「僕らの世界が交わるまで」★★★ [映画日記]
A24製作の作品です。
俳優ジェシー・アイゼンバーグが長編初監督(今作では脚本も)デビュ〜。
あの天然パーマの子ですよ!
ジュリアン・ムーア演じるお堅い母と、今どきな高校生ユーチューバーである息子との親子ドラマですね。
母子”狂”奏曲ですよ!
かなりオフビートな作風で、とくに何かスゴイことが起こるわけでもないお話なのですが。
「なるほど。わかる」と共感できるポイント多数で、なかなか良いと思いました。
劇中では、母と息子がいちいち合わない。
好みや価値観が全く別物で、仲が悪いわけではないけれど、ことあるごとに衝突してます。
ワシも高校生の頃を思い出してしまいました。
遠い遠い、はるか昔ですよ!
ワシも高校時代は、大事に初版から買い揃えていたマンガ本のシリーズを、母親に適当に捨てられてキレてましたので。(←マンガ本かい)
当時から「母親とは、物の価値が分からぬ生き物だ。そのマンガ本は将来高値がつく代物なのに。母は偽者のブランド品とか大事にしていてバカみたい」と思っていました。
年月が過ぎ、今では「ワシも母と同じく、出来損ないの人間だ」とか、「やはり母の子だ。ダメなところも似ている」と思うようになっていますけども。
今回観た映画の中では、「結局おかしなことに、ダメなところは似てしまう母子」というところまで描かれているのがお見事です。
いびつな親子の絆ですよ!
ああ、遺伝子って不思議!!
「どこの国の母子も、同じようなものなんだな」と思って、うれしかったです。
ジェシー・アイゼンバーグは、脚本センスもある人だったんですね〜。
演出家としてのジェシー・アイゼンバーグは、ジュリアン・ムーアに気を遣っている感じ〜。
ジュリアン・ムーアに、過度な要求をしていませんね。
ジュリアン・ムーアのシャワーシーンも、肩から上しか映ってませんでしたから!
ジュリアン・ムーアは、頼めば全部脱いで見せてくれる人なのにねぇ。(←頼めないか〜なんか怖くて)
息子役を演じたのは、ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でのブレイク後、映画出演が目立っているフィン・ウルフハードですけども。
アメリカ人男性でありながら、細身で文化系の雰囲気が備わっているところが魅力ですね。
「庶民的なティモシー・シャラメ」という風合いが良いですよ。
「ドロ臭いティモシー・シャラメ」という風合いですよ!(←失礼)
「生活感を出せるシャラメ」として、当分食っていけそうな気がしました。
2024-01-31 21:00
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