「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」★★★☆ [映画日記]
ホラー大作の第2弾にして、完結編ですけども。
突発的にやってくる数々の脅かし場面を観て、なんべんも飛び上がったわい、ピョンピョンピョンピョンかわいらしく!
他のお客さんたちもピョンピョン飛び上がっていて、笑ってしまいました。
みんな活きが良いよ!(←とれとれピチピチのお魚かい)
近年まれにみる、飛び上げ上手な作品でした!!
脅かし場面での演出は、暗闇を効果的に利用。
しばらく真っ暗な状態が続いて、突然オバケがドーンと出る、みたいな。
「溜め」があるんですよ、「溜め込み」が!
監督は「闇の使い手」だな、と思いました。
シリーズ1作目でのメイン・キャラクターはガキンチョのグループでしたけども。
2作目のお話は、あれから27年後が経過。
月日の経つのは早いものです、男子も女子も中年化!
彼らが久々に地元で同窓会を開いて始まる物語ですけども。
ときどき、子ども時代がフラッシュバック。
ただでさえキャラ数が多いのに、中年時代と子ども時代の場面があるから、人数2倍の倍々ゲーム!
もう、名前も覚えられないし、どれが誰やら判別不能〜。
そんな客の混乱を回避するためでしょうか、途中で少しキャラが減らされてました。
口減らしですよ!
それでも、まだ人数は多くて、さらに1人1人がそれぞれ恐怖の体験をするので、尺がスゴイことに。
本編時間は約2時間50分まで膨れ上がって、大長編化。
「アバター」かい!…と思いました。
そんな感じなので、完成度としては1作目の方が、よくまとまっていたと思うのですが、2作目もなかなか楽しかったです。
1作目の恐怖場面は、ほとんどがピエロのペニーワースが担当してましたけども。
2作目は、いろんなオバケ出てきてバラエティ。
しかもオバケのサイズがデカイ〜。
映画版「お化け屋敷」というフレコミのシリーズですが、今回はダイナミックにバージョンアップ。
「お化けアトラクション」か「お化けUSJ」かという感じに!
ペニーワースの正体も明らかになって、ネタが盛りだくさんでした。
ホラー作品でありながら、ラストはしっとり、キレイにまとめ上げているろころがニクいです。
まるで文芸作品でも観たかのような後味でした、錯覚ですが!
中年グループが、幼馴染みとの絆を深める、っていうところが良いんですよね〜。
幼馴染みとの絆って特別ですもんね。
ノスタルジー要素が入っているところが、大人客としてグッときました。
原作のスティーヴン・キングが、アンティークショップの店員としてゲスト出演。
「まるでマーベル映画においてのスタン・リーだわな」と思いながら観てましたけども。
結構なセリフ量だし、ちゃんと演技していてビックリ。
オバケ役でも通用するかもよ。(←失礼)
冒頭で殺されるゲイ役を演じていたのが、まさかまさかのグザヴィエ・ドランで、出番は少ないけど大熱演。
圧巻のヤラレっぷりでしたボコボコにされるわ、お水にもまれるわ、食われるわで!
It Chapter Two (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2019/08/30
- メディア: CD
グザヴィエ・ドラン、全く気付きませんでした。立派なボコられ方でしたね。
みんながみんな大活躍するので、ジェームズ・マカヴォイは全然主役感なかったです。
私が観た時は、途中でトイレに行く人が続出してました。
by こけし先輩 (2019-11-10 07:16)
こけし先輩さん。
この作品、全員が主人公みたいな感じなので、マカヴォイもあまり目立ってませんでしたね。僕が観たときも、トイレに行く人が続出でしたよ〜。あとスマホを見る人も。ライトな観客が多い、ということかもしれません。グザヴィエ・ドランは、彼らしい役どころでしたね〜。
by のむら (2019-11-10 15:57)