「MUTE ミュート」★★★ [映画日記]
「月に囚われた男」「ミッション:8ミニッツ」等を手がけたダンカン・ジョーンズ監督の新作で、主演はアレクサンダー・スカルスガルドですよ。
その名前だけで観たくなりますけども。
ウズウズしてしまいますけども、鼻先にニンジンをぶら下げられたお馬さんみたいに!
実はNetflixオリジナル映画。
会費を払わないと観れませんから!
残念!!
物語の舞台は、近未来のベルリン。
街並の風景とかが「ブレードランナー」風味で、「な~んだ、またブレードランナーの後追い系か~」とガックリきたのですが。
きっと、これは、あえてのブレードランナー風なのでしょう。
オマージュなんですよ、お饅頭じゃなくてオマージュ!
あえて1980年代のSF世界を表現しているのだと信じたいです。
センスのある監督だからね、ダン坊は!(←なれなれしいですか)
アレクサンダー・スカルスガルドは、声を無くしたバーテンダー役。
顔も体も超イケメンでありながら、性格までも子犬のように誠実ですよ。
「こんな完璧なイケメン、いるわけナーイ!まるでSFじゃねえか~!!」とキレかかりましたが、実際にSFなので仕方ありません。
グーの音も出んかった!
そんなバーテンが行方不明になったガールフレンドを探すという展開。
ハードボイルドでミステリアスなラブストーリーですけども。
思った以上にダークな内容~。
コレは劇場で公開しても絶対ヒットしない、絶対大コケ!・・・と思いました。
だからこそ、ネット配信企画に落ち着いたのでしょうね。
共演者も、なかなか良いです。
なんと悪役がポール・ラッド、その友人役がジャスティン・セローですよ。
そして「月に囚われた男」では主役だったサム・ロックウェルもカメオ出演しているという豪華さ。
ネット配信企画おそるべし。
調子に乗ってんね、米国企業!
ポール・ラッドのワルっぷりも新鮮だったのですが。
「アントマン」出演時のポール・ラッドと同じく、彼には幼い娘がいるという設定。
ポール・ラッドと「かわいい娘」の抱き合わせが様になり、相性がバツグンだということを実感。
ハイボールにから揚げが合うみたいなもんですよ!
「月に囚われた男」で起用したサム・ロックウェルもそうですが。
ダンカン・ジョーンズ監督って、どこかチャーミングな感じのする男優が好きなのかな。
好物なのかな、チャーミングおやじが!
割と硬派なSF空間を作り上げる監督ですが、チャーミング男優のおかげで、どこか当たりは柔らかくなってます。
バスクリンを入れて、肌への当たりが良くなったお湯みたいな感じですよ!
エンドクレジットには、ダンカン・ジョーンズ監督の実父デビッド・ボウイと自身の乳母への哀悼が。
それを見たとたんに、しんみり~。
気分を一気に秋モードにしてくれた作品でした。
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