズ」シリーズでは、ツルッパゲの青塗りメカ女「ネビュラ」役でおなじみのカレン・ギランですけども。
今作では素顔で登場、本気のアクションを見せてました。
手足が長くて様になるし、カレン・ギランは当分アクションで食べていく予感〜。
主人公が犯罪組織と揉めて、凶悪な男たちに追われる物語、という「女性 vs. 男性」構図のシンプル設計。
同時に、主人公が生き別れになっていた母との再会、孤児となった8歳の女の子との出会い、など、女系コミュニケーション場面が彩りを添えています。
まずは、主人公が男たちとの戦う舞台が、ボーリング場や駐車場など、気の利いた場所。
映え舞台!
ボーリング場ではボールを使ったりして、戦闘場面も演出いろいろ。
まるで暴力的なバラエティ番組ですよ!
女性が中心のアクション映画ですが、暴力場面はハードめに設定。
甘くナーイ!
「ガンパウダー・ミルクシェイク」っていうタイトルも、甘くないけどカワイイ響きだし、暴力性も母性も感じて良いと思いました。
カレン・ギランの母親役は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でおなじみのヘデ子!(←レナ・ヘディ)
ベテラン殺し屋役のヘデ子。
主人公がピンチになると助けてくれる、頼りになる殺し屋ママ!
「世のママは全員、殺し屋であるべきではないか」、それくらいの気持ちにさせてくれる、清々しい母親像を提案してくれました。
アンジェラ・バセット、ミシェル・ヨーさん、カーラ・グギノさんという3人娘に合流するレナ・ヘディ。
個性的すぎる3人娘の隣だと、美形すぎるレナ・ヘディは見劣りするのではないか、と心配していたのですが。
テレビドラマがメインの女優さんですし。
テレビ臭さが出るかもしれない、と思ったのですが。
ツンとくるかと!
しかし、しっかりとした存在感を放つレナ・ヘディに惚れ惚れ〜。
奇跡のキャスティングが実現している作品でした。