「クイズ・レディー」★★★ [映画日記]
オークワフィナさんとサンドラ・オーさんが姉妹役で共演しているコメディ作品です。
ハリウッドで活躍する2大アジア系女優の、コラボ企画ですよ!
なぜ2人が米国で人気があるのか、今作を観て理解できたような気がします。
2人とも、おもろい女〜!
飽きない女なんですよ!!
作品は、「ディズニー+」で2023年11月に配信された配信限定映画です。
オークワフィナさんの「陰キャ」芝居がハマりすぎ〜。
猫背&バッサバサの髪型が雰囲気バツグン。
自然!
オークワフィナさんの姉役サンドラさんは、妹とは正反対の派手目でチャラいキャラクター。
若作りしたファッションで、手にはいつもタピオカ飲料を持ってるタピオカ女!
金ナシ、男ナシ、仕事ナシ、住居ナシという「崖っぷち女」役でした。
キャピキャピした芝居をするサンドラさんを初めて観ましたが、本当によくやっています。
芝居が浮かず、見ながらイタくも感じないのは、サンドラさんの演技テクニックが優れているからなのでしょうね。
ケンカが絶えない姉妹が、色々あって、2人で老舗のクイズ番組に出場しようとするお話。
今作は「クイズ・ショウ」(1994年)、「スラムドッグ$ミリオネア」(2008年)に次ぐ、クイズ大作なのでした!
お決まりの展開なのですが、主人公がアジア系女性の姉妹という点が新鮮ですね。
アメリカの「はみだし者」中の「はみだし者」が、アメリカの、しかも歴史あるテレビ番組で天下を取ろうとするのが「今どき」だと思いました。
クライマックスは、なぜか感動的な展開で、観ながら、つい清らかな涙がこぼれました。
おもろい女2人に泣かされたんですよ!
オークワフィナさんとサンドラさんは、プロデュースも兼ねている、ということで。
「アメリカで生きるアジア系の女性に勇気を」という心意気も伝わりました。
脇役のキャストも、いいところを突いています。
主人公宅のお隣さんで、嫌味を言うガミガミ婆さん役がホーランド・テイラーさんですよ。
ホーランド・テイラーさんは、ドラマなどでも、人種差別をやってそうな嫌われ役を、平然と完璧にやってのけるんですよね〜。
ご本人は、相当肝っ玉が座っていると思いました。
クイズ王役のジェイソン・シュワルツマンは、上から目線のインテリっぽさが全開で最高〜。
上手に見えます、高見えですよ!
シュワルツマンは、ウェス・アンダーソン作品の常連ですが、ウェス・アンダーソン作品よりも良い仕事をしているように見えました。
クイズ番組の司会者役は、なんとウィル・フェレルが演じているのですが。
バカはやんないウィル・フェレル!
まさかの、優しいおじさま役〜。
まさかのタモリさん系!
「アジアに優しい白人」という好イメージでした。(←「手に優しい洗剤」調で)
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