「2重螺旋の恋人」★★★☆ [映画日記]
*ネタバレはありません。
フランソワ・オゾン監督が謎を仕掛けてきたわい。
なぞなぞですよ!
よく出来た脚本に惑わされました。
足を取られたんですよ、ゴキブリホイホイに足を取られたGみたいに!
ちょっぴりオシャレで、ちょっぴりド変態・・・そんな感覚のエロチック・ミステリー・スリラー作品でした。
邦題に「2重螺旋の恋人」とは、よく付けなすった。
観終わった後は、「何だったのだろう?この話」と、ワフワした状態になって、まさに螺旋に目が回ったかのような気分に。
まるでうずまきみたいな映画ですよ蚊取り線香の!
ラストシーンのオチから逆算して、なんとなく自分なりに物語の謎を解きました。
こんな変わった話をよく思いつくな~、と感心~。
鑑賞時は猛暑で体が疲れきり、「鑑賞中は寝てしまうかも」と心配してましたけども。
冒頭から「えっ?!」という感じで、目がスクリーンに釘付け。
フランソワ・オゾン監督の「上品なえげつなさ」が炸裂したストーリテリングに魅了されました。
ホント、入れかたがお上手~エグ味の!
主人公の美女クロエ役を演じたマリーヌ・ヴァクトって、フランソワ・オゾン監督の過去作「17歳」のヒロイン役だった子なんですね。
「17歳」の時はロングヘアだったマリーヌ。
今回は劇中で髪をバッサリ。
髪にハサミを横に入れられてショートヘアにイメチェン。
他作品の中でも、女優がロングヘアを切る場面を見かけますけども。
何かグッときますわな。
「今まで大事にしてきた髪を切ちゃうの?もったいねえ!」みたいな感じ。
若乃花の断髪式みたいな感じですよ!(←古いですか)
ショートヘアのクロエがステキです。
サバサバしたフランス美人という感じでオーラ全開なのですが。
劇中で引越し作業をするクロエ。
大きな荷物を床に置くときは大股開いてウンコ座り!
「ああ、こんなステキな美人も、大きな荷物を床に置くときはウンコ座りなのか。そりゃそうだよね」と、思いました。
美人の秘密を垣間見た感じで萌えました。(←萌えたんかい)
そんなクロエを診療する精神科医が双子ですよ。
ツインズ先生!
顔は同じだけど、性格が全く違う2人の男性に魅力を感じてしまうクロエ。
双子に抱かれたがるんですよ!
クロエが抱く異常なまでの双子への興味。
それが物語の鍵になっているんですよね~面白いです。
確かに、現実世界でも双子ってファンタジックな存在。
どんな生活を送っているのか気になりますよ。
抱きたい相手がカブったりしないのか?・・・とか。
抱きカブリ問題ですよ!
今回の物語は、そんな点も膨らませて物語にしてるんですよね~。
「双子」と「性」の相性はバッチリ!・・・ということを再確認できる作品でした。