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「オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体-」★★★ [映画日記]

OperationMincemeat.gif
 
日本では2022年に公開された、イギリス製の戦争映画ですけども。
 
お硬くありません。
 
ソフトなウォーズですよ!
 
イギリス製のドラマを観ているような娯楽感。
 
茶の間でゴッと寝っ転がって、お煎餅をかじりながら、「ダウントン・アビー」でも観ている気分にさせる戦争映画でした。
 
第二次世界大戦中、イギリス軍がナチス・ドイツに向けて実行した「ミンスミート作戦」を再現した作品。
 
その隠密作戦は、現代では世界的に有名な作戦なのだそう。(←ええ、もちろんわたくしは知りませんでしたが)
 
隠密だけど有名な作戦なんですよ!
 
作戦内容は、イギリス軍が死体に偽造文書を持たせて海に流し、敵の上層部まで届けようとするもの。
 
海に流すのは文書は1通ですよ、ペラ1枚!
 
空き瓶にお手紙入れて、流れついた南の島の子と文通を始めたい、みたいな牧歌的作戦にビックリ。
 
なんでしょう、この「馬券1枚に人生を賭ける」みたいな妙なロマンは?!
 
こんなんで大丈夫なんでしょうか、イギリスさんは?!と思いましたけども。
 
そんな作戦企画を許可したウィンストン・チャーチル首相も、すごい人だな、と思いました。
 
苦労しながらなんとか作戦実行、果たして作戦成功なるや?という点が見どころになっています。
 
「現場で仕事をしない、デスクワークのスパイ映画」みたいな感触が新鮮です。
 
体育系じゃない、文化系のスパイという感じでした。
 
作戦を指揮する諜報部チームに、女性が多いことにも驚きました。
 
チームで働く女性たちの感性やアイデアが、作戦に大きく寄与していることも特徴になっています。
 
偽造文書を持たせる死体に「愛する女性がいて手紙のやりとりをしていた」等、チームで働く女性たちが入念に人物背景を設定。
 
そこまでしないと、ナチス・ドイツは騙せない、という緊迫感もあり「なるほど。ナチス・ドイツはしつこく疑いそうだしねぇ」と思いました。
 
軍事パートと共に、なんでか恋愛パートもございます。
 
主人公で、妻子あるモンタギュー少佐が、諜報部チームの女性に恋心を抱くというキュンキュン描写がありましたけども。
 
不倫ドラマですよ、失楽園みたいな!(←死語)
 
その恋愛パートが実話なのか、観客へのサービスなのかは不明でした。
 
出演者のほとんどは英国方面系で、モンタギュー少佐役はコリン・ファースですよ。
 
軍服がバッチリ似合っているし、頼り甲斐のある役にピッタンコ〜。
 
モンタギュー少佐が思いを寄せるお相手役はケリー・マクドナルドなのですが。
 
すっかり熟女で、鰐淵晴子感を醸し出していました。
 
 


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